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「大吟醸」の意味知ってた? 自分好みの日本酒を見つける方法

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ある程度、年齢をかさねてくるとお酒の飲み方もスマートになり、ただのドンチャン騒ぎではなくじっくりとお酒の味を楽しむ”大人の飲み方”を覚えていきたいものです。

ワインやウイスキーを趣味として勉強したり、飲み比べをしたりする人は多くいらっしゃいますが、日本の豊かな自然が生んだ極上の日本酒を楽しむなんて、大人にしかできないたしなみ。

日本酒の知識はさまざまなシーンで役立ちます。例えば、取引先との会食で「この料理にはこんな日本酒がいいんじゃないですかね?」などとさりげなく自分でセレクトするとスマートに見えるうえに、その場の話題としても盛り上がります。

また外国のクライアントが来日した際に日本酒をお勧めすると、それだけで相手が喜んでくれるだけでなく、日本酒について丁寧に説明することで、「この人は勉強熱心だなあ」とビジネス面での信用にもつながるかもしれません。

ただ、ひとえに日本酒といってもその銘柄は20000以上あると言われており、その中から自分好みの一本を見つけるにはそれなりの知識が必要です。

今回はそんな数多くある日本酒の中から自分好みの一本を見つけるためのノウハウをお教えします。

「純米?」「大吟醸?」日本酒の種類と特徴

日本酒には大きく分けて「普通酒」と「特定名称酒」があります。

特定名称酒:法律によって定められた水準をクリアしたブランド酒。料理店などに置いてある銘柄モノはこれにあたります。

普通酒:特定名称酒としての基準を満たさない日本酒。いわゆるコンビニなどで売っているパック酒がこれにあたります。

さらに「特定名称酒」は主にその原料、精米歩合、製造法の3つの基準によって8つに分類されます。それぞれの特徴と合わせて解説しましょう。

【原料】

純米:水・米・米麹のみで作られた日本酒。一般的に味が濃く、お米本来のふくよかな味が特徴。

純米ではない(アルコール添加):水・米・米麹に、醸造アルコールを添加して造られた日本酒。一般的にキレのあるシャープでクリアな味が特徴。

【精米歩合】

玄米を100%とした場合、そこからどれくらいを精米したかを示す数値(例えば一般的な白米が90%)。

この数値が高いほどお米のさまざまな成分が混じり合った複雑な味になり、逆に低くなればよりクリアな味になっていきます。

※左から酒米(精米歩合19%)、食用米(精米歩合90%)、玄米

ちなみに、日本酒初心者は精米歩合の数値が低いほうが飲みやすいと言われています。

【製造法(吟醸造りかどうか)】

日本酒の中でも、低温で長時間かけて造ったものを「吟醸酒」と呼びます。

長い時間をかけて発酵させる間にさまざまな副産物が発生し、フルーティーで華やかと形容される「吟醸香」といわれる香りを立たせます。

これら3つの基準から、特定名称酒は8つの種類に分類されます。


日本酒の味を表す数値を覚えよう!

8種類の大まかな特徴を解説しましたが、さらに各銘柄の味の特徴を甘辛・濃淡の度合で表します。

甘辛(日本酒度)

味が甘いか辛いかを表す数値。

一般的に日本酒度0以下を甘口、5以上を辛口と呼びますが、酸度によって同じ日本酒度0でも甘口に感じたり辛口に感じたりするので、いろいろと飲み比べてみると楽しいでしょう。

 濃淡(酸度)

しっかりとした味なのか、スッキリとした味なのか。酸度が高いほど濃醇な味わいになり、低いほど淡麗になります。一般的に「酸度」というとすっぱさのことかと勘違いしがちですが、日本酒における酸度は味の濃淡に大きく関わります。

またこれ以外にもさまざまな要素で楽しむことができます。

あと口

味が口の中で長く持続するか(一般的には酸度が低くて日本酒度が低い)、もしくはキレがいいか(一般的に酸度が高い日本酒)

香り

リンゴやメロンのようなフルーティー系の香りや、シナモンや穀物のようなウッディ系の香りがあり、これだけでも十分に楽しめます。特に吟醸酒は各銘柄によって”吟醸香”と呼ばれる独特の香りが立ちます。

日本酒にはさまざまな楽しみ方ができる!

ここまでさまざまな日本酒の特徴について解説してきましたが、ここからは具体的な日本酒の楽しみ方をお教えしましょう!

食事に合った日本酒をペアリングして楽しむ

日本酒はさまざまな食材とのペアリングによって料理を何倍もおいしく演出し、また日本酒自体もより味わい深くなります。

一般的に吟醸系の日本酒は白身魚のような淡白な味のものと合わせるとよいと言われています。

ただ魚でも油の乗ったマグロやブリなどは、純米のようなしっかりとしたふくよかな味わいの日本酒と合わせると、食事の味に負けずお互いの個性を引き出し相乗効果を生みます。

洋食との相性も抜群!

また「日本酒=和食」という印象があるかもしれませんが、実は洋食との相性も抜群です。

例えば白カビ系のチーズは日本酒との相性が非常にいい食材の代表格です。これは日本酒を造る時に使う米麹がカビでできており、カビを使った食材同士を組み合わせるとお互いの個性をうまく引き出し合うからです。

その他にも日本酒はその種類によってどんな食材・料理にも合うので、自分好みのペアリングを探すという楽しみ方もいいですね!

オシャレなラベルを楽しむ! 

伝統的なイメージから、達筆な字で書かれた漢字のラベルを想像する方も多いでしょう。ところが、実は近年ポップでアーティスティックなラベルを採用する新進気鋭の酒造が増えており、オシャレなインテリアとして楽しむこともできます。

またワインと違い、日本酒のボトルには特に制限が設けられていないため、ブルーやグリーンなどさまざまな色があり、香水のボトル感覚で集めるのもいいでしょう。料理屋などでどのお酒を頼むか迷った時に、ボトルのデザインで決めるというのも楽しいでしょう。

熱燗でも冷酒でも楽しめる!

日本酒は種類や季節によって冷やして楽しんだり、熱燗で楽しんだりすることができるのも魅力です。また温度を変えることにより、同じ銘柄でも違う表情や香りを楽しむことができます。

お酒を温めていただく熱燗は、もともと穏やかな日本酒の香りや味わいの奥ゆきを引き出して楽しむため、純米系が特におすすめです。

逆に吟醸や大吟醸のような淡麗系の日本酒は、キレよくスッキリと飲むために冷やしていただくのが一般的です。

容器を変えて楽しむ! 

日本酒は温度以外にも、それぞれの特徴に合わせてさまざまな容器にいれて楽しむこともできます。ワイングラスで香りを楽しむもよし、熱燗をお気に入りのお猪口(おちょこ)でクイっといくもよし。また升にいれてヒノキの香りとともに日本酒を楽しむのも粋なものです。

毎年同じ味が楽しめる

ワインなどは収穫された年により味にバラつきが生じ、その違いを楽しむという醍醐味がありますが、日本酒はどんなに気候やお米の質が違っても毎年同じ味を造りだします。

これは職人たちの技があってのことで、「あの日本酒をもう一度味わいたいなあ」と思った時にいつでも楽しめるという魅力があります。

あなたに合った楽しみ方がきっと見つかる!タイプ別おすすめ銘柄

ここまで日本酒の種類や楽しみ方を解説してきましたが、それでは実際にあなたに合ったおすすめの銘柄をご紹介しましょう!

あんまりお酒得意じゃない方は低アルコール酒を!

普段あまり飲まれない方にも飲みやすいことで近年人気を博している低アルコール酒のなかでも、日本酒初心者に特に飲んでいただきたいのが富久錦の『Fu.』です。

オシャレなラベルもさることながら、レモンスカッシュを思わせる爽快な味わいと、口の中に含んだ時にスダチのような爽やかさの中にアンズのような落ち着いた香りが漂います。「これが日本酒なの?」と疑ってしまうほど飲みやすく、女性にも人気の一本です!

酒造のストーリーを語りながら飲みたい

銘柄の背景や、込められた想いに惹かれるという方におすすめなのが、岡山にある菊池酒造の『奇跡のお酒 純米大吟醸』です。

「絶対に不可能」と言われた無農薬リンゴの栽培に成功し、阿部サダヲさん主演で映画化された「奇跡のリンゴ」のモデルとなったリンゴ農家・木村秋則さんの指導のもとで育てられた自然栽培米のみを使用した一本です。

また菊池酒造の蔵元杜氏である菊池東さんは、倉敷管弦楽団で常任指揮者を務める音楽家でもあり、酒造りの期間中は蔵の中でモーツァルトをかけながらお酒を醸すというこだわりよう。

ミントのような青々しさの中にリンゴのような甘みを含んだ香りが特徴で、口の中にいれると甘みの中にも鋭角的な酸がほどよく含まれており、くどくなることはありません。

ロックでデザートのように飲んでみたい!

日本酒にはさまざまな楽しみ方がありますが、中には氷を落としてデザートワインのように楽しむものもあります!そんな中でも特におすすめなのが宗政酒造の『宗政 -15』です。

リンゴやパイナップルのような芳醇な甘さが漂い、口当たりはとてもやさしく、甘みのなかに程よい酸味と、ほのかな旨味が心地よく口のなかに広がります。

「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2015」のトロフィー賞などを受賞した逸品で、ロックアイスを入れて冷えた状態でもその味わいを堪能することができます。

温泉でほっこり熱燗で飲みたい

純米酒の芳しい香りを楽しみながらいただく露天風呂での熱燗は、誰しもが一度は憧れる”大人のたしなみ”ですが、そんなシチュエーションでぜひ味わっていただきたいのが曙酒造の『一生青春 特別純米』です。

ドライな酒質のなかに凜とした酸が旨味、甘味をうまく引き出し、適度なバランス感覚のなかでそれぞれをしっかりと堪能できます。シンプルながら、スイカや洋梨のような甘い香りを漂わせ、温めることでその特徴をよりハッキリと楽しむことができるでしょう。

大吟醸と純米を飲み比べて、味の違いを楽しみたい

こうして日本酒のことを知っていくと、同じ酒造のものでも造り方でどんな違いが出るのか気になる方もいるでしょう。そんな飲み比べにおすすめなのが、清水清三郎商店の『作(ざく) 陽山一滴水 大吟醸』と『作 恵乃智』です。

同じ酒蔵でできている同じ銘柄の日本酒ですが、大吟醸の陽山一滴水と、純米の恵乃智とではその味や香りに明確な違いが見て取れます。陽山一滴水はなめらかでクリアな酒質なのに対し、恵乃智は旨味がより現れます。 

いかがでしたか?日本酒にはここで紹介したもの以外にも、カクテルにしてみるなどの楽しみ方があり、誰でも自分らしい楽しみ方が見つけられる飲み物です。

この機会に自分に合った一本を見つけ、ちょっぴり大人な遊びを覚えてみてはいかがでしょうか。

監修:辻本侑史郎 株式会社スリー・ボックス、共同代表取締役 世界に日本の文化を広めるため、日本酒を商材とした様々な活動に従事している。スリー・ボックスでは企業に向けた日本酒セミナーやレストランへの日本酒の販売とコンサルティングを行っている。今年7月にリリースした個人向けオンライン日本酒コンシェルジュサービス「Gonomee」では、誰でも簡単に自分好みの日本酒に出会い、購入できる業界初のサービスを提供している。

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