とろり糸引く不思議なケーキ。チーズフォンデュか、そうではない
今日ご紹介するのは、なんとも不思議な糸引くレアチーズケーキ、「もちれあ」である。
「もちれあ」を使ったアレンジメニュー
「花萌とろける桜もち」同様、プレシア三月の新商品の一つだ。しかしこのプレシアというメーカー、実際のところあまりなじみがない方も多いのではないだろうか。そこで簡単にプレシアの紹介をしたいと思う。
プレシアとは
「株式会社プレシア」サイトより
プレシアは横浜に本社を置くパン・ケーキ・デザートの製造卸販売の会社。あまりなじみがないのも道理で、これまではあまり名前を出さずに、他社に素材や製品を卸していたようだ。しかし最近になって「感動創造企業」というスローガンを掲げ、新たな事業の開発を始めたところなのだ。
プレシアの製品はもっぱらスーパー、特に取引先にイトーヨーカドー、スリーエフなどがあるため、その系列店などで手に入れられるかと思う。いろいろ変わった製品を出しているので、今後注目のメーカーだ。
プレシアについてお分かりいただけたところで、肝心の「もちれあ」を見ていこう。
パッケージ
商品にこめられた想い“わたしのしふく”
カップにかけられた透明の蓋には「もちれあ」の文字。周囲には“MOCHI RARE CHEESE CAKE”とある。もちもちしたレアチーズケーキ、ということなのだろう。
ラベルとカップの隙間からホイップが覗く
本体は紙カップ、その側面にはエメンタールのようないわゆる穴あきチーズのデザインに“cheese dessert”の文字が入った赤いリボンが描かれている。それではいよいよ蓋を取ってみよう。
カップの中は
一面渦巻くホイップクリーム
ホイップクリームが渦を巻くように敷き詰められている。
糸引くケーキ
スプーンを入れてすくい上げてみるとどうだろう、ケーキが糸を引いている! これはなんとも不思議な眺め。しかし気をつけないと、不意に糸が切れ落ちて服など汚さないとも限らない。皆様も十分注意されたい。
ふんわり軽くコクがある
さて垂れたりせぬよう口に運べば、まずはホイップの軽い口当たり。さっと流れてコクのある味わいを残す。
とろりとしつつもかなりの粘度
そして、その下からとろりとした本体が、ねっとりと甘酸っぱいレアチーズの味わいを、舌にまといつかせた。この粘り舌触りは何かに似ている。
そう、まるで水飴のようだ。しかしながら味わいは確かにレアチーズ、水飴にクリームチーズを溶かし込んだものだろうか、またも不思議な味わいである。
歯触りが食感のアクセントに
カップの底にはザクザクとした歯触りのクッキークラムが敷き詰められ、軽いホイップともどもケーキ全体の口あたりが重くなり過ぎないつくりとなっている。
アレンジメニュー
最後に冒頭の写真のアレンジメニューをご紹介したい。と言っても作り方はごく簡単。
「もちれあ」をざっくり大きめにすくって器に盛り付け、砂糖とレーズンを軽くとろみがつくまで煮詰めてレモン汁少々を加えたシロップをかけるだけ。レーズンは取り出しておき、「もちれあ」を盛り付ける際、あいだにはさみこむようにするといいだろう。面倒ならばそのまま上からかけてしまってもいい。
レーズンとシロップが食感と香りと味わいを深める
こうすることでレーズンが新たな食感を、シロップが香りとバランスの異なる甘酸っぱさを加えてくれる。ひとさじごとにレーズン、シロップ、ホイップ、クラム、そしてねっとりしたレアチーズが口の中でそれぞれの味わいを響かせ、そのたびに異なったハーモニーで楽しませてくれる。ぜひ一度試していただきたい。
それではそろそろ底までさらい そそくさ外出てそぞろ歌
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