アニメの名シーンを1億円で再現!? クラウドファンディング『ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト』募集スタート
1995年の初放映から20周年を迎えた『新世紀エヴァンゲリオン』ですが、作中に登場する”ロンギヌスの槍”を、ホントに月面に突き刺すことを目指したプロジェクトがスタート。必要となる資金1億円はクラウドファンディングサービス『READYFOR』で募集することになり、2015年1月30日から4月5日23時までの65日間で目標金額に到達した際には、2015年末から2016年末の間に月への打ち上げが敢行されることになります。
今回のプロジェクトは、月面無人探査コンテスト『Google Lunar XPRIZE』に日本から唯一参加している民間宇宙開発チーム『HAKUTO』(ハクト)が全面協力。その月面探査を行うタイミングに合わせて、240mmサイズの”ロンギヌスの槍”を月面に放出する計画。ランダー(月着陸船)を搭載したロケットをアメリカから打ち上げ、月に向かう途中で分離。ランダーの月面ペイロード放出機構より槍を放出します。
2015年1月30日に渋谷ヒカリエで開かれた発表会に登場した『HAKUTO』のチームリーダー・袴田武史さんは「宇宙開発は国がやるものと思われがちですが、ここ十年で民間も参入しています。『HAKUTO』は18チームが参加している『Google Lunar XPRIZE』でも上位5チームに入っています。このプロジェクトでは槍が刺さる瞬間を、高画質な画像でお届けしたいと考えています」と意気込みを語ります。
アニメがモチーフを含めて月に到達するという史上初の試みに、原作・総監督の庵野秀明さんは下記のようなコメントを寄せています。
空想、妄想の世界を描いたアニメ作品の表現が、現実の世界で本気の遊び、エンターテイメントとして再現される計画に、驚きと喜びと感慨と深い感謝を覚えます。成功を祈ります。
発表会には、タレントの加藤夏希さんと宇宙飛行士の山崎直子さんが出席。
大の『エヴァ』ファンでもある加藤さんは「アニメの名シーンが実際に行われるのが感動ですね。成功したら教科書に入れてほしい!」とコメント。
一方、山崎さんは「地球の重力に勝って打ち上げるには、かなりエネルギーが必要。1kgのものを運ぶのに1億円強かかります。月は日本人が愛でる対象でもあり、民間で月着陸させるのはすごい試みです」とプロジェクトの意義を強調していました。
クラウドファンディングで支援が募集されるこのプロジェクト。1万円のコースでは山下いくとさん・松原秀典さんによる描き下ろしポスターがリターンとして用意。5万円のコースは月に刺す”ロンギヌスの槍”本体に名前をレーザー加工刻むことができ、10万円のコースでは月面に刺す槍の同型のレプリカが贈られる予定。さらに1000万円のコースもあり、『エヴァンゲリオンと日本刀展』特別協力の刀匠・三上貞直氏の手による”ロンギヌスの槍”を所有することができるとのこと。
加藤さんは、最後に「募集期間は65日しかないから、悩んでいる暇はありません! 自分のお財布から”サービス、サービスぅ”して、支援して欲しいです!」とミサトさんのセリフを交えてアピール。実際に1億円を集めることができるのか、『エヴァ』ファンならずとも注目です。
エヴァンゲリオン20周年ロンギヌスの槍を月に刺すプロジェクト (READYFOR)
https://readyfor.jp/projects/evangelion
(C)カラー
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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