民主議員、党執行部に「マニフェストへの原点回帰」要請
松原仁衆議院議員をはじめとした東京都選出の民主党の衆議院議員7人は2011年2月18日午後、記者会見を開き、党執行部に対して2009年マニフェストへの「原点回帰」の要請を行ったと報告した。
会見の冒頭、平山泰朗議員が党執行部に提出したとされる要請文を読み上げた。同要請文の内容は「(1)2009年マニフェストの原点に立ち戻り、国民との約束を果たすこと(2)予算の全面組み換えの実行を第一義とし、増税を前提にしないこと(3)民主党結党の精神に立ち戻り、政治主導を確立し、地域主権国家の建設を目指すこと」の3点。平山議員は加えて「昨年誕生した現政権は残念ながら国民の声に応えきれていない」とし、「民主党だけが国民の声に答えることができる唯一の政党。民主党が本来のあるべき姿に立ち戻り、マニフェストの実現を目指すことが使命」と主張した。
会見後半の質疑応答では、フリージャーナリストの岩上安身さんが「昨日17日の民主党議員16人の会派離脱とは関係があるか」と質問。松原議員はこれを否定し「党の原点を省みようという”やむにやまれぬ”こと」とあくまで独自の動きであると語った。既に提出されている平成23年度の予算関連法案について、複数の記者から「反対をするのか」と繰り返し問われると、松原議員は歯切れ悪く「原点回帰を訴えて、問題意識を共有した。(今後、党執行部が)どういう行動をするのか見ていく」と回答。明言を避けた。
これに対しては会見に参加していたフリージャーナリストの田中龍作さんや岩上さんから「口だけじゃないか」「はっきり答えないならば単なるパフォーマンス」「(党執行部の行動を)見ていくのは我々だ」と厳しい声が浴びせられていた。
民主党・東京選出国会議員有志による2009マニフェスト原点回帰への要請についての記者会見生中継
http://live.nicovideo.jp/watch/lv40818162
(番組はタイムシフト機能で2011年2月25日まで視聴できる)
(丹羽一臣)
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