救急飛行ドローンが命を救う!救急車到着までに、救命措置の必要品を運搬
最近、ニュースでも見かけるようになったドローンの話題。アメリカのホワイトハウス内にドローンが墜落した事件は、まだ耳に新しいだろう。ドローンは大きな可能性を秘めたツールである。ラジコンのように操作して遊べるだけでなく、上空から航空写真やスポーツの写真を撮影することにも用いられている。
救急飛行ドローンが現場に急行
このドローンを、救急用の医療ツールとして活用しようという動きがあるようだ。オランダのデルフト工科大学の卒業生Alex Monton氏が開発した「Ambulance Drone」は、緊急の際、自動で飛行して医療キットを運搬し、医療従事者が到着するまでの間、一般人が救命措置を取れるよう手助けしてくれる飛行ドローンである。
必要な救命措置装置や医薬品を運搬
ドローン内には小型のAED除細動器、薬品や心肺蘇生装置など、救命をおこなうための必要品が収納されている。緊急のコールが入ると、ただちに救急車とドローンが現場へと急行する。ドローンは12平方キロメートル内であれば1分以内に現場に到着するという。
スピーカー内蔵、ライブビデオ機能を搭載
「Ambulance Drone」にはスピーカーとライブビデオの機能が搭載されている。これにより、通報者の手はフリーになり、倒れた人の身体の向きを動かしたり、AEDを操作するといったような、措置のために必要なタスクをおこないやすくなる。
また、医療者は現場のライブ動画を通じて、適宜必要な指示を出したり、適切な措置が完了したかどうか確認できるほか、救急車側に現状や必要な情報をあらかじめ迅速に伝えることができるようになる。
救急車はしばしば道路渋滞に巻き込まれることもあり、思った以上に到着に時間がかかるケースがある。救急時には、わずかな時間の経過が人の生き死にを左右する。少しでも早い救命措置、治療が必要になるので、救急飛行ドローンは、一刻を争うときに非常に有意義な存在となってくれそうだ。
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