converseが若手アーティスト支援、名門スタジオでの録音を無償提供
米シューズブランド“コンバース(converse)”が、ブルックリン・ウィリアムズバーグを拠点に2011年に立ち上げたスタジオ・プログラム“Converse Rubber Tracks”において、ロンドンのAbbey RoadやロサンゼルスのSunset Soundといった有名スタジオと提携した。他にもベルリンのHansa TonstudioやジャマイカのTuff Gongともパートナーシップを結び、コンバースが新進アーティストたちに世界12のスタジオのいずれかでレコーディングを無料でできるチャンスを提供する。同社は旅費や一部経費も負担するそうだ。
登録は5月26日から始まっており、6月24日まで世界的に受け付けるとのこと。コンバースのYouTubeチャンネルでは、イギー・ポップがナレーションを務めた同プログラムのアナウンス・ビデオが公開されている。
同ブランドのグローバル音楽マーケティング・ディレクター、ジェド・ルイスは、「わが社は次世代のクリエイティブ精神に深く根付いたブランドとして、世界中の音楽コミュニティにおける創造性と自己表現を刺激することで、歴史を作りたいと考えます」と話す。
オンラインで応募する際は、希望するスタジオ名3つのほか、文書または録音・録画物でのバイオグラフィも提出するよう求められる。選ばれたアーティストには7月に通知があるといい、その後、スタジオ・プロデューサー達と計画を立て、9月には希望したスタジオへ出向く。このプログラムの持つ志の高さと効力は、同じく若いアーティスト支援を行っている“レッドブル(RedBull)”と同レベルだ。ちょうど10日間にわたって12か所のスタジオで計84のレコーディング・セッションが行われ、そこで録音したものは各アーティストが全権利を保持できるという。
参加するスタジオはこの他、レイキャヴィークのGreenhouse Studios、バンクーバーのThe Warehouse、シアトルのAvast! Recording Co.、アトランタのStankonia、シドニーのStudios 301、リオデジャネイロのToca do Bandidoに加え、ウィリアムズバーグにあるRubber Tracks本スタジオと、この夏オープンを予定しているボストンの第2スタジオRubber Tracksだ。
ブルックリンのRubber Tracksでは過去4年間に900以上のアーティストがレコーディングしており、同時にここ数年では、期間限定スタジオがオースティン、モントリオール、ロンドン、パリ、メキシコシティなどに設置された。また、コンバースは4月にボストンのシンクレアにおいて、ザ・リプレイスメンツ、パッション・ピット、チャンス・ザ・ラッパー、スレイヤー、ディセンデンツをヘッドライナーにした5日間の無料フェス【Converse Rubber Tracks Live】を開催した。
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