トゥエンティ・ワン・パイロッツ 米ビルボード・アルバム・チャート初の1位に、ゼッドは4位に初登場
オハイオ州出身のロック・デュオ、トゥエンティ・ワン・パイロッツの4thアルバム『ブラーリーフェイス』が、初動15万枚でNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2009年のデビューから、コンスタントにリリースを重ね、前作『ヴェッセル』で、初のランクイン。とはいえ、最高位が58位の前作から、一気に駆け上がってのNo.1デビューには、驚かされる。先行シングルが大ヒットしたわけでもなく、誇大なプロモーションを行ったわけでもないが、今年ブレイクの期待のホープということを数字で証明した。
彼らはパラモアやフォール・アウト・ボーイ、パニック・アット・ザ・ディスコといった売れっ子バンドが所属するフュエルド・バイ・ラーメン・レコードの新星。パンクやラップといったミクスチャー系のサウンドが若層中心に人気を誇っている。
今年は、【FUJI ROCK FESTIVAL ’15】への出演も決定していて、5月からスタートした、ONE OK ROCKの全国アリーナツアーにも、サポートアクトとして出演するなど、日本へのアプローチも積極的に行っている。【FUJI ROCK FESTIVAL ’12】では、レッドマーキーが満員になるほど、ステージを盛り上げた。
2位に再浮上した、テイラー・スウィフトの『1989』は、週間実売9万枚を突破。アルバムセールスはアメリカだけで470万枚に到達し、夏以降、相当強力なアイテムがリリースされない限りは、2015年の年間首位はかたい。その『1989』から4thシングルとしてリリースされた「バッド・ブラッド」が、今週のHOT100チャートで首位になったことから、アルバムの売り上げも倍増したものかと思われる。
「バッド・ブラッド」は、ラッパーのケンドリック・ラマーをゲストにむかえたリ・テイクで、5月17日に開催された、【2015 ビルボード・ミュージック・アワード】のオープニングで解禁されたPVの効果により、大ヒット。本作の再熱も、おそらくアワード効果によるものかと思われる。
【2015 ビルボード・ミュージック・アワード】効果では絶大で、先週の12位から5位にアップしたメーガン・トレイナーの『タイトル』や、7位のエド・シーランも、これによって再TOP10入りを果たした。
4位にデビューしたのは、EDMの貴公子こと、ゼッドの『トゥルー・カラーズ』。ジャスティン・ビーバーやレディー・ガガなどを手がけた“プリンス・オブ・EDM”の異名をもつDJ/プロデューサー。2012年リリースのデビュー作『クラリティ』に続く2ndアルバムで、、昨年大ヒットした、アリアナ・グランデの「ブレイク・フリー」で自身もフィーチャーされたことから知名度が上がり、本作へのプロモーションにもつながった。
ジェイミー・フォックスの『ハリウッド』は、9位にデビュー。ビヨンセとの共演で話題をさらった「ドリームガールズ」や、【アカデミー賞】主演男優賞を受賞した「レイ」などでも知られる名アクターだが、カニエ・ウェストとタッグを組んだ「ゴールド・ディガー」の大ヒットをはじめ、ミュージシャンとしても仕事っぷりも評価が高い。本作は4年半ぶりの新作で、キッド・インクや2チェインズ、ワーレイといった若手ラッパーから、「ハッピー」の大ヒットで再熱したファレルなどが参加している。
Text: 本家 一成
関連記事リンク(外部サイト)
6月6日付 The Billboard 200 全米アルバムチャート
6月6日付 Billboard Hot 100 全米シングルチャート
トゥエンティ・ワン・パイロッツ 【FUJI ROCK】出演決定の気鋭ユニットが5月に新アルバムをリリース
国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!
ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。