現役銀行員が明かす「節約せずに2000万円貯めるコツ」

現役銀行員が明かす「節約せずに2000万円貯めるコツ」

 一般的に「老後資金は3000万円必要」といわれています。この額を聞いて不安を感じない人がどれくらいいるでしょうか。
 総務省統計局の調査によれば、1世帯あたりの生涯平均支出はおよそ2億円。『とにかく妻を社長にしなさい 超実践編』(サンマーク出版/刊行)の著者である坂下仁さんは、この2億円のうち2000万円〜6000万円が「不要なもの」のために使われていると仰っています。つまり坂下さんの試算にもとづけば、浪費を防ぐだけで老後はかなり安泰なものになるわけです。

 ここで、「浪費を防ぐ」ときたら「節約しよう!」と考えてしまうのが普通ですよね。ところが本書はそうではありません。節約をせずに資産を形成できる方法が紹介されています。
冒頭で坂下さんは「ケチケチ節約生活をせずに2000万円以上貯める3つのコツ」と題して、以下の3点を挙げています。

(1)欲しいものではなく、必要なものを買うこと
(2)価値のない「幻」を買わないこと
(3)固定費を削減し、変動費をコントロールすること

 では、それぞれ詳しく紹介しましょう。

■ネットオークションに出品すると2000万円貯められる
 まず、「欲しいものではなく、必要なものを買うこと」です。
 この習慣をつけるために、ヤフオクなどのオークションやフリーマケットに出品することを、坂下さんはすすめます。出品する際、「どれが必要な物でどれが不要か」を選り分けしなければなりません。出品の基準は「高いか安いか」ではないのです。
 坂下さんは、実際に出品する商品を選びながら、自分たちが今までいかに「必要か否か」ではなく「お買い得か否か、欲しいか否か」で買っていたかを思い知ったとか。こうして「必要か否かで選ぶ癖」をつけることで、「安くてお得で必要の無いモノ」を買う浪費癖をなくすことができます。浪費癖さえなくなれば、2000万円の無駄使いもなくなります。

■マイホームを買わない「借り暮らし」で3000万円も得をする
 次に「価値のない『幻』を買わないこと」について。
坂下さんは「世の中にあふれる商品やサービスの多くが、価値のない幻でラッピングされている」と指摘し、それらにお金をかけるのは浪費だと述べています。
 例えば新築マイホームには、夢のある暮らしや格調高い雰囲気の代金までもが含まれていて、その幻に対して私達は数千万円もの大金を支払っているのだとか。4000万円の新築マイホームを買うと、ローン金利も含めて3000万円も浪費する計算です。
 そこでおすすめするのが、家を借りる「借り暮らし」。どうしても買いたい人は、現金で買えるようになってから「中古の家」を買えば、4000万円で売られていた家が2500万円で手にはいります。

■ビールを炭酸水で「上書き」すると年間10万円貯まる
 最後は「固定費を削減し、変動費をコントロールする」方法です。
固定費とは、毎月かならずお金がかかるもので、生命保険料などが代表例です。一度だけリストアップして削れば、あとは自動的にカットできます。
 やっかいなのは、ぜいたくの度合いで変化する変動費。カットするためには意志の力を要しますし、やめられたとしても新たな悪習慣に手がのびてしまう可能性があるのです。そこで「上書き」が必要になります。坂下さんは、毎朝飲むスタバのコーヒーをコンビニコーヒーで「上書き」し、風呂上がりのビールを炭酸水で「上書き」しました。たったそれだけで、年間10万円も貯まったとか。

 本書には、上記以外にも資産形成のための具体的なノウハウが紹介されています。
坂下さん自身、それらのノウハウを実践することで、破産寸前まで膨らんだ借金を5年で完済でき、数億円の資産を得たといいます。まずはここで紹介したノウハウを一つ試してみることからはじめてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)


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