最新作も絶好調!今さら人には聞けない『シュレック』シリーズの楽しみ方

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昨年の12月18日から最新作が3D・2D同時公開中の『シュレック』シリーズ。インパクト抜群のビジュアルや、「アニメはちょっと…」なんて理由で敬遠している人も多いのでは? そんなアナタの為に、ガジェット通信一芸記者のMr.ストレンジがその魅力をたっぷりご紹介します! 『シュレック』シリーズとは、1990年に発表されたウィリアム・スタイグの絵本『みにくいシュレック』を原作とした、全編CGのアニメーション映画。その面白さを語るにはまず、製作会社であるドリームワークスについて説明しなければならないでしょう。

ドリームワークスは、かのディズニー社のアニメ部門のトップに君臨し、『アラジン』『ライオン・キング』等のヒット作を次々と世に送り出してきたジェフリー・カッツェンバーグが、会長との軋轢の末に袂を分かって設立したと噂される会社。そんなルーツが関係している…のかどうかは定かではありませんが、『シュレック』シリーズは既存のディズニー作品に対するアンチテーゼを軸に、痛烈な皮肉ともとれるブラックユーモアを随所に散りばめた結果、感動的で素晴らしい出来に仕上がったという、まさに魔法のような作品なんです。

それが最も顕著なのが、アカデミー長編アニメ映画賞の栄誉にも輝いたシリーズ第1作。“美しい王子と美しい姫が恋に落ち、幸せに暮らしましたとさ”。変則的なパターンも存在するものの、ご存知の通りディズニー作品などによく見られるこの筋書きに対し、“美しく高貴な者しか物語の主役となれず、幸せにもなれないのか?”とブチ上げ、人々に恐れられながら沼で暮らす醜い怪物・シュレックと、昼と夜で全く別の顔を持つヒロイン・フィオナの恋を描いた物語に、多くの人が魅了されました。フィオナの両親との波乱の対面に始まり、様々なキャラクターの思いが交錯する2作目、王位継承と妻の妊娠という大きな問題への葛藤を中心とした3作目に続き、全米では興行成績で初登場1位(約64億円)を記録した今作『シュレック フォーエバー』でも、そのエッセンスは余すところなく発揮されています。

完結編となる今回のテーマはズバリ“倦怠期”。愛する妻と子どもやロバのドンキーら友人たちに囲まれ、何不自由ない生活を手に入れたかに見えたシュレック。そんな彼を、「自由気ままだった独身時代に戻りたい」という衝動が襲います。前3作で積み重ねてきたモノを壮大な前フリとして利用するあたり、流石です。

そんな僅かな心の隙を、“ペテン師”と呼ばれる魔法使い・ランプルスティルスキンにつけ込まれ、異世界へと迷い込んでしまうシュレック。そこは自分が存在しないパラレルワールドで、最愛のフィオナに見向きもされないとあってはさあ大変。果たしてその結末やいかに!?

たかがお子様向けと侮るなかれ。落涙必至のフィナーレを、是非とも劇場でお確かめ下さい。

※ Shrek Forever After(TM)&(C) 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

※この記事はガジェット通信一芸記者「Mr.ストレンジ」が執筆担当しました

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