ソフトキャンディ『ぷっちょ』でロケットを飛ばす『CANDY ROCKET PROJECT』がなんと打ち上げに成功!

ソフトキャンディ『ぷっちょ』でロケットを飛ばす『CANDY ROCKET PROJECT』がなんと打ち上げに成功!

キャンディを燃料にしたロケットを空へ打ち上げる――バカバカしいけど、おとぎ話みたいに夢のあるプロジェクトが実際に活動しています。その名も『CANDY ROCKET PROJECT』。UHA味覚糖が宇宙研究・ロケット開発の専門家と取り組む同プロジェクトが、ソフトキャンディ『ぷっちょ』を燃料にしたロケットの打ち上げ実験を3月7日に実施、見事成功を収めました。

『CANDY ROCKET PROJECT』は、固体燃料と液体の酸化剤という2種類の推進剤を組み合わせたエンジンシステムを搭載する“ハイブリッドロケット”の固体燃料として、ソフトキャンディを使ってロケットを飛ばそうというプロジェクト。

CANDY ROCKET PROJECT

一般に固体燃料には樹脂やゴム、ワックスなどを利用しますが、今回使う固体燃料は20コの『ぷっちょ』。燃焼器に酸化剤の液化ガスを入れてキャンディを燃やすと、ガス化したキャンディが勢いよく噴射されてロケットが空を飛ぶという仕組みです。

CANDY ROCKET PROJECT

3月7日の打ち上げ実験では2回の打ち上げを実施し、いずれも成功。最高で248メートルの高度に到達しました。当日の模様は動画で公開中。打ち上げに成功して「わー」っと歓声が上がるシーンは、なかなかグっときますよ。

CANDY ROCKET PROJECT キャンディでハイブリッドロケットを飛ばせ!
http://youtu.be/80gwq7vNtUw

同プロジェクトには、発案者として国立天文台チリ観測所教授の坂本成一氏、エンジン部の設計・開発に秋田大学秋田宇宙開発研究所所長の和田豊氏、実験場の手配に若山大学宇宙教育研究所所長の秋山演亮氏が参加。

打ち上げの成功について和田氏は「すごくきれいに打ちあがってほっとした。今回の取り組みを見て、子供たちも想像力を働かせて、みんながあっと驚くものをつくってもらいたいと思う」、秋山氏は「今回の目的のひとつに、“世の中ってもっと自由な発想をしていいんだ”と気づき、いろんな挑戦をしてもらいたいという思いがある。また同時に、周囲の方たちに理解をしてもらい、応援してもらえる環境を築くことも大事だと知ってもらいたい」とコメントを寄せています。

坂本氏は実験以前に、「人類の宇宙食が緊急脱出用の燃料を兼ねたりすると面白い」と、今回の成果が今後の宇宙開発につながる可能性について言及していました。和田氏は今回の実験成功を受けて「キャンディがエネルギーの高い良い燃料として使えることが実証できた」とコメントしています。SFみたいなお話ですが、もし実現したら日本人が最初に成功させた快挙。なんだかワクワクしてきますよね。

CANDY ROCKET PROJECT
http://www.uha-mikakuto.co.jp/candyrocket/

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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