35歳を過ぎたら要注意! 忘れっぽさの原因は“フリーズ脳”だった?
ふとした拍子に人の名前を忘れてしまう、言いたい言葉があるのに出てこない。そんな脳の“フリーズ”現象が最近増えたということはありませんか? この“フリーズ脳”の仕組みを知り、正しい手を打たないと、あなたの脳はどんどん衰えてしまうかもしれません。
今発売中の主婦向け生活情報誌『ESSE』2015年5月号(扶桑社/刊)では、「もの忘れの原因は老化じゃなかった!?“フリーズ脳”を鍛える40の習慣」と題して、“フリーズ脳”を防ぐために日常生活の中でできる行動や習慣を紹介しています。
■そもそも“フリーズ脳”って?
話しているとつい「あれ」「それ」と言ってしまう、お風呂で身体を洗ったことを忘れてもう一度洗った、同じ話を何度もしてしまう…これらの原因になっている“フリーズ脳”とは、「脳の使いすぎ」で、脳がオーバーヒートしている状態を指します。家事や育児に忙しい主婦に多いのは、一日にやることが多く、脳がうまく動かなくなってしまうせい。
脳神経外科専門医の築山節さんによれば、“フリーズ脳”とは、「脳を使い過ぎても、使われなさすぎても起きる“ボケる前の脳からの危険信号”」だそうで、年齢に関係なく起こるものの、35歳を過ぎたら要注意。意識的に脳を休ませたほうがいいそうです。
■“フリーズ脳”には脳力アップ習慣で対抗だ
脳には、思考系、感情系、聴覚系、理解系など、それぞれ同じような機能を持つ脳細胞が集まってできた「脳番地」と呼ばれるところがあります。
医学博士の加藤俊徳さんは、脳がフリーズしてしまういちばんの原因として、「理解系」がうまく使えておらず、起こっていることを脳が理解していないため、的確な行動を起こせなくなっていると指摘します。
では、「理解系」の脳番地を刺激するためにはどのような習慣を身につければいいのでしょうか。いくつかピックアップしましょう。
○10年前に読んだ本をもう一度読む
10年ほど前に読んだ本を読み返すと、以前とは異なる気持ちで読むことができます。そのため、10年前に持った感想を今の視点で分析することができます。こうした作業は理解系脳番地の言語理解の部分を鍛えるには最適です。
○出かける前の10分でバッグの中身を整理する
時間制限があると脳は動きやすくなります。限られた時間内に「何が入っているか」「何を入れて何を出すか」という“現状”と“すべきこと”を理解することが要求されるこのトレーニングは、理解系脳番地を活性化してくれます。
○四文字熟語を覚える
「夏炉冬扇」のような見慣れない四文字熟語をおぼえる機会をつくりましょう。このような四文字熟語は、使われている漢字の意味や成り立ちまで理解しなければ覚えるのがむずかしいため、脳の理解力を高めるトレーニングになります。
こうした方法の他にも、考える力をつけるために「お風呂に入ったらマッサージ」、感情を豊かにするために「大好きなものを10日間断つ」、イメージを広げるために「鏡を見ながら10種類以上の表情をつくる」など、すぐにできるトレーニング方法が揃っています。
「最近もの忘れが多くて…」と悩んでいる人はもちろんのこと、自分の脳をフレッシュな状態で保ちたい人も、ここで紹介されている方法をひとつ試してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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