ソー活?飲み会採用? いまどきの就職活動の最先端

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 人事との飲み会で採用が決まる!?――ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアを利用した就職活動、通称「ソー活」。「ソー」シャルメディアを使い、「双」方向のコミュニケーションが増加することで企業と学生の「ミスマッチ」を防げるのではないかと注目されている。そんな「ソー活」の最先端とも言えるのが、ツイッター上で参加者を募り、人事と学生で「飲みニケーション」を図る「飲み会採用」。一体、中では何が行われているのだろうか。

「【飲み会採用】お友達お誘いの上、お越しください。就活生、人事、一般の社会人の方、社長さん。興味がある方はリプライください」

 企業からのツイートに多くの学生が反応した。2011年1月16日、都内の居酒屋に30人強の学生と企業側から10人弱が集まり、3回目の「飲み会採用」が開催された。集まった企業はIT系が多く、やはり「ソー活」を積極的に取り入れているのは、こういう若い企業なのだろうという印象を受ける。会場は広々とした大部屋で、テーブルを3つに分けて、学生と人事の割合が均等になるように席が決められた。ほとんどが初対面のため、胸には「名前」と「ツイッターアカウント」を書いた名札をつける。スーツだけでなく、私服姿も多く見られ、飲み会「採用」という割にはカジュアルな雰囲気。言ってみれば、ツイッター「オフ会」といった感じだろうか。

 この「飲み会採用」、仕掛けたのはITベンチャー企業DYMの佐藤泰樹さん。「変わったことをやろう」という思いつきから、2010年12月に始めたという。第1回は16人だった参加人数も、回を追うごとに人数が増え、今や40人規模。2回目参加のリピーターまで生まれているそうだ。

 佐藤さんは、「飲み会採用」の意義について、

「こういう会があると学生さんたちとゆっくり話ができますよね。今まで企業の人事は上の方にいて、いかにも偉いという感じだった。でも、それでは学生のことは良く分からない。これからは、学生と人事がもっと近づいて行くと思うんです」

と語る。人事と学生の距離が近くなれば、適性のある両者の「マッチング」もできる。

■本当に「飲み会」で採用されちゃうの!?

 しかし、本当に飲み会で採用が決まってしまうのだろうか。

「基本的には人事がいるというだけで、普通の飲み会です(笑)企業と学生、学生と学生の交流の場になればと思っています。もちろん、良い人がいれば採用。その意味では、採用直結です」(佐藤さん)

 ある企業の人事は、「SNSを使って情報を発信している学生さんは、基本的に優秀な傾向があると思います。もちろん、『これは』と思った人がいれば採用しますよ」と熱心に学生の話に耳を傾けていた。

 中で交される話は、場所それぞれ。就活の悩み相談や、ES(エントリーシート)の添削を行うグループがあるかと思えば、他愛もない世間話をして盛り上がるグループもある。しかし、共通して笑い声が絶えない明るい雰囲気で満ちている。アルコールの影響もあるのだろうが、隣の声も聞き取り辛いほどの活気だ。そのため、会は予定の終了時間を軽くオーバーし、店員から「申し訳ありませんが、時間を”大幅”にオーバーしていますので・・・」と追い出されてしまった。

 参加した学生たちからは、

「OB・OG訪問と違って、飲み会なので気楽に話ができました」

「興味本位で参加したのですが、お話してとても楽しかったので、(参加した企業に)エントリーしてみようと思います」

「就活は苦しいというイメージがあるけれど、こういう場があると楽しい。みんなに知ってもらいたいです」

といった声が聞かれ、「話し足りない」と二次会が開かれるほどの好評ぶり。「飲み会採用」は今後も東京と大阪で開催される予定だ。

【関連サイト】
㈱DYM採用責任者 佐藤泰樹 記事に登場する佐藤さんのツイッターアカウント

(野吟りん)

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