タバコ増税の影響は? 喫煙者の3割が禁煙や減煙「タバコ増税と禁煙」に関する調査結果
10月に実施されたタバコ増税は、喫煙者にさまざまな影響を与えているようです。インターワイヤードが運営するネットリサーチサービス『ディムスドライブ』では、「タバコ増税と禁煙に関するアンケート」調査を10月6日~21日に行い、タバコ値上げによる禁煙や減煙、値上げ前のまとめ買いの状況、そして禁煙外来への興味などについてまとめました。調査対象は『ディムスドライブ』登録モニター5170人、うち禁煙中を含む喫煙者は1357人。
本調査の結果によると、10月のタバコ値上げをきっかけに「9月30日以前に禁煙・減煙を開始した人」は14.1%、「10月1日以降に禁煙を開始した人」は16.1%となり、喫煙者の約3割が「値上げをきっかけに、実際に禁煙・減煙をはじめた」と回答。また、38.7%が「今後禁煙を開始する予定」と回答しており、タバコの値段が喫煙に大きな影響を与えていることを伺わせますが、「禁煙も減煙もする予定はない」と答えた人は31.1%で、値上げに影響されずに喫煙を続ける人も少なくないようです。
また、喫煙者の半数以上にあたる53.6%が「値上げ前にまとめ買い」をしており、まとめ買いをした人の平均箱数は72.6箱(7カートン以上)にもなりました。一箱あたり100円強の値上げでしたから、まとめ買いをしたくなる気持ちもわからなくはありませんね。ちなみに、値上げを機に安い銘柄に変更した人は意外に少なく3.5%にとどまっています。
とはいえ、喫煙者にとって禁煙はツライもの。失敗するたびに、禁煙への苦手意識が高まってしまうこともあります。そこで、病院の“禁煙外来”の利用経験と興味について質問したところ、喫煙者全体の通院経験者は3.9%でしたが、禁煙外来に興味がある人は29.2%にのぼりました。一方、通院経験者(64人)の57.8%は「禁煙外来はとても効果があった」と回答しており、「まあ効果があった」と回答した人と合わせると85.9%が「効果あり」と感じているようです。
ところで、「禁煙・減煙の予定がない人」に「いくらになったらタバコをやめるのか」と質問をしたところ、「500円」が15.9%、「1000円」が31.3%でしたが、「いくらになっても絶対やめない」と強気の回答をした人も30.1%います。でも、さすがにタバコが1箱3000円になったら、現実的に喫煙を続けるのは難しくなりそうですね。
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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