【寺社油まき事件】容疑者と誤解された教会が「一切関係ない」と異例の声明
全国の神社仏閣で油をまき、仏像や建造物に被害を与えていた容疑者として、東京都出身の52歳男性医師に逮捕状が出ていたことが明らかになった。
ネットでは早速犯人探しが始まったが、設立年代に加え、代表者の年齢、国籍も異なっている、全く無関係のキリスト教会の情報が拡散してしまい、教会が異例の否定コメントを出すに至っている。
コメントを出したのは、1995年に東京都足立区に設立された「宗教法人日本キリスト教バプテスト会東京教会」。
日曜日にはバザーやリフレ教室などが開かれているアットホームな下町の教会のようだ。
公式webサイト(http://japanlove.jp/)で、同教会は下記のような声明を発表した。
現在、当教会に関して事実と異なる情報が拡散されているようですが、当教会は寺社に油が撒かれた事件およびその容疑者とは一切関わりがありません。報道されている教団と当教会は全く異なる団体です。事実と異なる情報の拡散はお控えいただけますようお願い致します。
一部の新聞の速報記事で、「(逮捕状が出た)男は東京都出身、2013年教団設立」というような報道があったため、2013年に宗教法人格を取得した東京都内の教会の情報がツイッターなどのSNSやまとめサイトなどで拡散され、その内の1つが確認が取られないまま拡散されたものと見られる。設立年代に加え、代表者の年齢、国籍も異なっている。
なお、テレビやネットメディアなどによると、逮捕状を取られた人物は、米国に住む日本国籍の医師で、『YouTube』で布教を行っており、団体も東京教会とは別のようである。
代表の42歳牧師「犯人のやったことはイエスを信じるクリスチャンとしてもあり得ない行為、私は日本を愛している」
担任牧師李起龍氏(42)は電話での取材に対し「間違われて迷惑しています」と話し、更に以下のコメントを出した。
「犯人のやったことはイエスを信じるクリスチャンとしてもあり得ない行為だと思います。
でも私は犯人ではありません。確かに間違えられて迷惑しています。しかし、私は誰も憎むことはしません。私は韓国から17年前に来日してずっと日本で暮らしている韓国人の宣教師です。そして私はイエスキリストの愛で日本と日本人を心から愛しています。今も毎日日本に地震が起きないようにと祈っています。私の生きるビジョンと人生の目的までもが遊び感覚で否定されるのは大変悲しいことですが、神様に委ねて前を向いて頑張りたいと思います」
(画像は東京教会webサイト http://japanlove.jp/よりキャプチャー)
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(執筆者: 松平 俊介) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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