間違いじゃない?『橿原神宮駅駅』の謎を追え
奈良県にある橿原神宮をご存知だろうか。神武天皇が祀られている日本を代表する神宮の1つだと言えるだろう。
橿原神宮へのアクセスは近鉄橿原神宮前駅で降りるのが便利であるが、実は橿原神宮前駅は以前、『橿原神宮駅駅』と呼ばれていたのだ。
確かに、昔の近鉄の路線図をみてみると橿原神宮駅が存在する。路線図に駅は付けないことが一般的であるため、橿原神宮駅駅が確かに、存在することになる。
では、なぜこのような事が、起こったのだろうか。開業当初は今とは別の場所に、神宮前駅と、橿原神宮駅が存在していた。
しかし、1940年の皇紀2600年を控え、神宮前駅と橿原神宮駅を廃止し、新たに久米寺駅を橿原神宮へのアクセスの拠点にすることになった。その際に橿原神宮の最寄り駅であることにふさわしい駅に改名することになった。しかし、神聖な名前であるためか、新神宮前駅や新橿原神宮駅など変更することができなかったのだろう。結局『橿原神宮駅駅』となった。
その後、1970年に橿原神宮前駅になり、現在に至っている。現在、『駅駅』と愛称が付いているのは、島根県の一畑電車の『湖遊館新駅駅』が存在している。今となっては幻となっている『橿原神宮駅駅』ぜひ、後世まで伝えたいものである。
※画像はフリー画像サイトhttps://www.flickr.com/から引用しました。
参考文献
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%BF%E5%8E%9F%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%89%8D%E9%A7%85
駅名から日本地図を旅する本 博学こだわり倶楽部 河出書房新社
※この記事はガジェ通ウェブライターの「higurin」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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