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ゆるめるモ!は“ちょっと先を行っている”グループ『女の子よ死体と踊れ』朝倉監督インタビュー[ホラー通信]

ゆるめるモ!

「サマーソニック」や「TOKYO IDOL FESTIVAL」などの大型フェスから、神聖かまってちゃんとの2マンライブなど、各所で話題沸騰の女性6人組アイドルユニット「ゆるめるモ!」。彼女たちが主演した映画『女の子よ死体と踊れ』が現在公開中です。

本作は、清掃会社で働く女の子が美しい死体を発見してしまった事からはじまる、不思議なファンタジックホラー。映画『クソすばらしいこの世界』で、誰も観た事の無いゴアな世界観を生み出し、ホラーファンに鮮烈な印象を与えた、朝倉加葉子さんが監督を務めています。

今回は、朝倉監督にインタビューを敢行。映画について、ゆるめるモ!について、色々とお話を伺ってきました。

朝倉監督

―本作は主演にアイドルグループ「ゆるめるモ!」のメンバーを迎えていますが、彼女たちの印象について教えてください。

朝倉監督:みんな可愛らしいし、一人一人の個性が強くて、それでいて地に足が着いていて、普通の女の子たちでもある、という印象です。 いろんなミュージシャンと共演したり、アイドルとしてもちょっと変わった活動をしているので、“ちょっと先を行っている”ような面白いグループだと思います。

普通の女の子が持っているであろう明るさや朗らかさ、複雑さ、不安みたいなものも各々が抱えていて、表舞台に立つからといってそこを見ないことにするわけでもなく、いつまでも自分たちのままでいる、というのが素敵だなと思いました。

―そんな彼女達で映画を撮ることになったきっかけはどんな事がありましたか?

朝倉監督:『TRASH-UP!!』という雑誌のスタッフと以前から知り合いで、彼らからゆるめるモ!主演でホラー映画を撮りませんかと声をかけられたのが最初です。ゆるめるモ!のライヴなどを観て面白い人たちだなと思って、彼女たちの面白いホラー、彼女たちだからできる映画は何だろうなと考えながら映画化を進めました。

―可愛くて、脱力感があって、でも怖くて……と、とても不思議な魅力を持つ作品になりましたよね。

朝倉監督:ちょっとおとぎ話のような、可愛らしい映画にしたいと思いました。死体が出てきますが、それをマネキンや人形みたいなフィクションの存在にしたいと思いました。彼女たちも「死体いいじゃん!」と言えるような(笑)。死体とともに冒険をする、おとぎ話的な話や画作りを常に心がけて、彼女たちの敵となるヤクザ役の方たちにも「この話はおとぎ話で、彼女たちは子どもで、ヤクザは悪い大人です。圧倒的に大きい敵にしたいです」という話をして、彼女たちとは全く違う存在感を注入してもらいました。

―なるほど、ヤクザの方々の凄みは異質の存在感を放っていましたものね。どのシーンにも思い入れがあると思いますが、一番こだわりのシーンを教えてください。

朝倉監督:“儀式”を行うシーンです。ちょっと幻想的なものにしたかったので、カメラマンと相談して暗さに強いカメラを使うことにしました。野外での撮影だったので、普通なら照明を使って撮りますが、そのカメラを使って美術のろうそくと月明かりだけを使った雰囲気のよい画を撮ることができました。天気も良くなければ撮れなかったので、狙い通りに撮ることができて良かったです。

―私は監督の『クソすばらしいこの世界』の大ファンなのです。本作もそうですがこれまで観た事の無いホラー映画を撮る、こだわりというか、意識している事はありますか?

朝倉監督:私は大人になってからホラー映画を好んで観ることができるようになったので、そんなに詳しくはないんですが、ホラー映画のいいところは、頭で考えるよりも、怖いとか悲しいとかの感情や感覚が一気に膨らまされるところだと思っています。自分が映画を作る時はそういう“エモい”瞬間をどこに入れられるかをいつも考えています。今回は死体が出てきますが、どちらかと言えば青春映画色が強い作品になったと思います。

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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