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弟の姉×少年Tインタビュー「マイリストに登録してくれた人たちに感謝」 ニコニコミュージカル『カンタレラ』

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『カンタレラ』でルクレツィア・ボルジアを演じる「弟の姉」さん

 2008年2月、黒うさPさんによりニコニコ動画に投稿されたボーカロイド楽曲『カンタレラ』。この人気楽曲を原案としたニコニコミュージカル『カンタレラ』が、2011年8月3日から上演される。すでに7月2日からリアルチケットの一般発売も開始され、徐々に期待が高まる中、ルクレツィア・ボルジアを演じる「弟の姉」さんと、ホアン・ボルジア役の少年T(Tomohisa)さんが、ニコニコニュースのインタビューに応えてくれた。ニコニコ動画の「歌ってみた」で注目を集め、初のミュージカルに挑戦する2人に、現在の心境や抱負を聞いた。

■心境は「ワクテカ」と「ガクブル」

――お2人ともミュージカルは初めてということですが、今の心境を聞かせてください。

少年T: 舞台の経験はありましたが、ミュージカルは初めてです。今の心境は、ウキウキとワクワクとドキドキ。とにかく光栄で感無量で、楽しみなのは確かです。

弟の姉: 私も同じくワクテカと、それからガクブルもありますね。本番を想定したときに、もし台詞をど忘れしてしまったらどうしよう、動きが分からなくなって固まってしまったらどうしようと考えてしまうと、怖い部分はあります。でも、もともと歌うことが好きですし、台詞に感情を込めたりするやり取りがすごく楽しいので、怖いという気持ちは2割くらいあるんですが、あとは「楽しみだ」とか「やってやるよ」という気持ちの方が大きいです。

少年T: 弟の姉さんは、何か演技をやっていらしたんですか?

弟の姉: 何もやっていないです。声優さんや俳優さんの真似事しかしていないので、本当に未経験の状態です。

少年T: でもワークショップ(芝居の稽古)を見ていて、すごいなって思いました。初めてなのに、こんなにしゃべれるんだって。歌のライブで人前に立ったりしていたからか、台詞をしゃべるにしても堂々としていたと僕は思いました。

――それぞれの役についてはいかがでしょう?

弟の姉: 今ワークショップでやっているのも男尊女卑がテーマで、今回のルクレツィアも自由な恋愛ができないんです。歴史って同じような感じで歩んできているんだなって。バツ3の役なので、何回も結婚できていいなって最初は思っていたんですけど、その後文献をちゃんと調べて、政略結婚の道具にされていたのを考えると、やっぱりうれしくないなって思いました(笑)。

少年T: ホアンとしてではなくて、僕(少年T)が自然体で演じればいいのかなと思いました。歳も同じくらいなので。

――ホアンのほうがルクレツィアよりお兄さんですよね。

弟の姉: 少年Tさんを写真で見ていたときは童顔な方というイメージだったのに、初めてお会いしたら意外と身長が高くて、オーッと思いました。大きいお兄さんですけど、(ルクレツィアの兄)チェーザレ・ボルジア役の兼崎健太郎さんがさらに大きい方なので、身長の比率はすごくバランスがいいです(笑)。

■『パラジクロロベンゼン』レコーディング裏話

「少年T」さんは『カンタレラ』でホアン・ボルジア役を演じる

――リアルチケットを購入して、実際に会場に行った人は、購入者限定特典の非売品CDを手に入れられるそうです。そのCDの中の『パラジクロロベンゼン』という楽曲は、お2人で歌われたということですが、あの難しい曲をどのように分けて歌われたのでしょうか。

少年T: リアルチケットを買って会場にいかないとCDもらえないんですか。こっそりニコニコ動画にアップしようと思っていたのですが、いけない行為みたいですね(笑)。

 初めてああいう(ボーカロイド)系の歌を歌いましたが、楽しい歌でしたね。すごく速い曲なんですが、オケを作り直してくださって、さらにテンポが速くなって大変でしたけど。パート分けは、「全部歌ってください」と。実際にレコーディングスタジオに入っても時間がなくて、僕は仮メロディを全部歌いました。弟の姉さんは、歌うところとハモリも全部入れてくださって。楽曲は2人で歌っている内容になっていますけど、実はレコーディング現場では顔を合わせることはなかったんです。出来上がったものを聞いたら、弟の姉さんは意識して機械的に歌ってるのかなって思ったのですが、意識されたんですか?

弟の姉: (鏡音)レン君を意識したつもりですけど、あまりボカロっぽく歌っちゃうと、人が歌ってこそのCDではなくなっちゃうので。そこは子供が無機質に世に絶望した感じを淡々と歌うイメージした感じなので、機械寄りですけど、ボカロっぽくならないようにしました。少年Tさんの声がもともとあって、そこを聞きながら歌わせていただいたので、なるべく雰囲気を壊さないような感じで。

少年T: すごくいい意味で対照的になっているなって思いました。僕はメインだけ歌ってればよかったんですけど、弟の姉さんはハモリ部分も歌わなきゃいけなかったので大変だったと思います。

弟の姉: (作詞・作曲者の)オワタPさんには、ずっと鍵盤で音を弾いてもらったりして教えてもらいました。どの音が間違っているとか、ここはこうとか的確に指摘してくれて。やはり曲を作った人からすると、濁点をつけるところが違うとか、音はここは避けてとか細かい要求が絶対あると思うので、厳しくても指摘してくれたほうが私もやりがいがあるというか。

少年T: いま黙って聞いてましたけど、残念ながらオワタPさん僕の時は居ませんでした・・・。

弟の姉: え、そうだったんですか? オワタPさん「少年Tさんここでこういうふうに感情込めているから、姉さんもこういうふうに感情込めて」って言ってましたよ。

少年T: 感情が伝わっていたならよかったです(笑)。

■マイリストに登録してくれた人たちに感謝

ニコニコミュージカル『カンタレラ』のキービジュアル【Ill. by 斑目 (C) Crypton Future Media,Inc. www.crypton.net.】

――ミュージカルはどなたに見てほしいですか?

弟の姉: 今まで弟の姉をマイリストに入れてくださった方々に。弟の姉は替え歌の人、変な歌を歌う人というイメージで見ていた人たちの常識を覆そうと、新しいことにチャレンジしていきたいです。

少年T: 弟の姉さんのオリジナル曲は全部聴いてますよ。替え歌の人なんてイメージは全然なくて、オリジナル曲を聴くと、こんなの絶対出てこないでしょうっていうすごい歌を歌ってるイメージがある。だから、どんな演技をするんだろうって楽しみです。

 で、僕は普段から親が喜ぶことがしたかったので、両親、兄弟に見に来てほしいです。

弟の姉: 素晴らしい、模範的な回答ですね。

少年T:  1年半前に音楽を始めて、そこからいろんなことがあって。音楽を始めるまで、僕は普通の高校生活を送って、普通の大学に入って、大学の1年が終わるころに――今1年休学している”なう”、なんですよ。大学の学費も全部返しました。「やらせてくれ」って言って、1年休学させてもらっています。だから、この1年でやれることを全部やりたいって思っていて。自分のわがままで、エゴで動いている部分があるので、せめてやるべきことはやって、両親に喜んでほしいなって思っています。

弟の姉: ミュージカル出演に当たって親御さんの反対はなかったんですか?

少年T: それはまったくないです。あと、大事なことを忘れていた。弟の姉さんもそうだと思うんですけど、僕は歌を歌ってきた人なのに今回は演技をすることになって、ニコミュみたいな光栄な場に立たせていただけることになりました。それは、歌を聴いてきてくれた人たちがいたから。だから、そういう部分でもガッカリさせたくないし、感謝の気持ちがあります。

弟の姉: 同じですね。大きな期待を背負っていることに変わりはないので、そのプレッシャーに負けないように頑張りたいです。

(了)

ニコニコミュージカル「カンタレラ」稽古の後に生放送

(岩本義和)

◇関連サイト
・ニコミュ – カンタレラ
http://info.nicovideo.jp/nicomu/cantarella/
・[ニコニコ生放送]ニコニコミュージカル「カンタレラ」稽古の後に生放送 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv56355567?po=news&ref=news

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