フランス人は週に3回同じ服を着る?
毎日の生活に満足感や充実感を得られなかったり、心のモヤモヤが晴れなかったりということはありませんか?
仕事がうまくいっていなかったり、体調が悪かったりと、その理由は人それぞれ。でも、もしはっきりした理由が思い当たらないなら、もしかしたら生活が乱れて、雑になってしまっているからかもしれません。
『フランス人は10着しか服を持たない〜パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣〜』(ジェニファー・L・スコット/著、神崎朗子/訳、大和書房/刊)は、カリフォルニア育ちの著者・ジェニファーさんが、留学先のパリで衝撃を受けたというフランス文化とそこで暮らす人々の生活スタイルをつづったエッセイ。その丁寧で、毎日を大切にする暮らしぶりが日本でも大きな共感を呼び大ベストセラーとなり、ジェニファーさんの来日も決まっています。
もちろん、フランスと日本で環境や文化の違いはありますが、毎日を楽しむことの大切さは世界共通です。それなら、パリジェンヌ・パリジャンたちのこんな習慣をマネてみてはいかがでしょうか?
■着るものは10着に
本のタイトルにもなっている「10着」ですが、これは女性からしたら「少なすぎる!」と思ってしまう数ですよね。
でも、自分のクローゼットの中を思い出してみてください。「いつか着るかも」と思って買ったまま、一度か二度しか袖を通していない服がぎゅうぎゅうに詰まっていませんか?その中に、本当に気に入っている服は何着ありますか?
愛着のわかない無数の服の中から適当なものを選んで着るよりも、本当に自分が気に入っていて、質のいい、大切な服を10着だけ持ち、毎日それらを着まわす方が装う喜びを感じることができるはずです。
そんな10着を厳選して持つのがフランス流。同じ服を週に2回着ようと3回着ようと、まったく悪びれることはないといいます。
■一番いいものをふだん使いにする
服もそうですが、食器や家具など、私たちはつい高価なものやいい品は普段は使わず、来客があった時など「特別な日」のためにとっておこう、という思考になりがちです。
でも、そんな「特別な日」なんて、一年に何日もありません。その数回のために普段は雰囲気も何もない食器や家具で生活するなんてもったいないことです。それなら、「ここ一番」と決めずに普段からいいものを使っていたほうが、毎日を素敵な気分で、心を込めてていねいに過ごせるはずです。
出し惜しみせず、いいものほどふだん使いする、というのもフランス人から学ぶことのできる、いい気分で生活するための秘訣かもしれません。
毎日を時間に追われて過ごしていると、家で過ごす時間が寝るだけになってしまったり、散らかり放題になってしまったりと、乱れたものになりがちです。これでは心が荒みますし、充実感を感じることもできません。
こんな状態に心当たりがある方は、本書を参考に生活の「質」を高める工夫をしてみてはいかがでしょうか?
(新刊JP編集部)
■『フランス人は10着しか服を持たない』 著者来日記念講演会 開催決定!
本書の著者、ジェニファー・L・スコットさんがこの度来日、2015年4月22日(水)に紀伊国屋書店新宿南店7Fの「紀伊国屋サザンシアター」にて講演会・サイン会が行われます。日本で初めての講演会になりますので必見です!
詳細はこちら→大和書房HP(http://www.daiwashobo.co.jp/news/n11229.html)
→紀伊國屋HP (https://www.kinokuniya.co.jp/c/label/20150317095500.html)
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ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/
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