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のべ500人が手掛けた賃貸物件が完成。DIYスクールの魅力とは?

のべ500人が手掛けた賃貸物件が完成。DIYスクールの魅力とは?

DIYとリノベーションの新しい試みとして、大阪府堺市の泉北ニュータウン 公社茶山台団地を舞台に半年間にわたってワークショップが開催されてきた「DIY R SCHOOL」だが、5部屋のリノベーションがついに完成した。早速、オープンハウスイベントをレポートしよう。
完成した5部屋は、DIYとは思えないクオリティ!

「DIY R SCHOOL」のコンセプトなどの詳細は前回ご紹介したので、まず完成した物件をみてみると……築40年以上が経った団地の間取りだとは思えないくらいオシャレな部屋に生まれ変わっている。しかも、これがすべて「DIYワークショップ」で作られたものなのだ。

【画像1】2LDKタイプの307号室。両面に開口部があり通風採光も良好(写真撮影:井村幸治)

【画像1】2LDKタイプの307号室。両面に開口部があり通風採光も良好(写真撮影:井村幸治)

【画像2】リビングがカフェコーナーに早変わり(写真撮影:井村幸治)

【画像2】リビングがカフェコーナーに早変わり(写真撮影:井村幸治)

全21回のスクールにはのべ500名以上の受講生が参加し、実際の床張りや壁塗りといったDIY・リノベーション作業はすべてアマチュアの受講生が中心になって行ったもの。しかし、技術指導や仕上げ工程、最終的な施工監理はプロが行っているからだろう、賃貸物件として募集が行えるだけのクオリティに仕上がっている。

スクールの受講料は一回1000円、暑い日も雪の日も週末の一日を費やして、21回にわたり典型的な肉体労働とも言える大工仕事を続けてきたわけだ。「お金を払って肉体労働!?」とは、よく考えると不思議に思えてしまう。しかしスクールはキャンセル待ちが出るほどの人気ぶり。オープンハウスにも、たくさんのスクール受講生たちが集合し、「久しぶり!」「元気!?」と楽しそうに挨拶を交わす姿が見られた。スクールで完成したのは5つの部屋だけじゃない、大切なDIYチームができた

何が楽しかったのか、DIY・リノベーションの魅力は何なのか、スクール参加者のSさん(40代・女性)にお話を伺ってみた。
「私は古いものを大事に使っていくことが好きで、バイクのメンテナンスや実家のちょっとしたペンキ塗りなどを自分でしてきました。DIY・リノベーションにも興味があったのですが、ひとりでは何から始めればいいのか分からなくて。ホームセンターで詳しそうな人に出会っても、いきなり知らない人に話しかけるのって難しいですよね。このスクールを見つけたときには『私のためのスクールだ』って思い、すぐに申し込みましたよ(笑)」

スクール日程の全21回中20回に参加したというSさん。何が魅力だったのだろう?
「部屋の解体から最後の仕上げまで、ほとんどの工程を実体験できたことはとても良かった。住宅の構造がわかり、DIYが可能なものと不可能なものとの仕分けができました。壁や塗装はDIYでできるけど、やはり設備や床はひとりでは難しいなと思いましたね。

もうひとつはDIY好きの仲間に出会えたことですね。実は、スクール期間中に中古の団地物件を購入したんですよ! もちろんDIY・リノベ−ションをする前提なので、出会った仲間には物件チェックに同行してもらいましたし、引き渡しが終わったら一緒にDIYする計画なんです。壁の素材はどうする、塗料は何を使う、なんて考えたり話をするのがとっても楽しくて! 助け合いながらDIYの腕をあげていける感じがいいですね。同じ趣味や嗜好の仲間をつくる機会がもっともっと増えればいいなと思います!」 

スクールで講師を勤めた設計デザイン事務所9(ナイン)株式会社代表取締役の久田カズオさんが、当日のトークイベントで話していた言葉を紹介しよう。「このスクールを通じて出来上がったのは5つの部屋だけではありません。助け合ったり、教えあったり、情報を交換しあうことができる、大切なDIYチームづくりができたことが最大の収穫だと思っています」とのこと。とても印象的なお話だ。

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