『天然水&ヨーグリーナ』出荷停止! 「またか」の声にサントリー広報「あおり商法なんてあり得ません」

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『サントリー 天然水』から2015年4月14日に新発売された『南アルプスの天然水&ヨーグリーナ』。“ホエイ(乳清)”の乳酸菌発酵液をブレンドしてヨーグルトの味わいと飲みやすさを両立させたというフレーバーウォーターですが、発売からわずか3日しか経っていない4月17日に「ご注文に対して安定的な供給量を確保出来ない」として一時出荷停止が発表されてしまいました。
サントリー食品インターナショナルでは、『オランジーナ』ブランドの新製品『レモンジーナ』が4月1日に販売休止になったばかりです。

※参考 売れすぎ『レモンジーナ』について広報に直撃! 「”土の味”と聞いて正直びっくり」
https://getnews.jp/archives/897703 [リンク]

『レモンジーナ』の時は在庫があった店舗があり、『Twitter』などで「まだあるのだけど」といった報告が続出。そういった経緯もあり、今回の出荷停止の発表にも、ネットを中心に「あえて品薄にして客を煽っているのでは?」という疑う向きもあります。

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そんな”あおり商法”疑惑について、サントリー食品インターナショナルの広報に質問してみると、「そのようなことは絶対にあり得ません」と即座に否定。
「『レモンジーナ』の時もお話しましたが、メーカーにとっては製品を切らすことはリスクしかないんです。弊社でも長い期間準備をしたのにも関わらずこのような事態になってしまい、ほんとうに皆様に対して申し訳ないというしかありません」と話します。

今回、『ヨーグリーナ』は4月中の販売目標を120万ケースに設定。それが発売日の前の段階で70万ケースの発注があり、14日・15日に各店舗で実際にかなり売れた模様。「各小売店からの追加注文が想定以上で、生産量を超える注文に対応できない状況になってしまいました。一部の店舗だけに限るということでは不公平ですし、お客様にも納品しているお店とないお店があっては迷惑をかけてしまいます。そのために増産体制が整えるまでは出荷を一時休止することになりました」と、メーカーの”供給責任”と合わせて、決定に至った経緯を説明。

さまざまな飲料製品の中でも、フレーバーウォーターは急激に伸びている市場の一つ。サントリーでも『天然水』ブランド全体で2014年には8300万ケースを販売し、前年比111%と好調だったといいます。

販売目標について、自社や他社の類似製品や天候、さらには事前の商談などの要素を加味しているという担当の女性広報によると、『ヨーグリーナ』の場合は2014年4月に『天然水』ブランドで発売された『南アルプスの天然水&朝摘みオレンジ』の実績が大きな指標だったとのこと。

「『朝摘みオレンジ』は発売から4月末日までに78万ケースを販売しているので、『ヨーグリーナ』はその約1.5倍を販売目標にしました。弊社としては多く見積もったつもりだったのですが、そのMAXを上回ってしまいました」(同・広報)

作りすぎると在庫過多になってしまい、欠品すると小売店や消費者の信頼を損ねてしまう……。また、さまざまな疑いの目を向けられていることも認識している様子でした。

「製品のカテゴリーごとに製品戦略はあって、例えば烏龍茶のような定番ならばデータが多いのですが、『ヨーグリーナ』は新しい製品なので、さまざまな市場動向などを見て決めるしかありません。消費者の皆様にもいろいろ疑いを持たれてしまって、ほんとうに申し訳ないです。メーカーとして、目標を低く設定したり、お客様をあおるようなことはあり得ません」(同・広報)

今回の『ヨーグリーナ』は、出荷停止ということで、まだ在庫が並んでいる小売店がある様子。安定した供給体制が整うまではどこに行っても買える、という状況にはならないため、どんな味か確かめたいという人は、まだ販売しているお店があるのか、探してみてもいいかもしれません。

サントリー 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ
http://www.suntory.co.jp/water/tennensui/product/yogurina.html

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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