女子プロ凄惨試合表紙に異議! 新日本・棚橋弘至が『週刊プロレス』に「あれはない」と言及
女子プロレス団体スターダムの2015年2月22日の後楽園ホール大会のメイン”ワールド・オブ・スターダム”戦は、王者・世IV虎選手が挑戦者・安川惡斗選手の顔面を何度もパンチで攻撃。頬、鼻など複数箇所を骨折させるという凄惨な試合となり、プロレスメディアだけでなく、スポーツ紙、ネットメディアでも大きく取り上げられています。
ベースボール・マガジン社の『週刊プロレス』2015年3月11号でも、表紙に「スターダムの悲劇」として流血した惡斗選手の写真を大きく掲載。「リングは私怨をぶつける場ではない!」という見出しが踊っています。
これについて、新日本プロレスの棚橋弘至選手は、『Twitter』で次のように批判。RTや賛否両論が巻き起こっています。
今週の週刊プロレスの表紙…あれはない。表紙になった選手も本意じゃないだろうし。いいこと1つもない。
— HIROSHI TANAHASHI (@tanahashi1_100) 2015, 2月 24
今週の週刊プロレスの表紙…あれはない。表紙になった選手も本意じゃないだろうし。いいこと1つもない。
週刊プロレスはコンビニにも駅にも置かれる“プロレス”と“世間”をつなぐ入口のひとつ。それを自ら塞ぐ愚行。何がしたいんだ。
— HIROSHI TANAHASHI (@tanahashi1_100) 2015, 2月 24
週刊プロレスはコンビニにも駅にも置かれる“プロレス”と“世間”をつなぐ入口のひとつ。それを自ら塞ぐ愚行。何がしたいんだ。
『週刊プロレス』は、表紙のほかに佐藤正行編集長による巻頭特集(40-41ページ)と、試合の模様の詳報(89-91ページ)で取り上げており、「あってはならない”事件”」としながらも、世IV虎選手の若さや練習量の多さなどの姿勢に触れてスターダムという団体について「信頼を取り戻して欲しい」という論調になっています。
同じ号で、2015年3月5日よりスタートする『NEW JAPAN CUP 2015』の展望について、インタビューに答えている棚橋選手。2000年代の低迷期から新日本プロレスを前線で支え、「プロレスは競技」と捉えてスキャンダルに頼らず再び上昇期に転させた第一人者でもあり、「久しぶりに怒りの感情がコントロールできない」というツイートにつながったようです。2015年2月11日の大阪大会でIWGPヘビー級王座から転落したものの、未だに新日本プロレスのエースとして君臨している棚橋選手だけに、その苦言がもたらす影響は大きいのではないでしょうか。
また、スターダムでは今回の試合についての会見を行うことを発表。世IV虎選手も出席することになっており、こちらも注目されます。
※トップ画像は棚橋選手の『Twitter』より
http://twitter.com/tanahashi1_100/status/570133329934094336
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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