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話題沸騰! 『キングスマン』マシュー・ヴォーン監督インタビュー「マナーが世界を良くする」

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全世界で4億ドル超えの大ヒットを記録しているマシュー・ヴォーン監督最新作、コリン・ファース主演の映画『キングスマン』が、先週末日本でも公開となり、連日多くの人が映画館に訪れています。

『キングスマン』はブリティッシュ・スーツに身を包んだコリン・ファースが、華麗で過激なノンストップバトルを展開するスパイアクション映画。『キックアス』の原作者マーク・ミラー、監督マシュー・ヴォーンコンビが再びタッグを組んだ、「今年ナンバーワン!」の呼び声も高い作品です。

今回「ガジェット通信」ではマシュー・ヴォーン監督に電話インタビューを敢行。映画について色々とお話を伺ってきました!

【独占映像】『キングスマン』の“スパイガジェット”がカッコ良すぎる! マシュー監督の美術へのこだわり
http://getnews.jp/archives/1140136 [リンク]

―コリン・ファース演じるハリーは、ロンドンの街を歩いている真面目な紳士の様に見えるのに、戦うとめちゃくちゃ強いという最高のキャラクターでした。モデルにした人物や参考にした人物はいるんですか?

マシュー・ヴォーン:実はハリーというキャラクターは自分自身なんだ。これはまあ冗談半分なんだけど(笑)、僕はああなりたいと思っているんだよ。

―プロダクションノートの中で、ハリーのキャラクターを『007』のデヴィット・ニーヴンが演じたジェームズ・ボンドをモデルにしているとおっしゃっていますね。

マシュー・ヴォーン:デヴィット・ニーヴンは僕にとって「究極の英国紳士」なんだ。実は、偶然にも僕は彼と同じ学校を出ているんだけど、彼が使った部屋で僕も5年間寝泊まりしていて、特別な思い入れもあるんだよね。

―「マナーが紳士を作るんだ」という言葉が印象的な映画ですが、監督も常に心がけているんでしょうか?

マシュー・ヴォーン:もちろんそうだよ。仕事においても、プライベートにおいてもね。マナーを守れば、この世界がもっと良い場所になるはずなんだ。僕は英国人だけれども、日本を訪問した時に日本人のマナーの良さに感心したよ。だから、英国人だからマナーが良いというのとも違う。全ての人が出来るはずだ。僕は「マナーが良い人に出会ったら自分も学んで、また違う人に伝えていくべきだ」と母に教わったし、学校で唯一もらった賞も『ベストマナー賞』なんだよ(笑)。

―エグジー達が“キングスマン”を目指す中で水中のシーンがありましたが、大変な苦労があったそうですね。

マシュー・ヴォーン:僕の映画人生の中でも最悪の5日間だったよ。もう撮るのは不可能なんじゃないかと思った。実際に25人くらいの人が死にかけたからね。セットが落ちて来てカメラもダメになったし、その場から脱出出来ない人も出て来てしまった。だから皆すごく怯えていたし、僕も心配したよ。でもだからこそ、リアルな演技にはつながったかもしれない。僕が「カット」をかける度に、演者は震えていたからね。

―私は、ハリーがヴァレンタイン邸を訪れ、「ご馳走が出て来たと思ったらマクドナルドだった」というシーンが大好きなのですが、ああいった“センスの塊”なシーンは、日頃からアイデアとして書き留めておくのでしょうか? それとも撮影に取りかかって思いつくのですか?

マシュー・ヴォーン:書いてる時に自然と思いつくんだよね。今続編の脚本を執筆しているんだけど、ギャグ要素もたくさん入れているよ。脚本を書く時に一番最初に書き上げたシーンが、ハリーがパブで戦う所なんだけど、「コリン・ファースがこんな事するなんて!」という驚きを表現したかった。マクドナルドが出て来るのは、スパイ映画にはご馳走が定番なので、それをあえて覆すシーンを撮りたかったんだ。

―ガゼルという強くて恐いけど美しい女性が素晴らしかったですが、『キック・アス』の「ヒット・ガール」の様に、監督の作品のファンにとってはたまらないキャラクターですよね。

マシュー・ヴォーン:原作ではガゼルは男性のキャラクターなのだけど、映画化を感じた時にこのままだと男臭すぎるなと思ったんだ。だから、エレガントで美しくて、戦い甲斐のある強い女性にすれば面白いんじゃないかなと思ったんだ。ヒット・ガールにせよ、ガゼルにせよ、暴力的である事を除けば理想の女性である事は間違い無いよね。人を殺さなければね(笑)。

―監督は『スター・ウォーズ』シリーズの大ファンという事ですが、マーク・ハミルさんを演出するのはとても緊張したのでは無いですか?

マシュー・ヴォーン:すごく緊張したし、夢の様な時間だったよ。普段は撮影していて緊張する事ってないんだけど、彼は特別だ。だってカメラをのぞいたら、ルーク・スカイウォーカーがそこにいるんだからね!

―エグジーにとってのハリーの様な、監督の“師匠”はいますか?

マシュー・ヴォーン:今は年をとりすぎているからいないけど、昔はもちろんいたよ。3、4人の師匠と思える人がいて、ほとんど亡くなってしまったのだけどね。今のイギリスでは「師弟関係」は失われつつあると思う。日本はどうかな? それはすごく残念な事だと思っていて、旧世代の人々は若者に自分の知恵を教えないといけないし、若い人は旧世代の人々をリスペクトするべきだ。

―ズバリ。『007』の監督オファーが来たらどうしますか?

マシュー・ヴォーン:う〜ん……。僕には絶対来ないと思うし、断ると思うんだけど「ネヴァー・セイ・ネヴァー」とだけ言っておくよ。でも、僕はこうして『キングスマン』というスパイ映画を撮る事が出来たんだから、もう十分満足しているよ。一つのジャンルしか撮れないとは思われたくないし、僕もそうありたくは無いしね。

―貴重なお話をどうもありがとうございました!

『キングスマン』公式サイト
http://kingsman-movie.jp

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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