リコーのコンパクトデジカメレビュー『 CX1』と『GX200』をさわってみた【製品レビュー】
こんにちは! 写真、撮り歩いていますか? さてさて、今回紹介するガジェットは“コンパクトデジタルカメラ”略して“コンデジ”です。あ、知ってましたか。知ってますよね。街中でコンデジなどを持ち歩いている人が珍しくはないほど、昨今のデジカメ普及率は伸びているそうです。そんなコンデジを出荷するメーカーとしても名高いリコーから『CX1』と『GX200』を借りることができましたので、本日は両機種を並べつつレビューを行いたいと思います。
– GX200
「プロフェッショナルシリーズ」という位置づけで、2008年7月にリリースされた本機種は、2007年4月発売の『Caplio GX100』(以下GX100)の後継機種として登場いたしました。焦点距離の35mm換算値で24~72mm、F値はF2.5(広角)~F4.4(望遠)とそれまでのレンズ仕様を受け継いでいますが、有効画素は『GX100』の1001万画素から、『GX200』では約1210万画素にパワーアップ、映像素子は1/1.7型原色CCDが採用されております。
操作体系の特徴としては、ファンクションボタンが『GX100』の1個から2個に増え、マイセッティングも2設定から3設定になったことが挙げられます。この事で「自分用設定」への切り替えが格段に楽になっています。電子水準器、画角1:1モードなど、リコーならではの機能も備えています。
また、撮影をより快適にするためのオプションが充実しているのも『GX200』の特徴です。液晶ビューファインダーや自動開閉式レンズキャップをはじめ、ワイドコンバージョンレンズ、テレコンバージョンレンズなど、試してみたくなるアイテムが盛りだくさんです。店頭価格は記事執筆時点で、およそ4万3千円~4万8千円となっているようです。
– CX1
スタンダードシリーズの最新機種として登場した『CX1』は、2009年3月に発売されました。
画像処理エンジンは、前機種R10のSmooth Imaging EngineIIIからSmooth Imaging EngineIVに進化しています。更にセンサーにはCMOSを採用し、更なる画質アップを目指しています。ちょっと専門的な話になりますが、これまでコンパクトデジタルカメラにはCCDと呼ばれる種類のセンサーが用いられ、デジタル一眼レフにはCMOSと呼ばれるセンサーが用いられることが多く見られました。供給や消費電力の点などでCMOSは有利な場面が多いのですが、画質については一概に言えない部品です。しかしながらCMOSの製造技術が著しく向上しているのは確かなので、注目したいところですね。
画素数は929万画素に落ち着いていますが、通常用途を考えた場合には、プリントにもトリミングにも耐えうる十分な広さかと思います。いくつかのバージョンアップに伴い、型番もこれまでのRシリーズからCXに移行された模様です。『CX1』でも1:1モードや電子水準器を装備しているので心強いですね。ファンクションキーは1つ、マイセッティングは2つまでとなっています。
興味深い機能としては、「ダイナミックダブルショットモード」。なんぞや? という方が多いかもしれませんが、これは、明暗差の激しい場面において、黒つぶれや白飛びを解消する機能です。具体的には、同じ場面の写真を撮る際に自動的にレベルを変えて内部で合成をかけているということらしいのです。こちらは逆光などでも効果絶大です。店頭価格は記事執筆時点で、およそ3万5千円~4万2千円となっているようです。
– 両方をいじってみて
『GX200』のフォルムや製品全体に感じられるものを一言で表すなら「撮ることそのものの楽しみ」だと思います。質実剛健でありつつ、ファンクションキーの充実や画面比率1:1の先駆けた対応、電子水準器といった欲しいと思わせる機能は、かゆいところに手が届く思い。まさにプロフェッショナルシリーズと言えるでしょう。ちなみにオプションアイテムでは、『自動開閉式レンズキャップ』が個人的に超・おすすめです!
対して、スタンダードシリーズの『CX1』が引けを取るかというと、決してそんなことはありません。
使いやすさだけでなく、機能面を先行機種から受け継ぎつつ、ダイナミックダブルショットモードなどの新機能も搭載しているところが悩ましいところ。リコーのデジカメで迷っている方には、嬉しい迷いとなるのではないでしょうか。ガジェット通信の記者がそれぞれの機種で試し撮りした写真はこちらでご覧ください。
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