あなたは何恐怖症? “お金恐怖症”の主人公が人生を模索する『ジヌよさらば~かむろば村へ~』

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監督・松尾スズキ、主演・松田龍平が『恋の門』以来10年ぶりのタッグを組む映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』。ゆるく楽しみつつ、人間にとって大切な事を学べる良作です。

本作で主人公のタケ(松田龍平)は都会で銀行マンをとして働いていた時のとある出来事がきっかけでお金恐怖症に陥り、世俗を離れ人里離れたかむろば村でお金と決別した生活を送ろうと決意。本作はそこで出会う世話好きの反面、何か不穏な過去がありそうな、かむろば村の村長・与三郎(阿部サダヲ)や村長の美人妻・亜希子(松たか子)、高齢化率40%の村で希少動物のような、かわいいけどどこかアヤしい女子高生・青葉(二階堂ふみ)、自他ともに認める村の“神様”で写真が趣味の“なかぬっさん”(西田敏行)、さらに片桐はいり、モロ師岡、荒川良々、皆川猿時ら、個性的で濃いぃキャラクターの村人たちと騒動を巻き起こすエンタテインメントに仕上がっています。

『ぼのぼの』『I(アイ)』など、独特の世界観で多くのファンを持ついがらしみきお原作の人気漫画「かむろば村へ」の原作が基ですが、お金恐怖症という突飛なアイデアが物語の重要なポイントになっています。

「お金恐怖症なんて聞いたことない!」と思うかもしれませんが、人間は他人には分からない“恐怖症”を少なからずもっているもの。今回は本作の試写会に参加した人へのアンケートでも、出るわ出るわ、色んな恐怖症がズラリ!

長靴恐怖症(10代女性)
天井恐怖症(10代女性)
血液型占い恐怖症(20代男性)
リス恐怖症(20代女性)
プチプチ恐怖症(20代女性)
つらら恐怖症(20代女性)
玉ねぎ恐怖症(30代女性)
ねぎ恐怖症(30代女性)
みそ汁の長ネギ恐怖症(40代女性)
蝶々恐怖症(30代女性)
しいたけ恐怖症(30代女性)

“ねぎ”に関連する恐怖症が多いのが、若干笑えますが、人によって恐いものってそれぞれなんだなって関心しちゃいますよね。

ちなみに、筆者は「ミクロ野菜恐怖症」。芽キャベツ、小さい人参、ヤングコーン、ベビーバナナ……。見慣れている野菜がそのままギュッと小さくなったあれらを見ると、なんか恐くなっちゃうんですよね。味は食べれるので見なければ大丈夫なのですが。

みなさんは何恐怖症ですか? 『ジヌよさらば~かむろば村へ~』は4月4日より公開。

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『ジヌよさらば~かむろば村へ~』ストーリー

現金に触るだけで失神してしまう、前代未聞の深刻な“お金恐怖症”になってしまった元銀行マン・タケ(松田龍平)は、一円も使わずに生きていくために、過疎化が進む小さな寒村“かむろば村”へやってきた。お金を使わない生活を闇雲に実行しようとするタケを、奇妙な生き物を見るように眺める村人たちは濃い顔ぶればかり。異常に世話焼きな村長・与三郎(阿部サダヲ)、与三郎の美人妻・亜希子(松たか子)、高齢化率40%の村では希少だけどどこかアヤシイ女子高生・青葉(二階堂ふみ)、自他ともに認める村の“神様”で、写真が趣味のなかぬっさん(西田敏行)。彼らに助けられながら、危なっかしいながらも奇蹟的に一円も使わない生活を続け、村に慣れ始めた頃、見るからに怪しい風体の男・多治見(松尾スズキ)が現れる。与三郎に露骨な嫌がらせをしかける多治見だが、実は与三郎には不穏な過去があるようで……!? 一方で、迫りくる村長選挙を巡る陰謀が発覚し、タケの生活は思わぬ方向へ向かいだす……!

http://www.jinuyo-saraba.com/

(C)2015 いがらしみきお・小学館/『ジヌよさらば~かむろば村へ~』製作委員会

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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