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移住者たちが創りだす、福岡・糸島の新たな魅力

移住者がつくる新しいムーブメントが地方福岡を動かす

地方創生が叫ばれるなか、人気移住地のひとつとして注目を集めている福岡。なかでも特徴的なのがITやデジタルコンテンツ系のクリエイター職の移住者が多いことだ。そんな移住者たちがつくる新しい福岡の動きを追ってみた。
あえて郊外につくるコミュニティの場

福岡の立地を語る常套句といえば、コンパクトで便利なまち。都心でも安い家賃の物件が借りられて、職住隣接も可能。空港や新幹線の駅など、他都市へのアクセスも抜群。さらに、1時間くらい車で走れば、海もあるし、山もある。……といった具体だ。

そもそも移住というとスローライフの側面も強いが、福岡では立地の良さを活かし仕事の面で攻めの姿勢で移住する人が多いのも特徴だ。福岡市自体も政府が進める国家戦略特区に選定されていて、「グローバル創業・雇用創出特区」としてスタートアップなどに力を入れている。とりわけ、ITやデジタルコンテンツ系のクリエイティブ職の人たちにとっては職には事欠かない。

そんなクリエイティブ系の移住者がつくるコミュニティが、福岡の新しいムーブメントとして注目されている。そのひとつが、あえて郊外につくられたコワーキングスペースだ。もともとスーパーだった建物をリノベーションして生まれたコワーキングスペース「RISE UP KEYA(ライズ・アップ・ケヤ)」が立地するのは、福岡市内から車でおよそ1時間。海が近くて、自然あふれるロケーションで、福岡の日帰りおでかけスポットとして人気の糸島だ。地元民からするとかなり不便な立地のイメージだが、これまでにない仕事の場が生まれていて、IT系から映像作家、猟師までさまざまなスキルをもった人たちが集まってきている。

【画像1】それぞれのスタイルで好きな場所で仕事を行い、合間にはコミュニケーションでアイデアをつむぎあう「RISE UP KEYA」(写真提供:福岡移住計画)

【画像1】それぞれのスタイルで好きな場所で仕事を行い、合間にはコミュニケーションでアイデアをつむぎあう「RISE UP KEYA」(写真提供:福岡移住計画)

このユニークな空間を運営する須賀大介さんは、震災後に福岡へ移住してきた人物。正確に言うともともと経営していたウェブマーケティングの会社のCEOを務めていて、東京との2拠点生活を営んでいる。東京から移住してきて「住まいと仕事とコミュニティを考えるなかで、もっとスキルを活かし合うスペースができれば」という思いからスタート。

海に近くて、自然に囲まれていて、都心や空港まで車で1時間以内の立地は、東京で仕事をしていた須賀さんから見ると実に好環境だったようだ。実際にこの場所ができてからは、福岡の都心で働く人たちも『ちょっとアイデアを練りに』と、わざわざドロップインで活用している。

「RISE UP KEYA(ライズ・アップ・ケヤ)」に続き、この春には「SALT(ソルト)」と名づけたコワーキングスペースもオープンしている。アドレス的には福岡市内ギリギリではあるが、決して便利な場所とは言いづらい。しかし、糸島市にならぶ自然環境に恵まれた立地。オフィスの窓のすぐ向こうには、玄界灘を見渡せるという絶好のロケーションだ。16席の固定デスクと、20席のフリーアドレスが用意されたオフィスは、スタートアップの実践の場として早速にぎわいをみせている。

【画像2】まさしく目の前に海が広がる、絶好のロケーションが魅力のSALT(写真提供:福岡移住計画)

【画像2】まさしく目の前に海が広がる、絶好のロケーションが魅力のSALT(写真提供:福岡移住計画)移住者をさまざまな形で支援する「福岡移住計画」

須賀さんが携わっているもうひとつのプロジェクトが「福岡移住計画」。福岡移住の新しいムーブメントとして注目を集めているコンテンツだ。もともと、「自分が移住を決意してきたなかで感じたことや体験を、これから移住を考える人たちのために活かせれば」とはじまったプロジェクト。

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