エプソンのロボティクス技術は“神の領域”を目指す? 社員がモデルのキャラクターがコアテクノロジーをアツく語る動画シリーズがついに完結
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「あなたは、神にでもなるつもりですかっ!?」――企業PRとは思えないほどのテンションと熱量でエプソンのコアテクノロジーを紹介するオリジナルアニメーションシリーズの、最終話となる第4弾『「それは神の領域なのか?」篇』が公開されました。実際の社員がモデルになったキャラクターが技術の未来をアツく語る同シリーズは、第3弾までで累計72万回の再生(2月23日時点)を誇る人気シリーズ。その最新エピソードを、ご本人の登場(!)も交えて紹介していきます。
これまで「生活の質向上領域」「ビジュアルコミュニケーション領域」「プリンティング領域」のテーマでエプソンのコアテクノロジーを紹介してきた同シリーズ。第4弾はロボットの設計や開発などを行う「ものづくり革新領域」をテーマにロボティクス技術を紹介しています。エプソンのロボットは、もともと腕時計の組み立てを自動化するニーズから社内で開発し、ノウハウを蓄積していったもの。コンパクトで素早く動けるのが特徴で、水平方向にアームが動作するスカラ(水平多関節型)ロボットでは2013年の世界シェアNo.1(※)の実績を有しています。
※産業用スカラロボットの2013年の金額ベース出荷実績において(富士経済『2014ワールドワイドロボット市場の現状と将来展望』調べ)
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『「それは神の領域なのか?」篇』には、同社インダストリアルソリューションズ事業部長の北原強さんがイラストで描かれたキャラクターとして登場。「ロボティクス技術の極みとは何か、わかるかね?」と、若手社員に問いかけます。
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戸惑う若手社員に、北原さんは「見て、感じて、考えて、働くロボット。人類と共に働く新たな労働力の創造だ」と断言。
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これに対して若手社員が発したのが冒頭の「あなたは、神にでもなるつもりですかっ!?」というセリフ。――それを実現するには「センシング、高度なプログラミング、あらゆる技術が必要」とのことですが、「できるさ、エプソンなら」と北原さん。
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若手社員は何かに気付いたようです。「国際ロボット展出品の“自律型双腕ロボット”!」
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ドーン! とキメポーズの北原さんは自律型双腕ロボットの優位性を訴え、「ここまでの技術が、今必要なのでしょうか?」と問う若手社員には「想像してみるんだ、未来のことを」と、未来で働く自律型双腕ロボットの姿を想像させます。
北原さんと若手社員の出した答えの先にある未来とはいったい……? この『コアテクノロジー・アニメーション』シリーズは、技術者の自社の技術にかける思いをひしひしと感じられる作品に仕上がっています。「神」は若干大げさですが、人間と対等に働ける労働力となるロボットを創造するポテンシャルがエプソンにあるということですね。
コアテクノロジー・アニメーション「それは神の領域なのか?」篇(YouTube)
http://youtu.be/lIUKMx4sPRA
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この動画に登場する自律型双腕ロボット、エプソン豊科事業所に行って実物を見せてもらいました! 腕を器用に使って、板と板をネジ留めしたり、歯車を取り付ける作業をこなすロボット。「見て、感じて、考えて、働くロボット」のコンセプト通り、上部とアームに取り付けられたカメラで“見て”部品や位置を認識したり、アーム先端に搭載した力覚センサーで“感じて”位置決めをすることで、人間と同様の作業が可能になっています。
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自律型双腕ロボットはどんな分野に活用していくものなのでしょうか。動画にも登場した北原さんご本人からお話を伺うことができました。「人がやっていた作業を置き換える、もっと踏み込んで言うと人が嫌々やっていた、苦痛を伴う作業を機械に置き換えることを考えています。もう一つは、人間の器用さがあって組み立てができていた部品の組み立てを、経済的に自動化することを考えています」(北原さん)。
一般にロボットの制御には高度なプログラミングが必要になりますが、自律型双腕ロボットは目の前で組み立て作業を実演すると、その作業をカメラで見たロボットが自律的に判断し、動作を真似るようなシステムを目指しているそうです。「見て、感じて、考えて、働くロボット」の登場はすぐそこまで来ているのかもしれません。
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最後に、動画のキャラクターと同じポーズで写真を撮らせてくれた北原さん。社員の皆さんの技術への熱い思いを感じられる『コアテクノロジー・アニメーション』はエプソンのサイトでチェック。
イントロダクション|技術・イノベーション|エプソン
http://www.epson.jp/technology/core_technology/introduction.htm
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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