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“失敗写真”も復活!『Photo ReColor』でjpgからHDRを試す

2011.07.08 20:00:02 記者 : wosa カテゴリー : デジタル タグ :


PhotoReColor今回は安価ながらHDR機能を搭載したというフォトレタッチソフト『Photo ReColor』をレビューしてみたい。
※本記事は写真記事となります。もし写真が一枚しか表示されていない場合にはガジェット通信にてすべての写真をご覧いただけます。

このソフトの特徴は、非常に簡単なHDR機能を既に撮り終えた写真に行える、という点にある。
提灯提灯HDR

HDR―ハイダイナミックレンジ合成とは?

少々小難しい話になるが、HDRというのは、ハイダイナミックレンジ合成(high dynamic range imaging)とも言われる、画像/映像加工技術の名称だ。現在のデジタルカメラの性能は非常に高くなっているが、それでも、人間の眼に比べるとまだまだ開発の余地があると言われている。

例えば、暗い部屋の中から窓の外を眺めた場合を考えてみよう。いわゆる“逆光”の状態である。逆光の状態でも人間の眼なら、暗い部分にある雑誌のタイトルも、窓の外の雲の形も同じ視界の中で認識ができる。
ズゴックさんズゴックさんHDRふつうズゴックさんHDR強め(絵画調)
肉眼での“見た目”と同じように、写真で撮ろうとすると、実は非常に難しい。窓の外の光を基準にしたら雑誌のタイトルはおろか、部屋の中は暗くツブれてしまうし、部屋の中の明るさを基準にしたら、窓の外は明るすぎて白トビしてしまうことがほとんどなのだ。

こうしたコントラストの差を埋めて、デジタル画像でも人間の見た目に近付けることができる技術が、HDRなのである。
酒樽酒樽HDR
ちなみに、最近はiPhone4の機能(iOS4.1の機能)としてHDRが搭載されているので、おなじみの技術と言えるかもしれない。

HDRの制約?

そんな便利なHDRであるが、今まではいろいろと制約が多かった。

通常、HDRを画像に対して行う場合、デジタル一眼レフカメラで生成されるRAWファイルと専門のソフトが必要になることがほとんどであった。RAWファイルはフィルムカメラで言うところのネガフィルムと役割が似ている。普通にコンパクトデジタルカメラなどを扱う方にとっては、あまり触れる機会がないファイルかもしれない。
夜景夜景HDR
RAWを使わないHDR機能には、明るさのレベル(露出)が異なる写真を2~3枚撮って行う方式もある。最近のカメラ内蔵型のHDR生成機能はこの方式のものがいくつか見られる。

つまり、既に撮り終わった単体のjpgファイルだと、HDR処理をかける方法は今までほとんど無かったのだ。

『DxO Optics PRO』などの写真現像ソフト(12000円~30000円)や『Photoshop』プラグインである『Topaz Adjust』(49.99$+Photoshop)、『LucisArt 3』($279~$359+Photoshop)などを使えば不可能ではないが、気軽に購入できる価格帯とは言い難い。

本格的な写真現像ソフトまでは要らないけれども、過去の“失敗写真”にHDR機能をかけてもう少し見れるようにしたい、という要望に応えたのが『Photo ReColor』である。価格の話ばかりで恐縮だが、こちらは単体で4980円(希望小売価格)となっている。よく使う機能のみに特化した『Photo ReColor Light』に至っては、2980円である(ちなみに3D機能付き『Photo ReColor 3D+』は5980円)。

実際に使ってみる

実際に、『Photo ReColor』で画像をいじってみよう。今回はメインのHDR機能を使って、暗くなってしまった写真の補正をしてみようと思う。メイン画面は「一覧」「補正」「レタッチ」「文字」などのボタンが並ぶ。「一覧」画面で写真を選ぶと、自動的に「補正」画面へと移行する。
main_select
補正画面では、「HDR」に限らず「カラーバランス」「ノイズ軽減」などの様々な画像補正に関する項目が並んでいる。画面上部にある「HDR」ボタンを押すと、別ウィンドウでHDRの調整画面が登場する。
main_補正
とはいえ、あらかじめ「ライト」「ミドル」「ヘビー」といったHDRのかけ具合のボタンが用意されているので、それを押すだけで……暗かった写真の中から、見えなかった“像”が浮かび上がってくる!
main_hdr02main_hdr03
ちなみに通常の画像ソフトで「明るさ」を上げるだけでは、画面全体が明るくなるだけでこうはいかない。

今回、『Photo ReColor』でHDRをかけると暗かった部分には多少なりとも“色ノイズ”が乗っていた。これについては、先の補正画面で「CCDノイズ軽減」を用いることで解消できる。暗ければ暗いほど、この「CCDノイズ」が強くなる傾向があるので、打ち消す場合には若干のディテールと引き換えに、色の滑らかさを得ることができる。main_ccdnoise02main_ccdnoise03

この2つの工程だけで、潰れて見えなかった暗い写真などでも驚くほどに“像”を取り戻してしまう。これにはちょっと感激だ。
狛犬狛犬HDR

HDRは強めにかけるとアートフィルター風に働くので、効果を狙ってわざとかけてみるのも面白いだろう。売店売店HDR

『Photo ReColor』では、トリミングやサイズ変更といった基本機能、各種フィルター(写真テクニック、アート)、レタッチ機能など、写真加工で行いたい基本的なことは一通り取り揃えていると言えよう。専門的なところでは、AdobeRGBやICCプロファイルにも対応している。
ソフトクリームソフトクリームHDR
過去の写真をなんとかできる、というだけでも『Photo ReColor』はインストールしておいても損はないだろう。初心者にも中~上級者にもおススメだ。

※ガジェット通信ではこのPhotoReColorのモニター募集も行う予定。詳しくは続報を。


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しばしば「予備校生のような出で立ち」と揶揄される1970年世代。 編集部内での血圧ハイスコアラーであったため、現在は減塩中。血圧計はテルモ製。 「必要が無いのにメモリーカードやUSBメモリや増設メモリーを買ってしまいそうになる」、「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」などの特殊な性質がある。 デジカメやグルメ記事担当になると妙な力が入る。着信音はGradiusかDARIUSかR-TYPE。

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