金沢カフェ:敷居の高そうな抹茶をカジュアルに頂けちゃう!―― 上林金沢茶舗(味★5 古都情緒★5)

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ガジェット通信スタッフがおすすめするランチをレポート。本日紹介するのは石川県金沢市・茶屋街にある「上林金沢茶舗(かんばやしかなざわほんぽ)」さんです。

カフェレポ:上林金沢茶舗

北陸新幹線の延伸開業で首都圏からのアクセスが良くなった金沢。和服での街めぐりや金箔のワークショップなど、前田家100万石の歴史を満喫したいところ。歩き疲れた時に休憩するカフェ・喫茶店も充実しています。
中でも、泉鏡花記念館のある茶屋街エリアをぶらぶらするならば、ぜひ立ち寄りたいのが上林金沢茶舗。宇治より昭和24年(1949年)に暖簾分けして金沢へやってきたという名店で、茶葉の販売だけでなくその場でいただくスペースやジェラートなどのメニューも用意されています。
カフェならぬ”茶フェ”のメニューには鏡花も愛したという棒茶のセットや、紅茶とブリュレのセットもあるのですが、やはりここは抹茶のセットで「金沢来たぞー」という気持ちをさらに高めにいきます!

■営業時間:9:30~17:30 ※日曜定休
■アクセス:金沢駅からバスで10分。片町バス停より徒歩1分。

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たべたもの「抹茶セット」

■たべたもの: 抹茶セット
■値段: 620円
■内容: 抹茶+吉はし菓子店の生菓子 
■たべた日時:2015年4月20日月曜日13時40分入店

★★★★★:

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席で注文して、まず出されるのがほうじ茶なのですが、これがびっくりするくらい美味しい! 舌や歯の裏に違和感を覚えることなく、そのまま喉からスッと降りていくような感覚といえばいいのか……。おそらく人生で飲んだ中で一番おいしいほうじ茶でした。
店員さんによると「金沢の人間はいつもほうじ茶をやかんで沸かしておいて、夏は冷蔵庫で冷やしていつでも飲めるようにしておくんですよ」といいます。さまざまな美食の裏には、一見当たり前のような存在のほうじ茶があるのでは、と思わされました。

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点てられた抹茶はというと……。深めのお椀で頂きます。何よりも、格式ばった感じではなく、カジュアルに飲んでも大丈夫なところが非常に良いです。お味は程よく点てられた泡立ちを感じつつ、苦味とまろやかさの双方を賞味できます。筆者もそれほどさまざまな抹茶を頂いているわけではありませんが、オーソドックスなお味です。

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そして、もうひとつの主役が、『吉はし』の生和菓子。店頭販売を一切やっておらず、電話注文をして取りに行くという対面販売のみという名店の逸品をここで頂くことができるとは……。店員さんによると「桜の季節はそろそろ終わりですので、草色のものをお出ししました」とのこと。季節に合わせた心遣いが沁みるのです。
お味は……言葉を重ねるのは野暮というものですが、大納言をそぼろ餡で包んでいて、その甘みと食感のグラデーションがステキ。抹茶の苦味がさらに甘さを引き立て、生菓子の甘さが抹茶の舌触りをさらにやさしくしていきます。
金沢の人たちが両者をいかに愛しているのか、このセットを頂けば瞭然です。そして、それだけの和菓子を出してくれるというおもてなしに、金沢の人たちのやさしさも感じることができるのです。

お店の雰囲気とサービス(古都情緒)

★★★★★:

店内に茶箱や茶器、掛け軸で囲まれているので、一見すると敷居が高そうな雰囲気がありますが、店員さんがとにかくフレンドリーに接してくれました。鏡花がこだわったという棒茶のエピソードや、「より若い人にもお茶を飲んでもらいたい」という社長の思いから紅茶を作ったこと、そして『吉はし』の和菓子のこと……。ついついお茶にまつわるお話が弾んでしまいました。
名店には名店員あり。そんなことを再認識して、今回は失礼することに。次回に来る機会があればジェラートも食べてみたい!

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評価

ボリューム: お椀半分程度の抹茶と和菓子ひとつ。でも、量じゃないんです!
オーダーの早さ: 注文してから3分程度。その場で点ててくれます。
混雑具合: 時折、上客っぽい人がやってきていました。その姿を見るのも楽しい!
その他: 日曜日はお休みなので注意。茶葉は金沢駅でも買えます。

その他の写真

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※データ・掲載情報は取材日時のもので、変更されている場合があります。
※記事内容は記者自身の感覚に基づくものです。

詳細情報

店名:上林金沢茶舗
カフェメニュー:

抹茶セット 630円
棒茶セット 520円
紅茶セット 520円
ジェラート 350円
グリーンティー 310円

電話:076-231-0390
場所:石川県金沢市下新町1-7 
席数:8席
店舗情報:http://www9.plala.or.jp/kanbayashi-cha/index.htm [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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