【ぶっ通し6時間インタビュー】芸能記者の仕事! 記者X氏に聞きました(中編)

ぶっ通して6時間しゃべってもらう『ぶっ通し6時間インタビュー』シリーズ。第1回の中編となる今回は、いつも当編集部が芸能関係のお話をうかがっている芸能記者X氏。いままでもインタビューを掲載することはありましたが、今回は改めて6時間ぶっ通しでインタビュー! 芸能記者ってどんなことしているの?

4月某日、X氏を6~8時間拘束(?)していろいろと聞きました! まだ前編をお読みになっていない方は、『ぶっ通し6時間インタビュー! 芸能記者の仕事を記者X氏に聞きました(前編)』をご覧ください。では、前編の末尾部分からどうぞ。

■グラビア雑誌の裏側
記者  何かもっと裏話的なものはないですか?
X氏  突拍子もない質問ですね。
記者  ないですか。
X氏  私がはじめて出版社に勤務したころの話ですが、雑誌の悪例のひとつといいましょうか、ひどいことが行われていました。
記者  悪例?
X氏  はい。私は大学を卒業して新卒で入った出版社が、芸能誌やグラビア誌を出しているところだったんですね。そこでは、読者プレゼントとしてグラビアアイドルのDVDとかサイン入り写真、非売品ポスター、そして家電やらAV機器やらたくさん放出していたんですよ。
記者  もともとそんなものは仕入れていなかったとか?
X氏  いえ、それは違反になるのでできません。
記者  プレゼントを自分のものにするとか?
X氏  それも違反です。いろいろと問題が発生します。
記者  どんな悪例なのでしょうか?
X氏  プレゼントは編集部がちゃんと経費として購入しますし、読者から届いたハガキで抽選もします。しかし……、読者として自分で応募したハガキを当選させるのです。
記者  ひどいですねえ。
X氏  ひどいです。でも私はしていませんよ。
記者  本当はしたでしょう?
X氏  してないです。そういうプレゼントは、外部の関係者でひいきにしている人にプレゼントするんですよ。「ハガキの端っこに赤ペンでラインを引いて、ハガキが見つかりやすいようにしておいてください。当てますから」と。
記者  ひどいですね。
X氏  ひどいですよ。でもそれが普通になっていました。
記者  どこの出版社ですか。
X氏  実名言ってもいいかな。
記者  いいですよ。暴露しましょう。
X氏  出版社は……。

記者  どこですか?
X氏  言えるはずないでしょう。オフレコで〇〇〇〇です。
記者  大手の雑誌じゃないですか!
X氏  まあ、大手も中小も関係ないですね。やるとこはやってます。

■グラビア撮影の裏側
記者  グラビア誌というと、やっぱりアイドルと知り合えるチャンスなのでしょうか?
X氏  一般人よりは出会いのチャンスはありますが、手を出したことはありませんし、そんな雰囲気にはならないです。なかには手を出す編集者もいますが……。
記者  毎回アイドルの水着ばかり見られるのはうらやましいというイメージがあります。
X氏  でも、ここ数年ほど読者に人気なのはアイドルのグラビアではありません。
記者  どんなグラビアですか? 素人さんのグラビアですか?
X氏  近いですね。確かに素人のグラビアです。が、普通の素人ではグラビアはあまり成り立ちませんね。どちらかというと素人のセクシー写真は、もっとディープなアダルト雑誌向けになってしまいます。
記者  では、どんな素人さんのグラビアなのでしょうか?
X氏  いろいろあるのですが、そのひとつは特殊な職業の素人グラビア写真ですね。
記者  特殊な職業?
X氏  まだ実現には至っていませんが、婦人警官のグラビアとか。
記者  そんなのできるんですか!?
X氏  頑張ればできる……。と言いたいところですが、まだ実現していません。
記者  読者をだまして、本当は事務所所属の女性だったりしませんか?
X氏  それはしません。読者に信頼してもらうため、女性の身分証明証をモザイクつきで掲載します。
記者  社員証ってことですか?
X氏  そうですね。今まで、大手家電メーカー、大手広告代理店などの女性に登場してもらい、個人と会社が特定できないレベルでモザイクをかけて誌面に掲載しました。
記者  でも顔でバレるのでは?
X氏  そうですね。だから顔出しNGの人もいます。が、顔を出してもOKな人もいましたよ。
記者  会社にばれたら大変じゃないですか。
X氏  はい。しかし、もし会社を辞めていたら?
記者  会社は辞めたけど、社員証さえ持っていれば元〇〇〇ということで掲載できると。
X氏  そうですね。そして、顔でバレてもその会社から罰せられることもありません。もともと社名は出していませんが。
記者  女性の写真だけでなく、その人に何かしらの地位があると、男性は興奮するということなのでしょうか?
X氏  そうですね。「あの〇〇って大手に勤務している人が脱いでる!」という部分で読者は想像を膨らますようです。
記者  単にグラビアを載せても難しいんですねえ。
X氏  正統派のグラビアは爆発的な人気を得られませんが、一定の人気はありますからこれからもずっと掲載され続けることでしょう。でも、モデルの女性に付加価値がついた場合、もっと人気が出たり注目されると思います。現に、そういう記事のほうが読者に人気があります。だいたい、そういうのは袋とじにしちゃいますけどね。
記者  袋とじですか。立ち読みできませんね。
X氏  興味をそそらせる企画モノの記事やグラビア写真は袋とじにします。
記者  袋とじやめてくださいよ。
X氏  やめません。

■フォトショップ班の仕事
記者  グラビアの仕事って楽しそうですね。
X氏  そうでもありませんよ。特に撮影後が大変です。
記者  どんな部分で大変なのですか?
X氏  フォトショップで加工しなくてはなりません。
記者  何をですか?
X氏  グラビア写真です。そのままでは使えません。
記者  なぜ? 背景を入れ替えるとか?
X氏  いいえ、モデル女性の肌を修正します。
記者  どんな部分ですか?
X氏  いろいろありますが……。たとえば、毛穴、ムダ毛、肌の血管、肌の陥没などを消します。肌の色も修正しますね。ほかにも目の映りこみなども消しますね。
記者  そんなことしていたんですか……。
X氏  そういうのは、そこそこフォトショップを使うことができるバイトや新入社員にやってもらいます。慣れれば誰にでもできる作業ですよ。
記者  そうですか。でも、どちらかというとグラビアの撮影場所にいって仕事したいですねえ。
X氏  ならば、モデルになってくれる素人女性を紹介してくれれば、その女性の撮影時にはお呼びしますよ。とはいえ、もう私はその仕事はしていませんが。
記者  ということは、素人モデルを探すときは人脈を使って探しているのですか?
X氏  そうですね。あと、芸能事務所の人に聞くこともあります。
記者  それじゃ素人じゃないですよね。
X氏  いいえ、芸能事務所にはプロの人しかいないと思うのは間違いです。
記者  素人も所属しているのですか?
X氏  素人は所属していません。そうではなく、芸能事務所の人間に個人的に聞くのです。「誰かグラビアに出たい女性はいませんか?」と。
記者  ふむふむ。
X氏  すると、個人的に「こんな素人の女の子がいます」と教えてくれるんです。芸能事務所には全国からたくさんの女性たちが芸能人になりたいと連絡をとってきます。しかし、本当に芸能活動ができるのはほんの一握り。しかし、芸能事務所の人たちは断ってしまった女性たちとラインがつながっている人もいて、「こんな依頼があるんだけど出てみる?」と素人の女性に声をかけられる人がいるんですよ。
記者  なるほど。正式には事務所に所属してないけど、素人の女性に仕事をまわしてあげることができると。
X氏  そうです。もちろん、それは芸能事務所のスタッフが個人的に私に紹介してくれるのであって、手数料も芸能事務所ではなく個人に渡します。
記者  なるほど。ちょっとしたバイトですね。
X氏  そうですね。

■素人グラビアのギャラを暴露
記者  ちなみに、一人紹介するといくらくらいもらえるのですか?
X氏  そうですねえ。モデルがいたって普通の素人女性なら2~3万円を女性に渡し、紹介してくれた人にはも2~3万円を渡します。これが特殊な職業の人だったり企画モノのグラヒア企画だと、ギャラが倍にハネ上がる場合もあります。
記者  一度に5人くらい紹介したら、場合によっては40万円になることも!?
X氏  それだけ一度に用意してくれた場合は、さらにギャラがもらえるかもしれません。誰か紹介したい素人女性がいるなら、いまもその仕事をしている私の知り合いの編集者に伝えますよ?
記者  いません……。
X氏  そうですか。
記者  ギャラいらないのでグラビアアイドルと付き合いたいです。
X氏  さきほども言いましたが、なかにはグラビアアイドルに手を出す編集者もいます。しかし、いろいろと問題なのでだめです。少なくとも私のポリシーのなかでは(笑)。

■ゴシップ雑誌に写真を売る人
記者  よく芸能雑誌にスクープとして、芸能人とベットインしたときのケータイ写真が載ったりしていますが、あればどうやって手に入れているのですか?
X氏  3つのルートがあります。
記者  教えてください。
X氏  まず、インターネットにころがっていたものをそのまま載せる。これは特に面白くもないルートですね。今後はこういうものが増えていくと思います。特に、芸能人とベットインしたり遊んだ女性がブログに載せてしまうこともあります。これはまさに、芸能人の意表を突くような攻撃となります。
記者  なるほど。
X氏  次に、女性が出版社に売り込むルートです。「遊ばれた」と思った女性が腹いせにやることが多いようですね。自分の名前は出さないという条件で、ベットインした芸能人のケータイ写真と、そのときの様子のコメントを芸能雑誌が数十万円で買います。
記者  相場はいくらなんでしょうか。
X氏  芸能人のレベルによります。百万単位になることもありますよ。
記者  最後の写真入手ルートは?

→後編へつづく
 
 
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