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【全文】【21:37再追記】菅総理/枝野官房長官の会見「30キロ圏内は屋内退避を」

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30km圏内

※3/15 21:37追記:質疑応答の後半を追記しました。本文後半です。
※3/15 18:28追記:質疑応答を追記しました。本文後半です。

・菅総理からのメッセージ(一部要約)

1号機3号機の水素の発生による水素爆発に続き、4号においても火災が発生し、周囲においても放射能が高くなっている。今後さらなる放射能物質の漏洩(ろうえい)が高まっている。ついては福島第1原子力発電所から20キロメートルは既に大半の方は避難済みだが、全員その範囲の外に避難済みだと考えられる。また20キロメートル、30キロメートルの範囲の方は今後の原子炉の状況をみて外出をしないで事務所など屋内に待機していただきたい

・枝野官房長官からの詳細説明(全文記載)

4号炉は現在火災が生じている。こちらは休止中。今朝ほど来(らい)の前回ここでわたくしが会見させていただいた以降の主な事象について、まずはご報告申し上げます。
なお、詳細な時間・数値等については正確なものを東京電力において発表させるようにしたいと思いますので全体の大きな流れ・状況についてわたくしの方からご説明させていただきます。
一つは四号炉についてでございます。 四号炉に関しては現在火災が生じているという状況でございます。

こちらの原子炉は震災発生時において休止中の原子炉でございました。
しかしながら、この間の流れの中で炉そのものにはいわゆる燃料等がございませんが、使用済み核燃料が大きな意味での四号炉の中にございまして、そちらがこの間の経緯の中で熱を持って、そしてそこから水素が発生をして、いわゆる水素の爆発、これまで一号機三号機等で生じてきたような事象が起こったものと推察をされております。

現在、燃えておりますのは、その一号炉三号炉の場合は上空まっすぐに吹き飛んだものが内側に崩れたといいますか、燃えているという状況であると、推察をいたしているところでございます。

なお、念のためでございますが、核燃料そのものが、いわゆる火災になるという事はございませんので、その点はぜひともご理解を頂きたいという風に思っております。

この結果としては、水素が出ている状態でありましたから、同時に、放射性物質もその時点から排出をされていたものと思われますが、全体が建屋でおおわれている状況ではなくなりましたので、これが待機中に出ている、という状況になっております。

なんとか火災を早期に消化をし、あるいは鎮火をし、そのうえで、この使用済み核燃料の冷却を進めることで事態を収束させたいという風に考えているところであります。

一方、二号炉のほうで「ポン」という音がしてというような事態が生じました。そこのほうが時間的には30分程度遅れた6時半過ぎだったかという風に記憶しておりますが、これは従来から申し上げておりましたが、二号炉については、上空に穴も開いておりましたので、水素の爆発等の起こる、少なくとも大きな水素の爆発の起こる可能性は低いということを申し上げてまいりました。

そうした中でありますが、小規模の水素の爆発が起こったか、何らかの爆発的事象が起こり、その結果として、これは朝の時点の会見でご報告申し上げたような圧力部分の一部が、若干の破損をしたのではないかという風に思われております。

ここから若干の放射性物質が気体として流出をしていることが推察をされている状況でございます。

「二号炉から若干煙が見える」というようなご報告もございますが、これはわたくしが先ほどご説明をした欠損のあると思われる部分が「水と水蒸気の交換をする部分」でございますのでここから水蒸気が出ているものと、推測をいたしております。

こうした状況の中、現在、少なくともこの会見におりてまいります直前の情報として1号機、2号機、3号機とも注水作業を継続いたしております。

今のところ、順調に3つの原子炉とも注水が進んでおりまして冷却の効果が生じているものと思われますが、こうした状態をどうやって維持していくのかということが、4号機との関係で今、早急に取り組まなければならない、取り組んでいる課題でございます。

放射性物質、放射線の濃度の状況でございますが、若干時間が経っておりますが10時22分時点のモニタリングの結果として、2号機と3号機の間で30“ミリ”シーベルト、3号機付近で400“ミリ”シーベルト、4号機付近で100“ミリ”シーベルトがそれぞれモニタリングの結果として出ております。(※編注・“”内は強調して発音)

従来の「マイクロ」とひとつ、単位が異なっております。従来の数値と異なりまして、身体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いありません。

なお、ぜひ冷静に受け止めていただきたいのは、これはまさに放出がされていると思われる部分、近くの数値でございますので、距離が遠ければ遠いほど、その数値は落ちていくと、こういうものでございます。こうした状況の中でございますので、こうした事象の生じているプロセス、6時台の時点で(※聞き取れず)周辺におられた職員800名のうち注水要員の50名を残しいったん待避をいたしておりますが、先ほど申しました通り、この会見で降りてくる時点で注水作業を続けている、という報告を受けているところでございます。

こうした残念な状況、国民の皆さんに大変ご心配をおかけする状況となっておりますが、こうした事態にも備えて20キロ圏内からの退避をこれまでお願いをしてまいりました。

さらに、実際にこうした事態に陥りましたことから、さらに万全を期す観点から総理からご報告いたしました通り、20キロから30キロの圏内にいらっしゃる皆さんには、外出することなく建物など内部に居ていただきたいということをお願いを申し上げます。

ぜひ、その折には、
・窓を閉めて気密性を高めていただきたい。
・換気はしないでいただきたい。
・洗濯物は屋内に干していただきたい。

先ほど申し上げました通り、距離が遠くなれば、それだけ放射性物質の濃度は低くなってまいります。20キロを超える時点では、相当程度失って、身体への影響が小さい、あるいは無い、程度になっていることが想定されておりますが、万が一にも備え、なおかつこうしたことは気象条件にも影響をされますことから、こうした圏内のみなさまには、こうした大気にできるだけ触れる事の無いよう、屋内等におられることをお願いをする次第でございます。

なお、このわたくしの会見は、閣議後会見にもなっておりますが、本日の閣議においては、一般的な案件に加えまして総理から閣僚閣議に移行した状況のうち、閣議の時点で把握をしていた概要をご説明申し上げ、内閣あげてこの事態に全力を挙げて取り組んでいくこと、同時に原子力関係以外の震災の救命、そして被災者支援ということにも万全を期していくこと、このことの指示があったところでございます。

わたくしからは以上でございます。
(この後、記者と官房長官による質疑応答)

Q)読売新聞のクリバヤシです。あの、現時点でですね、たとえば圧力容器そのものが破損して、内部の燃料棒などの放射性物質が外部に漏れだす、という可能性について、政府としてどのようにして認識しておられて、それによって例えばその、被災地の地方ですとか、人口の多い首都圏に被害が及ぶ影響についてはどのように今、可能性としてとらえていらっしゃるでしょうか。

A)一号炉…1号機、2号機、3号機につきましては、現在も注水作業を進めておりまして、この間、一定の注水はされているものと思われて、…これ、正確な数字の変異は東京電力のほうにお尋ねいただきたいと思いますが、圧力等の状況も一定の範囲で推移しているという、報告を受けております。
このことを何とか維持をしていく、というところをいま努力をしているところです。

Q)NHK ヤマグチです。長官先ほど4号機の火災のことをさかんに言及してらっしゃいましたけれども、4号機の火災のほうは2号機よりも深刻な状況なんですか?

A)今、時系列で、4号機のほうが事象は先に起きたという風に報告を受けておりますし、わたくしもそう認識しておりますので、4号機のほうからご報告させていただきました。

Q)サプレッションプールではなく格納容器そのものですね、2号機は。格納容器に損傷はないでしょうか?

A)あのー、そういった意味では、その部分のところが損傷を受けている、というライゼンセイ(※聞き取れず)が高い、という報告を受けています。

Q)…格納容器が……(※マイクが入っておらず質問聞き取れず)

A)これは1号機、2号機、3号機とも従来から一定の範囲の人体に、周辺部でも、影響の及ぼす……(※聞き取れず)も少ないレベルの放射性物質が出ている、ということは申し上げてきたと。

Q)……(※マイクが遠く質問聞き取れず)
A)あの、今、…(※聞き取れず)普通の意味の火災が生じておりますので、ぜひ、誤解の無いようにお伝えをしたいんですが、通常の意味の一般に言われる火災のような意味で燃えることは、いわゆる、燃料についてはございませんが、あー、ほかの原子炉にあります状態と同じように、熱を発していって、そしてその結果として放射性物質が出る、ということはありうるわけであります。

それはいわゆる、今、火事で起きている被害、引火をするとかそういう種類のものではありません。
ですから早く消化をして鎮火させて、冷却をするということが求められておりますが、そもそも火災が起きた、爆発が起きた原因として、一定の放射性物質は、現に出ているという風に思われますので、これを急ぎたいという風に思っています。

Q)住人の避難について関連なんですけれども20キロ以内の方についてはこれまでと変わらず、20から30キロについては自宅待機ということで新たに加わった、そういう理解でよろしいでしょうか?

A)そうです。

Q)(※冒頭聞き取れず、おそらくメディア・記者名)現状の20キロ避難で、対応は十分とお考えでしょうか。……(※聞き取れず)専門家の一部からは「30キロ以上も避難すべきだ」という指摘もありますがいかがですか?

A)あのー、これは、専門家のみなさんの意見を踏まえて最終的には総理がご判断をいたしました。
何が一番安全なのか、というのはもちろん、様々な意見がありうることは間違いありませんが、現状の状況をしっかりと分析して、そして専門家の意見に基づいて、こうしたお願いをさせていただいているところでございます。

もちろん、万全を期す、遠ければ遠いほど安全になる、という……(※聞き取れず)誠実でございますが、現状の放射能の数値等から、専門家の皆さんの意見を踏まえて20キロ圏内は退避をしていただき20から30の範囲の皆さんには屋外で大気に接する事の無いよう、していただきたい。そういう指示を決めさせていただいた、と思っております。

Q)時事通信のコウケツです。2号機、3号機、4号機の周辺の放射能濃度が非常に危険な数値だと思うんですけれども、これと2号機の格納容器の損傷との因果関係についてはどのように考えていらっしゃるんですか?

A)あの、むしろ、あのこれは断定はできません。むしろ4号炉の爆発によってこの高い数字が出ているのではないだろうかと、いう分析をいたしております。2号炉については、1号機や3号機ほど安定した状態ではありませんが、給水が一定の効果をあげておりますので、えー、そしてあの、「ポン」という音がしてという状況ありましたが、その前後でのその周辺での数値の大きな変化、見られませんでしたので、そういう分析をしている、という報告を受けたのです。

Q)火災がこのまま続けば、どういう事態が想定されるんでしょう?

A)今、東京のほうにおいても、現地においてもですね、消化、鎮火に向けた、全力を挙げているところで、ございまして、基本的には、あー、これ、繰り返しますが、使用済み核燃料等に、いわゆる一般的な意味で火が燃え移って、ということはありませんので、あの、普通の建物の部分のところが燃え尽きれば鎮火する、でも出来るだけそれは早い方がいいだろう、と。温度が上がります。温度が上がることは放射性、燃料、使用済み核燃料にとって好ましい状況ではありません。こうした努力をしている、ということであります。

Q)放射性物質が外に出た、という可能性については、どのようにお考えになっていますか

A)破損によって、あの損傷によって、ですね?一定のものが出ている可能性については、十分にありうる、と思っておりますが、これはあの、詳細なデータは東京電力のほうから発表していただいているか、これから発表されるかと思いますが、あのむしろ、今の時点での高い数値につきましては4号炉の影響が大きい、逆に2号炉の影響、あの、変化は、大きく寄与していないのではないかとみられております。

Q)読売新聞のクリバヤシです。あの、現時点でですね、かなり遠隔地の被災地にある三陸沿岸ですとか、諸県(※編注・諸賢?)の住民に対してはどのような行動を求められますでしょうか。

A)基本的には総理から、お示しをいたしました通りですね、20キロから30キロの皆さんには、自宅に居ていただきたい。建物の中に居ていただきたい、という指示をいたしましたところでございます。

えー、ただ、放射性物質は、既にこれまでの会見でもお話しております通り、大変遠方にも微量が飛ぶということ、これは否定はできません。しかしそれは人体に影響を及ぼすようなレベルのものではない、当然、遠くに行けば行くほど薄まっていく、ということでございますので、そうした関係を踏まえてですね、ご理解をいただいて、冷静に対応をしていただければという風に思います。

Q)日常生活のままでよろしいということでしょうか?

A)その場合でも、もちろん、…(※聞き取れず)に、これまでも、女川の原発で計測をされたなど、ございます。しかしそれは、ごく微量であって、人体に直接、影響を及ぼすような数値のものではないという風に報告もされているかという風に思いますが、あの、そうした可能性はありますけれども、まさにそうした可能性ですので、あの、いわゆる屋内にとどまる等の政府としての指示は求めなかったものでございます。

(しばし間)

えっと、20キロから30キロの地域の市町村名を、ご報告をさせていただきたいと思います。
えー、ちなみにその全域が入っていない市町村もございます。それから、20キロ圏内と重なっている地域もございます。広い意味で30キロの圏内にある、一部がかかっている市町村、の町名をご紹介いたします。

かむら市、南そうま市、ひろの町・・・チョウと読むんでしょうかマチとお読みするんでしょうか。ならは町、とみおか町、かわうち町・・・村、かわうち村、おおくが町、ふたば町、なみえ町、かつらお村、いいだて村、いわき市、になります。

えー、ただ、特にいわき市等は、ごく北西の一部でございますので大部分の方はかかっておりませんので、あの念のためご留意をいただければと思います。

Q)毎日新聞のカゲヤマです。一部報道で国際原子力機関IAEAのアマノ事務局長が記者会見をして第一原発の原子炉を安定させるために日本政府から専門家の派遣を要請されたということを明かしています。
日本政府としいて、いつどの時点で派遣できたのでしょうか。

A)日本政府がIAEAに正式に要請をしたことは、わたくしは承知をしておりません。ただ、この間(かん)、広い意味での、地震の発生以来、広い意味での救援活動を含めてこれは世界の皆さんにご要請をさせていただいておりますし、また、こうした事態ですから、国際的な知見も含めてですね、あらゆるお知恵はお借りしたいとは思っております。

Q)昨日の発表の中でちょっと気になるのはですね、中性子線が検出された、と一部あったんですが、これはあの再臨界の可能性があると考えていいのでしょうか。

A)これは3号機の、おー・・・えーとなんというんでしょう、性質から、ここには中性子が出得る、という理解であります。

Q)(※マイク通さず、聞き取れず)

A)いや、あのもちろん中性子は出ない方がいいわけですが、あの、ごく微量検出をされた、という報告をさせていただいたんだと記憶しております。

Q)テレビ朝日のコバヤシですが、その4号機の火災によって高い数値が出ているのではないかということなんですが、そもそもこの4号機の火災は、どれくらいで消火できそうなものなんですか?大きな火事なのか、小さな火事なのか、これを教えてください。

A)まさに今現場においてはですね、そのことを、「どうやって早く消火するのか」という努力をいたしているところでございます。

Q)消火した後は注水して、あの、4号機について冷却を図るということなんでしょうか?

A)消火した後は、その状態を確認しながら、安全に冷却をする、その方法を、もちろん事前からシミュレーションしておりますが、検討していく、ということになります。

ありがとうございました。

※画像はNHKニュース・ホームページより引用

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記者:

「予備校生のような出で立ち」で写真撮影、被写体(スチル・動画)、記者などできる限りなんでも、体張る系。 「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」などの特殊な性質がある。 好きなもの: 食べ物の写真、昔ゲーム(の音)、手作りアニメ、昭和、穀物

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