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安芸の宮島に限らず秋の広島を満喫しよう! 広島県プレスツアーレポート

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広島県主催で行われた報道関係者向けプレスツアーを取材した。
このツアーは現在展開中の広島県観光プロモーション『カンパイ!広島県』にちなみ、東広島市と尾道市について実施された。
記者は東京国際空港から一路、広島空港へ飛び同ツアーに参加した。

<酒都>東広島市・西条

東広島という駅が山陽新幹線にあるが、同市の中心地は山陽本線の西条駅。
西条は日本三大酒どころに数えられる灘(兵庫県)、伏見(京都府)と並ぶ日本有数の酒造地で、酒造に向かいないとされる軟水で醸造する技術を確立した。
まずはその西条からツアーはスタートする。
10月10日(土)と11日(日)には26回目となる「酒まつり」が同地で開催され、西条に限らず全国の日本酒が集まる。

まずは腹ごしらえで「仏蘭西屋」に立ち寄る。

ここは酒造メーカーの賀茂鶴が経営する和洋食レストランで、「美酒鍋」がとくに有名。

美酒鍋は酒と塩とニンニクだけで薄く味付けされた鍋料理。
もともとは酒造りの末端労働者が汗水たらして、びしょびしょになって食べていたことから「びしょ鍋」と呼ばれていた。
しかし、時代は下りいわゆる言葉狩りによって差別用語と決め付けられ、仕方がなく日本酒を使うことから「美酒鍋」にしたという。
現在ではどちらでも構わないということであったが、歴史的、文化的には「びしょ鍋」の方が正しく、時代のあおりで美酒鍋になってしまったということを知って食べると、より味わい深い。

非常にシンプルだが、日本料理でも酒は欠かせない調味料であることから分かる通り、素材の味と日本酒の豊かな風味がダイレクトに味わえる逸品だ。

食事後に、その賀茂鶴を見学した。
この樽(たる)で3トンのコメから40石の日本酒が作られるという。
1石は180.39リットルなので、1石で一升瓶100本分となる。従って40石は一升瓶4000本分の日本酒がこの樽で作られるということだ。

発酵室に上がる階段の途中に忍者屋敷のようなカラクリ戸が仕込まれていた。
写真は展開したところを下から見たもの。

上から見るとこのように階段の途中から抜けることができるようになっている。
皇太子殿下が行啓されたときに、ご見学のために作られたもので現在でものそのまま使用されている。

日本酒の試飲では純米酒を頂いたが、有名な銘柄だけあって味わいは折り紙付き。

3本ある煙突が唯一3本に見える場所があり、そこからの撮影。この微妙な角度で見るには立ち位置が重要になる。

賀茂泉は戦時中に物資不足のため廃れてかけていた米と米こうじだけで醸造する純米酒を、戦後全国に先駆けて醸造した酒造メーカーだ。
とてつもなく大きなタンクに落ちてしまうと、発酵により二酸化炭素が充満しているので、生きては戻れないそうだ。
現在は足場があるのでそのような事故はめったに起きないそうだが、いくら酒好きだからといっても発酵中のタンクに入り酒を浴びようとは考えない方が良い。

吟醸酒が最も良い日本酒だと思われているが、実は香りを重視した酒であり醸造用アルコールを若干ながらも使用している。
かといって醸造用アルコールが悪いわけではなく、味を引き締め辛口に仕上げるためには必要不可欠だそうだ。
そう考えると日本酒本来の味を楽しむには純米酒ということになるだろうが、これは個人の好みだ。

いい酒を飲むにはプレミアムの付いた酒は選ばない方がいいそうだ。2000円の酒をプレミアムがついて5000円で手に入れたとしても、2000円の味でしかない。5000円払うのであれば5000円の酒を飲んだ方が十中八九美味しい酒が飲めるという。
言い得て妙である。

この日は尾道に移動して宿泊となった。

<絶景とネコとオシャレが凝縮された港町>尾道市

尾道駅の目の前はもう海、後ろは山。
海を挟んで向こう側は「向島(むかいしま)」で造船所やドックが広がる港町だ。

夕食は地産地消の居酒屋「たまがんぞう」。尾道駅から徒歩5分ほど。
地元で採れたものを産地で食べてもらおうと工夫を凝らしたお店だ。

アナゴの刺身を中心として、地魚が並ぶ。
他の料理も初めて食べたものばかりで、食べるまで味の想像がつかないのが地方料理の楽しみだ。

翌日は千光寺山へ向かう。
往路はロープウェイで登る。

途中で千光寺の鐘楼(しょうろう)が見えるが、下山時に立ち寄る。

ものの数分で頂上駅に到着。
尾道では撮影モデルとして、他媒体の女性記者やツアー関係者に協力してもらった。

恋人の聖地として有名な場所。おみくじではなく、カギを結びつける。

向島への渡船がよく見える。
これは、下山後に乗船することにする。

展望台から千光寺へ向けて「文学のこみち」を徒歩で下山する。
尾道ゆかりの文学作品等を下山しながら見ることができる。

女性記者は尾道の眺望を楽しんでいるようだ。

記者は撮り鉄。
写真は山陽本線上り貨物列車EF66電気機関車。

千光寺の鐘は「日本の音風景百選」に選定されており、鐘の上部に108個のイボがなくサンスクリット文字で真言が刻まれているのが特徴。

三十岩は本堂に覆いかぶさるように3つの巨石が横たわる。
この下に立って、地震でも起きたらと考えると、なかなか涼しい。

尾道はネコが多いことでも知られており、千光寺だけで100匹以上はいるという。

若干いびつな三重塔。
再建する際に資金不足で上2つをぶった切ってしまったという。

さて、下山したならば昼食だ。
ONOMICHI U2は倉庫だった建物を改装した宿泊施設。主にサイクリングをする人向けだが、もちろん一般宿泊でも構わない。

しまなみ海道へのサイクリング拠点ともなっているが、なにも自宅から自転車で来た人ばかりとは限らず、尾道まで来てからレンタサイクルで行く人も多いという。

宿泊施設としてはこじんまりとしているが、広いオープンな共用空間を中心として客室が配置されたゆったりとしたスペース。

同時にベーカリーやレストラン、バーやお土産物店も備えた複合施設でもある。
もちろん宿泊者以外でも一般利用できるので、ここで昼食とする。
鶏肉、豚肉、牛肉、魚をチョイスしてメインディッシュとする。

サーロインステーキはドーンと分厚いものが1枚。

焼き加減も絶妙で、塩やオリーブオイルをかけて食べる。
素材に自信がないと塩だけというのは難しい。

サーロインステーキを選択した彼女は満足そうだ。

豚肉を注文した彼女も一気に平らげてしまった。

ベーカリーの焼きたてパンは食べ放題。
サイクリングをする人はここでスタミナをつけてから出発するのだろう。

記者は尾道市内を散策してアイスクリーム店(KARASAWA)に立ち寄った。

元は喫茶店だったようだが、現在はアイスクリームほぼ一本でやっている。
なかなか珍しいスタイルだ。

自家製のアイスクリームを詰めた「アイスモナカ」150円。
外側は本当にサクサクで看板に偽りなしだ。

中のアイスクリームは、うまい表現ができないが、うどんやそばに例えると「腰のある」アイスクリームとでも言おうか。
味は濃厚で冷たく柔らかいキャラメルを食べているような感覚で、美味しかった。
お店に入る人はほぼアイスモナカを注文していた。

海辺を歩いていると、なんだか向島に行きたくなってきた。

車も航送できる渡船の運賃は60円。
向島の桟橋で支払う。所要3分ほど。

帰りは、尾道駅前に着く車は航送できない渡船桟橋まで歩いてみた。

こちらの運賃は100円。乗船中におじさんが運賃を収受して回る。

こちらの所要時間は5分ほど。運河を少し下ってから水道(海)に出る。

下船すれば目の前は尾道駅だ。
このツアーでは西条と尾道を駆け足で回ったが、広島県の観光といえば広島市内や宮島・厳島神社が定番中の定番だが、ちょっと足を延ばせば違った広島の姿が見えてくる。

<番外編>芸備線と三次市

ツアーでは行っていないが、記者が推す広島のぶらり旅を一つ紹介しよう。
広島駅から芸備線普通列車で2時間弱、快速列車で1時間半弱の三次(みよし)。
芸備線は写真のような、のどかな風情が満喫できるローカル線。
広島駅の芸備線ホームの立ち食いうどん店ではうどんと同時に「もぐり寿司」を賞味したい。

三次はワインや地酒の産地でもあるが、記者イチオシが写真の「三上貫栄堂 洋酒ケーキ」。
カステラのようなケーキだが食べるとジワっと洋酒が口に広がるしっとり感は、他で味わったことがない。
自家消費用の簡易包装から贈答用の包装、1個のバラ売りからセット販売まで、シーンによって使い分けができるのがありがたい。

安芸の宮島だけではなく、幅広く秋の広島を楽しんでみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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