子どもがいじけたときにしてはいけないNG反応

日本には、子どもは3歳までにきっちりしつけないといけないという「三歳児神話」という考えがある。三歳児神話の正否はいろいろと言われているが、やはり、親としては気にしてしまうところかもしれない。
『世界に1つだけの子育ての教科書』(奥田健次/著、ダイヤモンド社/刊)のテーマは、「3歳までの子育ての失敗は、100%取り戻せる!」だ。
本書では、行動分析学者、心理臨床家として、大学の相談室やクリニックだけではなく、学校や一般家庭などさまざまな現場へ行き、子育てや発達の相談を受けてきた著者の奥田健次氏が、子育ての悩みの解決方法を紹介している。
やる前から「できない」「どうせ失敗する」と言って、いじけたり、クヨクヨする。そんな子どもに対して、「絶対にやってはいけない3大NG行為」があるという。
1、弱音に対して励ましを与えること
「どうせ僕はできない」「私なんか何の取り柄がない」というようなことを子どもが言うと、99.9%の人が「そんなことないよ」と励ましのつもりで返答する。こうした言葉には何の救いもない。
2、「性格」や「人格」のせいにすること
泣き言を言ったり、弱音を吐いたりした子に対して、「そんな女々しいことを言ってどうするの?」「お兄ちゃんはもっとしっかり者だったよ」「ちょっと内気なところがあるね」などと言うことには絶対にNGだ。
3、いつも子どもの思いどおりになるように手助けすること
「できない」という子に「できるようにしてあげたい」と思ってしまうのは自然なことかもしれないが、いつも手助けをすることは間違いだと著者。1〜9まで手伝ってあげて、10だけ本人にやらせるのはいいことだが、「この10が本人の不完全さのためにうまくいかなくてもいい」という心構えが必要だ。
こうしたことは知っておくべきだろう。子どものことをかわいいと思うのはいいが、かわいそうと思うなかれ、ということだ。
自分の思いどおりにならないと癇癪を起したり、物を壊す。グズグズしたり、いじける。食べ物の好き嫌い。そういった問題に直面している親たちの手助けとなる一冊だ。
(新刊JP編集部)
●(新刊JP)記事関連リンク
・子育てをする上で守るべき“習慣”とは?
・「いい親」と「ダメ親」、子育ての決定的な違いとは?
・子どもを苦しめる「毒親」になってしまう家庭にみられる4つの特徴
ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。