「ラブライブ!」始動から5周年 μ’sと叶えてきた物語を振り返る!

「ラブライブ!」始動から5周年 μ’sと叶えてきた物語を振り返る!

『μ’s Best Album Best Live! Collection II』ジャケット
6月30日(火)、音楽やアニメ、ゲームなど、多彩なメディアミックスを展開する「ラブライブ!」が、プロジェクト発表から5周年を迎えました。

6月からは劇場版が公開され、土日2日間の観客動員ランキングで3週連続の首位を記録。累計興行収入は約12億円と、ますます盛り上がりを見せています。

2010年のプロジェクト開始以来、数多くのファンに愛されてきた「ラブライブ!」の魅力を、これまでの5年間を振り返りつつ紹介していきます!

※本記事は、過去に配信した記事を再構成した上で加筆しています。

「ラブライブ!」とは?

「ラブライブ!」は、アニメーション制作会社のサンライズ、レコード会社のランティス、アスキー・メディアワークス発行の月刊誌『電撃G’s magazine』の3社による合同プロジェクト。

主人公・高坂穂乃果たち9人の女子高生により結成されたスクールアイドル・μ’sによる活躍を描いた物語が軸となっています。

2013年1月から放送されたTVアニメの大ヒットの影響もあり、「ラブライブ!=アニメ」というイメージが強いかもしれませんが、音楽・ライブ・アニメ・雑誌・ラジオなど、さまざまなメディアで展開されるメディアミックスプロジェクトの総称なのです。

『電撃G’s magazine』誌上では、漫画の連載や、キャラクターの人気投票といったユーザー参加型企画が行われています。「μ’s」という名前が決まったのも、同誌でのグループ名募集企画でした。

また、ランティスから発売されるμ’sシングルCDには、サンライズ制作のアニメーションPVが同梱されるなど、3社それぞれの特色を生かした運営となっています。

「ラブライブ!」のストーリーは、厳密には媒体によって違いがありますが、共通しているのは「国立音ノ木坂学院を廃校の危機から救うため、スクールアイドルになって宣伝、知名度を上げて入学者を増やそう!」という軸です。

事務所にも所属せずプロデューサーもいない彼女たちは、一からすべてを自分たちでやらなければなりません。当然さまざまな壁にぶち当たっていきますが、それをみんなで乗り越えて成長していく〝スポ魂アイドル物語〟になっています。

μ’sのメンバーを紹介!

μ’sは、国立音ノ木坂学院に通う女子高生9人によるスクールアイドルグループ。今までこのメンバーに変更はなく、演じる声優さんもずっと同じです。これも「ラブライブ!」の特徴のひとつ。

キャラクターと声優さんの距離が非常に近く、キャラクターを応援することと、声優さんを応援することがほぼ同じ感覚になっています。そんなメンバーを簡単にご紹介!

1年生

左:小泉花陽(こいずみ はなよ)
CV:久保ユリカ / 白いごはんが大好き。アイドル大好き。

中:西木野真姫(にしきの まき)
CV:Pile / ツンデレなお嬢様。歌がとても上手。

右:星空凛(ほしぞら りん)
CV:飯田里穂 / 元気いっぱいのスポーツ少女。語尾は「~にゃ」。

2年生

左:高坂穂乃果(こうさか ほのか)
CV:新田恵海 / 明るく元気が取り柄。μ’sの発起人であり、エンジンであり、牽引者。

中:園田海未(そのだ うみ)
CV:三森すずこ / 大和撫子。真面目で超照れ屋さん。

右:南ことり(みなみ ことり)
CV:内田彩 / おっとりした癒し系。天然。

3年生

左:絢瀬絵里(あやせ えり)
CV:南條愛乃 / ロシア人クォーターの美人。愛称はエリーチカ。

中:東條希(とうじょう のぞみ)
CV:楠田亜衣奈 / 関西弁。スピリチュアル方面に凝っている。

右:矢澤にこ(やざわ にこ)
CV:徳井青空 / アイドルオタク。にっこにっこにー♪

また、『電撃G’s magazine』誌上企画でユニット編成・ユニット名の投票が行われ、ことり・穂乃果・花陽による「Printemps(プランタン)」、真姫・絵里・にこによる「BiBi(ビビ)」、凛・海未・希による「lily white(リリー・ホワイト)」という3つのミニユニットも生まれました。

「ラブライブ!」の音楽

2010年8月に開催された同人誌即売会「コミックマーケット78」で先行販売された『僕らのLIVE 君とのLIFE』からはじまり、μ’sのシングルCDやミニユニットシングル、デュオ・トリオシングル、ソロアルバム、ラジオのテーマソングCDなど、数々の楽曲がリリースされてきました。

これらの音楽はすべて、畑亜貴さんが作詞されています。畑さんといえば、「ハレ晴レユカイ」(『涼宮ハルヒの憂鬱』)や「もってけ!セーラーふく」(『らき☆すた』)、「太陽曰く燃えよカオス」(『這いよれ! ニャル子さん』)など、数えきれないほどのアニメソングの作詞を手がけている作詞家です。

また、μ’sのシングルCDが発売されるたびに、次回シングル曲のセンターポジションを決める総選挙も行われてきました。

そしてもうひとつの「ラブライブ!」楽曲の特徴は、μ’sシングルCDについてくるアニメーションPV。メンバーによるダンスとショートストーリーを、2D作画と3DCGを融合させたハイクオリティな映像で描いています。

2Dと3Dが切り替わる瞬間も、回を重ねる毎に違和感なく仕上がっていて、振り付けの動きもメンバーごとに微妙にズレているなど、細かい所にまでこだわりが。この映像美は、TVアニメのライブシーンにも見事に受け継がれています。

「ラブライブ!」のライブ

μ’sは、キャラクターを担当している声優さんが実際に結成しているグループでもあります。声優さんたち本人が歌って踊るライブも、「ラブライブ!」人気における重要な要素です。

特に見どころなのは、シングル曲PVの振り付けを再現されたパフォーマンス。そのため、メンバーには一般的なライブよりも密度の濃い練習が課せられるそうです。

そんな彼女たち、そして「ラブライブ!」の知名度を一気に底上げしたのは、2012年8月に開催された世界最大級のアニソンライブイベント「Animelo Summer Live 2012 -INFINITY∞-」と言われています。

「アニサマ」は、アニソン好きが集まるイベントとはいえ、当時μ’sを知っていた人は恐らく半分もいなかったのではないでしょうか。それでもμ’sは見事に会場のファン心を掴み、瞬く間に人気を集めました。

2013年6月に開催された単独ライブ「ラブライブ! μ’s 3rd Anniversary LoveLive!」では、チケットが速攻で売り切れるほどの人気を受け、急遽、全国51ヶ所でライブビューイング(全国の映画館での衛星生中継)が行われました。

さらに2014年、15年には、最大37,000人を収容するさいたまスーパーアリーナで単独ライブを開催。2015年には国内外120ヶ所以上でライブビューイングが実施され、多くのファンが押し寄せました。

「ラブライブ!」のゲーム

「ラブライブ!」は、スマートフォン向けゲームでも人気を集めています。その名も「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(通称:スクフェス)」。

μ’sの楽曲に合わせて画面をタップするリズムアクションゲームで、全編録りおろしのフルボイスが聴けるストーリーパートも楽しむことができます。

この6月には国内で1,000万ユーザー、さらに全世界で1,500万ユーザーを突破。世界各国で英語や中国語、韓国語といったローカライズ版が配信されており、ゲームアプリとしても国内外で高い人気を誇るまでになっています。

2014年8月には、Playstation Vita向けゲーム『ラブライブ! School idol paradise』も発売されました。開発は「初音ミク -Project DIVA-」シリーズを手がけるディンゴで、こちらも音ゲーはもちろん、ストーリーパートも楽しめる内容となっています。

そして次のスクールアイドルプロジェクトへ

そんなμ’sの活躍を追い続けて5年。2015年6月からは、TVアニメ第2期のその後を描いた『劇場版 ラブライブ!-The School Idol Movie-』が全国上映され、彼女たちの物語はひとつの完結を迎えました。

そして、4月には『電撃G’s magazine』誌上にて新たな連載企画「ラブライブ!サンシャイン!!」も始動。静岡県・浦の星女学院に通う9人の女子高生たちによって結成されたAqours(アクア)による、新たなスクールアイドルプロジェクトがはじまろうとしています。

μ’sのメンバーは、結成当時はほとんどが新人声優さんで構成されていました。だからこそ、頑張っている姿を応援したくなるファンも多かったし、成長していく姿を見守るような感覚もあったのではないでしょうか。

そして、ユニット名募集や人気投票など、ファンが参加できるような企画を積極的に行うスタッフの取り組みも、ファンと共に成長するコンテンツとして受け入られていった大きな要因でした。

「ラブライブ!」がここまで人気を集めるプロジェクトとなったのは、そんなスタッフやファンの「みんな」によって育てられてきたからでしょう。

新たに結成されたAqoursのメンバーもしかり、これからの活躍に期待が寄せられています。「みんなで叶える物語」が続く限り、彼女たちの「ラブライブ!」は終わらないのです。

引用元

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