【Interview】転職とスキルアップが同時にかなうプログラミング学習サービスとは?
必要な技術の習得と、それに見合った職探しが同時にかなう。かつてない効率的なサービスを実現したのが、IT/Webエンジニアに特化したプログラミング転職サイト「paiza」だ。
これまでコーディングテストによって、書類選考なしで、複数の企業へ応募できる仕組みを提供していた本サイト。今回はさらに一歩踏み込んで、プログラミング初中級者向けの動画学習サービス「paiza 動画ラーニング(β版)」を開始。面倒な実行環境構築のない、ブラウザ上で簡単にできる学習プログラムを考案し、プログラミング知識のない初心者でも、エンジニアをめざせるシステムを作り上げた。
運営元は、「日本のエンジニアを世界レベルに引き上げる」をミッションとするギノ。代表取締役社長の片山 良平(かたやま りょうへい)氏は、「技術を持った人が正当に評価されるべき」という思いから、本サービスを立ち上げた。
環境構築不要で即スタート!3分動画で継続的に学習
Q1、「paiza」サイト内で動画学習サービスを提供することにしたのは、なぜでしょうか。
「paiza」は元々、「日本のエンジニアを世界レベルに引き上げる」というビジョンの下、サービスを展開しており、将来的には日本からGoogleやFacebookのような企業が出てくるためのインフラにしたい、と考えています。
そのためにはまず、ITエンジニアが国内でもっと評価される必要があると思われます。ところが実際は、ITエンジニアというと、IF文すらまともに書けない底辺のコーダーと、フルスタックエンジニアのようなスーパーな人が、一緒くたに語られているような状況です。
そこで「技術を持っている人がきちんと評価される」という評価の軸と、「技術を高めたい、と考えたときに高められる」という学習環境の2軸での展開を、念頭に置きました。
また、「学んだことが、仕事として役立つ」のが重要だ、という思いが当初からあったこと、それなら実際に働く現場で求められているニーズを転職事業で掴み、その上で現場ニーズに応えられる学習サービスを用意する形がよいだろうと考え、先に転職事業を立ち上げ、現在のタイミングで学習サービスを提供することになったのです。
Q2、「paiza 動画ラーニング」について、詳しく教えてください。
現在は、PHPのレッスンを30本ほど、公開しております。
まだβ版なため、本数は少ないですが、今後はPHPのレッスン拡充はもちろんのこと、HTML/CSS、Java、Ruby、Python、JavaScriptのコンテンツも順次増やし、年内に500本程度にしていく予定です。入門編は現在無料で、初中級者向けの基礎編は、一部の動画が有料(100円)です。
これまでプログラミングを学ぶ際、最大のハードルは、1~2日ほどかかる「プログラミング実行環境構築を、デスクトップに構築すること」でしたが、本サービスでは環境構築が不要な上、ブラウザ上でプログラミング言語を実行できるため、すぐに学習を始められます。
動画も1本3分程度とコンパクトですし、わからない点はアドバイザーに質問できるので、無理なく学習を継続することが可能です。
現場で役立つスキルが効率よく身に付く統合的な学習環境
Q3、他のプログラミング学習サービスとの違いは、どこにあるのでしょうか。
日本国内にはまだ、動画+オンライン実行環境+実際にプログラムを書く練習問題という、統合的なプログラミング学習環境がありませんが、「paiza動画ラーニング」には、それらの統合的な学習環境が用意されています。
また、「paiza」には、述べ5万人以上の現役エンジニアが受験したプログラミングスキルテストの実績があり、そのテストの評価は採用の現場において、年収や給与アップとの相関として、はっきりと出ています。そういったデータと、企業の求人ニーズを元に学習カリキュラムを作っているので、現場で役に立つスキルを身に付けることができます。(中略)
Q4、今後の展開と、ユーザーへのメッセージをお願いします。
対応言語の拡充はもちろん、アルゴリズム系や機械学習・人口知能系のコンテンツも拡充していくつもりです。また、学習というのは人に教えることで、教える側もより成長できるので、今後は相互学習的な展開もやっていきたい、と思っています。(中略)
「良いもの・便利なものがないながら自分で作り、発信する」というのは、プログラミングさえできれば誰でも可能です。その技術を取得して新しいものを生み出し、世の中をアップデートする人が増えることを望んでいます。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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