新作動画が記録的ヒット中! 『劇団スカッシュ』インタビュー「映像・演劇をやりたいならYouTubeという道もある」
“YouTubeで観れる舞台”として大人気の「劇団スカッシュ」。大塚竜也、前川健二、大塚祐也、中田大地の4名からなる劇団。公演などの活動に加え、YouTubeにドラマ動画を公開し、卓越したストーリー性と制作クオリティの高さで人気を集めています。
そんな彼らの新作が「隙間男2」(英題:Stalking Vampire 2)。2013年に日本とアジアで活躍するYouTuberを中心に制作され大きな話題をよんだ動画「Stalking Vampire〜隙間男〜」のバージョンアップした第2弾で、公開わずか1週間でトータル再生回数1,500万回突破という日本YouTube界初の快挙を成し遂げています。
今回、「ガジェット通信」では「劇団スカッシュ」の大塚竜也さんにインタビューを敢行! 「隙間男2」制作秘話から、なぜYouTubeで活動しようと思ったの? などなど色々とお話を伺ってきました。
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https://getnews.jp/archives/1091879 [リンク]
―「隙間男2」の撮影、一日お疲れさまでした(お話を伺ったのは撮影の真っただ中でした)。こうした撮影を見学させていただくのは初めてだったので、すごく興味深く見ていました。
大塚:こうやってグリーンバックを使ったり、これだけ多くの人が関わる撮影は初めてだったので、面白い部分はもちろん、大変な部分も多かったですね。
―大体撮影にはどのくらいの時間を使うものなのでしょうか?
大塚:1本3分くらいの尺に2日間くらいはかけていると思います。いや、今回はもっとかかってるかな……。YouTubeって視聴者のスピードがはやいので、つまらなかったらすぐに切られてしまう。だから、テンポを何よりも大切にしていて、細かく切って編集しています。ネットの動画って、テレビや映画と違って「すぐ切られてしまう事」を前提に作っていかないといけないんですよね。
―なるほど。「観てもらえる」前提とは全然違うのですよね。今回、「劇団スカッシュ」最大規模の撮影となったとのことですが、これまでの撮影と一番違うのはどんな事ですか?
大塚:これまでは、基本的に4人だけでやってきた撮影を、こうやって関わる方が増えてくると、楽になる事が多いかと思いきや大変な事も増えてくるんですよね。いや、大変な事というか不慣れな事かもしれません。例えばお弁当の発注とか、みんなの休憩時間の管理とか、何も分からなかったですもん。色々勉強させていただきました。
でも、もちろん出来る事が増えた部分も多くて。この「隙間男2」では外ロケをたくさんやらせていただきました。それはそれで、撮影の許可取りに苦労したわけですが(笑)。スタジオだけで撮っていた動画と違って、特別感のある映像が撮れたというか。
―この「隙間男2」もとても奇想天外なストーリーだったのですが、どういった所から物語の発想を得ましたか?
大塚:前作の「Stalking Vampire〜隙間男〜」が好評だったので「2」を作りたいという気持ちは前からあったのですが、「2」と言っておきながらまるっきり別作品と言えるくらいに、ガラリと変わっています。YouTube文化はアメリカをはじめとする海外の方が日本より進んでいるのですが、だからこそ日本ならではの文化を取り入れようと。ゾンビ、アイドル、アイドルオタクという3つの要素ってすごく日本っぽいなと思ったんですよね。
―確かに、動画のサムネイルだけでも「OTAKUだ!」みたいな感じで海外の方からの目を惹きそうです。そもそもなのですが、「劇団スカッシュ」がYouTubeに動画をアップしようと思ったきっかけはどんな事なのですか?
大塚:その名の通り、我々は劇団なので最初は小劇場で活動していたのですが、なかなかチケットが売れなくてうまい様にいかなかったんですね。それで劇団を宣伝しようという話になって「だったらインターネットが良いらしいぞ!」って、パソコンを慌てて買って来てって感じですね。それまで誰もパソコン使っていなかったんですよ。そのくらいの所からスタートしました。
―今って最初からYouTubeとかニコニコ動画とかネットでの活動をスタートしようと言う若者が多い中、「劇団スカッシュ」は劇団ありきのスタートだったと。
大塚:そうですね。今でもそうです。根底には劇団への想いがあります。だから、一年に一度劇場でリアルな舞台をやって、それ以外の時間はYouTubeで活動する、そんなバランスが理想ですね。
―そうすると、なかなか劇場に行けない若い学生や地方の方も活動を追い続ける事が出来る。ファンにとっても理想的ですよね。
大塚:学生さんや、若い人が「映像、演劇をやりたい」と思ったら、映画や演劇の学校に行って、舞台演出家、舞台俳優、映画監督、映画俳優などを目指してきたのがこれまでで。現代もそういう人が多いと思うのですが、YouTubeっていう選択肢もあるんだよという事を、僕達の活動で提示出来ればなと思っています。演劇と動画をどう結びつけるか、そこに可能性と楽しさを感じていますし、これからどんどん広がって来ると思っています。
―若い世代ではすでに「劇団スカッシュ」に憧れて、何かやりたいと思っている人も多いのでしょうね。ぜひ、これからも演劇と動画の新しい世界を作っていって欲しいです。
大塚:後はやっぱりチヤホヤされたいですね。劇団はじめたたのだって、どこかでチヤホヤされたいからですし、モテたいからです。いきなりくだらない事を言ってるみたいですけど、絶対みんなどこかにそれはありますから(笑)。だから「隙間男2」を楽しんでいただけたら、是非褒めてください! チヤホヤしてください、よろしくお願いします!
―今日は楽しいお話をありがとうございました!
バケモノから逃げるヲタク!隙間男2「物語の始まり」StalkingVampire2‘The beginning of the story’
https://www.youtube.com/watch?v=LXd_Z2M5vK0
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