『モナ・リザ』に無いはずの眉毛があった!?ダ・ヴィンチ特別展の全貌をリポート

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モナ・リザ

12月7日から開催されている、『特別展 ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~』。“万能の天才”レオナルド・ダ・ヴィンチの魅力がたっぷりと詰まったその模様を、ガジェット通信一芸記者のMr.ストレンジがリポートします!

会場外観

会場となっているのは、日比谷公園の第二花壇内に特設された、その名も『ダ・ヴィンチミュージアム』。存外こぢんまりとした建物の中に、次々と人が吸い込まれていきます。

1800円という入場料に若干凹みつつもチケットを購入すると、まずは幾つかの複製絵画と共に、『モナ・リザ』の顔部分に黒柳徹子さんの顔を合成した映像がお出迎え。思わず笑ってしまいましたが、音声にリップシンクするなど結構手が込んでます。

“徹子モナ・リザ”に誘われ奥へと進むと、そこにはダ・ヴィンチが残した手稿をもとに、実際に制作された発明品の数々が展示してあるコーナーがありました。そのうちの何点かは実際に触れる事が出来るのですが、改めて力学をはじめとする彼の博識ぶりと発想力に、ただただ驚かされるばかりです。

続いて、ダ・ヴィンチが生きた時代にはまだタブーの意識が強かったとされている、人体解剖のスケッチが集められた一画へ。時世が時世だけに、一連の作業はあまり時間をかけずひっそりと行われていたそうですが、それを感じさせない程の緻密な絵が膨大に描かれており、ここでもその才能が遺憾なく発揮されています。

そしていよいよその先には、メインイベントともいうべき「モナ・リザ 25の秘密」のコーナーが!

現在パリのルーブル美術館に展示されている『モナ・リザ』はその歴史上、かのナポレオンの浴室に飾られたり、石を投げられたりした事で劣化・損傷しており、修復を重ねられた状態の物。それを2億4000万画素という超高性能カメラで撮影し、最新の技術を用いて当時の状態を再現しようと試みた結果、新たに判明した事実こそが“25の秘密”というわけなんです。今では見当たらない眉毛と睫毛の痕跡や、人物の左右にかつて存在した柱、背景が鮮やかな青で描かれていた事など、非常に興味深い内容ばかりでした。

次に待ち受けていたのは、何と予想だにしなかった体験コーナー。映画『ダ・ヴィンチ・コード』にも登場した『ウィトルウィウス的人体図』の映像に自分の体を重ねると、そのバランスがいわゆる“黄金比”(1:1.618)に近いかどうかを測定してくれるんです。

幸い誰も並んでいなかった為、早速筆者がトライ! その結果はというと…“1:1.8633”でした。背が低い事がコンプレックスの為、「惜しい!もう少しで黄金比!」という表示に狂喜乱舞したのも束の間、後続がより近い数値を次々と叩き出す光景に、肩を落としてその場を去った事は言うまでもありません…。

他にも、大小15本の木の幹のみで構成される、軍事の緊急用に考案された「レオナルドの橋」を模したおもちゃを使って、同様に組み立てられるか挑戦できるといったコーナーも。

そしてラストを飾るのは、本物と同じサイズの大画面で表現された『最後の晩餐』。TVや本で何度も見た事があるとはいえ、実物大となるとその迫力はまさに圧巻の一言でした。

外に出る頃にはすっかり日も暮れており、ライトアップされた建物に日中とはまた違った趣を感じながら帰宅。こちらの特別展、来年の2月20日まで開催されているそうですので、皆様も是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

夜景

※この記事はガジェット通信一芸記者「Mr.ストレンジ」が執筆担当しました。筆者は覆面アラサー4人組“ストレンジャーズ”として、ニコニコ生放送にて細々と活動中!
記事に掲載しているモナ・リザは http://bit.ly/h42oB0 よりパブリックドメインのものを利用させていただいております。

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