売る 買う 出店する のすべてができる写真投稿SNS『WONDERFULL』登場
Inagora株式会社は7月7日、ライフスタイル提案型ショッピングアプリ「WONDERFULL」(ワンダフル)の提供を開始した。
記者は東京都港区で行われた同アプリの発表会を取材した。
同社はキングソフトとMNC New Yorkにより設立された合弁企業だ。
同アプリは写真投稿SNSとショッピングを融合させたもので、簡単にいうと出店企業(サプライヤー)が登録した商品を、ショップ(オーナー)が独自のセンスで商品をSNSに投稿、それを見たユーザーがアプリ上で商品を購入することができる。
ユーザーのメリットは、SNSに投稿された商品について「どこで売ってるの?」という疑問について調べる必要がなく、その場で購入まで完了させることができる手軽さだろう。また、ライフスタイルに精通した著名な100名がオーナーとなっているので、新しい信頼できる情報をもとに購入できるという付加価値も付く。
オーナーは仕入れや在庫、発送という作業を必要とせず、自分のセンスで紹介するのみでセレクトショップを開設できる。販売手数料はサプライヤーから支払われる。
サプライヤーは初期費用や固定費なしで出店することができ、著名なオーナーから商品をSNS上で紹介してもらえる可能性があるので、実店舗やマーケティングのコストを抑えることができる。
登壇したMNC New Yorkの山本美奈子氏はそれぞれのメリットを紹介しつつ、売り上げのの内訳も公表した。すなわち、同アプリへの手数料5%、クレジットカード手数料3.3%、オーナーへの手数料はサプライヤーが設定できるが、サプライヤーへは売り上げの80%以上が支払われるという。
キングソフトの代表でもある翁永飆代表は、同日付で同アプリを中国でも展開することを発表した。良質のメイドインジャパン製品を中国市場でも販売するという意図だ。
アプリそのものは別物になるが、中国語への翻訳はすべて手作業で同社が行うという。
発表会ではオーナーとして参加しているモデルのMieさんと、ゲストとして優木まおみさんが登場した。
トークショーでは二人で同アプリを実際に操作して関係者に披露した。
現在はiOSにしか対応していないが、他の大手SNSにも共有できるため、商品を見つけさえすれば購入することはできる。
トークショーや囲み取材ではWONDERFULLというアプリ名にかけて「最近起きた、ワンダフルな出来事はなんですか?」とのとの問いに対して優木は、「娘の成長ぶりですね。犬を見てワンワンと言ったのを見てすごい、かわいい、ほんと天才。毎日がワンダフルですね。」と会場の笑いを誘った。
夕方からは関係者を集めてパーティーが開かれたのだが、このパーティーのドレスコードは「サムシングホワイト」。
出席者は思い思いの「白」を身に着けて楽しんだようだ。
パーティーのトークショーではオーナー5名がそれぞれのセンスと思いでトレンドについて語った。
同社では年内に100万ダウンロードを目指しているという。
写真中央、広報の深谷麻美子さんは「大勢の方に来場いただいてうれしいです。売っているところを探さなくてもよくなるので、多くの方に気軽に価値あるショッピングを楽しんでもらいたいです。」と話してくれた。
新型SNSは現在、乱立状態であるが、果たして写真投稿SNSとショッピングを融合させたWONDERFULLは国境を越えて世界をワンダフルにさせることはできるのか。今後の成長に注目したい。
※写真はすべて記者撮影
アプリのスクリーンショットはInagora株式会社提供
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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