菅首相、政権批判に反論「イメージで『できていない』と言われている」
菅直人首相は、2011年1月14日夜、記者会見を行った。当日に行われた内閣の改造について、菅首相は、年頭で提示した3つの理念(平成の開国・最小不幸社会・不条理を正す政治)をさらに推し進め、「安心できる社会保障制度、持続可能な財源」を実現できる閣僚らによる組閣であると説明した。
ニコニコ動画ではこの会見の模様を中継。後半に設けられた質疑応答時間には、ユーザーから事前に寄せられた質問をニコニコ動画・七尾功記者が代読した。
ユーザーからの質問内容は、「経済三団体の民主党政権に対する評価はおおむね合格点が出ているが、世論・メディアの論調はかなり厳しい。このギャップの原因はどこにあると考えるか。また、これを今度どう埋めていくつもりか」というもの。
これに対して菅首相は、「民主党政権がやってきたことは大筋で間違っていなかったと思っている。しかし、それを国民にしっかり理解してもらうことができなかったため、イメージで『できていない』と言われている」と答えた。具体例として、子ども手当てを挙げ、「これまで高齢者向けの手当てを厚くしてきた一方で、子どもを産み育てるという分野への社会的フォローがなかった。そのように高齢者に厚く、子どもには薄かった社会保障をバランスよくするために、子ども手当てを提案しスタートさせた。それを『ばらまき』という言い方で片付けられるのは違う」と反論。高校無償化や、待機児童ゼロに向けて来年度予算をつけたことも、その一環と説明、その上で、「こういうことを国民にしっかり理解してもらえれば、合格点がもらえると思っている」と述べた。
会見の最後には記者から「今回の改造内閣に名前をつけるとしたら」という質問がされ、首相は「有言実行内閣の具体的な実(じつ)を示すときがきた」と言い、「有言実行内閣を推し進める内閣」と答えていた。
なお、菅首相に続き、本日中には閣僚らによる記者会見が複数開かれる。ニコニコ動画でも中継する予定だ。
また、ニコニコ動画では、今夜23時から本日行われた「内閣改造」についての緊急特番を企画。今月24日からの通常国会、4月に控えた統一地方選に向けて、菅内閣は今後どのような政権運営を行っていくのかを考える。
菅直人内閣総理大臣記者会見
ニコニコ動画ユーザーからの質問部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv37459832#29:06
(番組はタイムシフト機能で2011年1月21日まで視聴できる)
(村井七緒子)
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