オフライン環境でもネットに接続できるポータブルデバイス 太陽光で自家発電も

OuternetLantern

現代の日本社会では、もはやインターネットがない世界など、想像もつかないかもしれない。それほどまでに浸透しているインターネットだが、実のところ、世界のうち60%では、いまだインターネットにアクセスできない。また、緊急災害時にはインターネットがダウンして使えないこともある。

・オフライン環境でもネットにアクセス可能

「Outernet Lantern」は、たとえオフラインの環境であっても、宇宙空間からデータを受信し、ネットにアクセスできるポータブルデバイス。開発元のOuternetは、宇宙空間に存在している人工衛星から、毎日さまざまなデータを発信するサービスを提供している会社だ。世界の時事ニュースから教育コンテンツ、動画や音楽まで、その内容は幅広い。

・太陽光パネル搭載、自家発電も

OuternetLantern2

これまで衛星からの情報は、衛星テレビ受信用アンテナを通じて受信していたが、それをポータブルデバイスの「Outernet Lantern」でも受信できるようにしたのが画期的。このポータブルデバイスは、太陽光パネルを搭載しており、電源につながなくても、自力で発電をし、電力を保つことができる。

・ラジオと同じような仕組みで動作

ラップトップやスマートフォンなど、wifiに接続できるデバイスがあれば、宇宙からのデータを匿名で受信、送信することが可能だ。これはラジオの仕組みと似たようなもので、Outernetが選んで発信している情報だけを受信するデバイスである。

・緊急災害時にもデータを提供

また、Outernetにデータをリクエストすることもできるという。例えば、緊急災害時に最新情報を人工衛星から発信し、ユーザーの周囲にインターネット環境がない場合でも、常に新しい情報をキャッチするようなことが可能になる。災害時には正しい情報こそが大切だが、混乱した状況下では、そういった整理された情報を入手することは難しい。だからこそ、このようなデバイスがきっと大いに役立ってくれるはずだ。

現在のところ、アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカの全域、および中東の大部分は網羅されているが、他の地域については2015年6月までにカバーされる予定。

Outernet Lantern

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. オフライン環境でもネットに接続できるポータブルデバイス 太陽光で自家発電も
Techable

Techable

ウェブサイト: https://techable.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。