E3でWii後継機発表へ 高橋名人は「ひとつのハードが5年10年と続いてほしい」

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ゲッチャ・コミュニケーションズに入社した高橋名人

 28年間務めたゲームメーカー・ハドソンを退社しゲッチャ・コミュニケーションズに入社して間もないファミコンの達人「高橋名人」は、2011年6月3日のニコニコ生放送「名人のゲッチャ!」の放送直後、ニコニコニュースの取材に応じた。高橋名人は、近く発表される任天堂の新ゲーム機について聞かれると「新しいゲーム機が出てから(開発する)プログラマが慣れるまでの時間が必要」とし、「ひとつのハードが5年10年と続いてほしい。PS3ならPS3でいいし、(現行の)WiiならWiiの形で構わない」と語った。

 この日高橋名人は番組の1コーナー「高橋名人世代Z」で、5月末まで在籍していたハドソンが開発したゲーム機を紹介した。1987年、NECホームエレクトロニクスから発売された「PCエンジン」は、ハドソンが内蔵チップを開発。発売当初は本体に「RF端子」を採用することで、すでに広く売れていた「ファミリーコンピューター」のケーブルを流用できるようにし、その座を狙った。

 さらにPCエンジンにはその後、ゲーム機として初めてCD-ROMメディアを採用した「CD-ROM2(シーディーロムロム)」など多数の周辺機器や姉妹機が発売されたものの、いずれも高価であまり普及しなかった。メモリーチップなどを増強した「PCエンジン スーパーグラフィックス」に至っては、専用ソフトが6本ほどしか発売されなかったという。

 番組終了後ニコニコニュースの取材に応じた高橋名人は、こうした事例を踏まえたうえで「今の子供たちは生まれた時からTVゲームがあって、たとえば小学生ならではの遊びだったり道具だったりと同じレベルでTVゲームが存在している。そうなると、子供にとってTVゲームは値段が高い」と述べた。また、アメリカで6月7日(現地時間)から開催される世界最大規模のゲームイベント「E3」で発表されるとみられる任天堂の新ゲーム機について聞かれると、

「ひとつのハードが5年10年と続いてほしい。(すでに発売されている)PS3ならPS3でいいし、(現行の)WiiならWiiの形で構わない。そのほうが環境が育っていくし、より面白いゲームが作られるのでは」

と語った。

(土井大輔)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]PCエンジンの解説から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv51676973?ref=news#0:41:18

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