『風雲!たけし城』の撮影が行われた有名な青葉区の「緑山スタジオ」について教えて!
横浜のココがキニナル!
その昔、『風雲たけし城』という素人参加型番組をTBSで放映してましたが、ロケは横浜だったと聞きました。現在その辺りはどうなっているのでしょう? たけし軍団が訪れた飲食店もある?(brookさん)
はまれぽ調査結果
TBS緑山スタジオ内の『風雲!たけし城』ロケ地は現在「SASUKE」や多くのドラマロケに使用されていた。軍団が訪れた店は・・・なかったなぁ。
大好きだった番組『風雲!たけし城』。毎回視聴者が参加し、体をはった数々のゲームをクリアしていくという笑いあり、そして大笑いの視聴者参加型番組。
そのロケ地の今は。そしてたけし軍団の面々が通ったお店や当時のお話はいかがなものか。
東急田園都市線の青葉台駅から直行のバスに乗りTBS緑山スタジオへ。
「A」の場所に向かいます
雨の緑山スタジオ旧風雲たけし城ロケ地
と、思いきやである。すぐ近くまで行くバスがあると調べたので探していると、メガネくん(編集部・宮城こと甘えん坊のおネエ言葉)が「これ・・・ですね、あれか! あのバスだ! あれだぁ~」と誘導。
たぶん緑山スタジオのスタッフ専用直行バスに乗らせてもらえばいいはずなんだが、メガネくんは違うバスに乗るという。自信満々である。確認したが譲らないので委ねる。結果、メガネくんの言うバスに乗り、まったく知らない場所に到着。雨の中、まったく知らない場所から緑山スタジオのあるTBSまで歩くことに。
道中、「ごぉめんなさぁい~」と半べそで何度も謝っているかと思えば「ナニあれコワい~」と道端の陶器でできた小さなキャラクターを指さしておネエ全開。いろいろ腹立つけど、許すから、泣かないで。
舘ひろし元気かな
おじゃまします
だいぶ歩いてTBSの緑山スタジオに到着。受け付けをすませ、担当の方がいらっしゃるのを待つ。
広いエントランス
スタジオ内の案内図
ベートーベンと一枚
担当の方が来るまでのもう少しの間、なつかしいこの写真をどうぞ。
いいです(C)TBS
いいですねぇ(C)TBS
小学生だったころ、毎週のように楽しんで観ていました『風雲!たけし城』。その中で行われるゲーム「ジブラルタル海峡」をやってみたいと、いつも思っていました。なつかしいです。たけしさん、若い。谷隼人さんも若い。
お話を伺うのは緑山スタジオのスタジオ事業部課長の村上さん。いきなりではあるが「『風雲!たけし城』を放送していた当時のことをよく知る人間がもういませんでして・・・」とのこと。なるほど。知りうる限りお話を聞きたいと思います。
ちなみに緑山スタジオは約8万坪あるという
同スタジオが出来たのは1981(昭和56)年。それ以来、『ふぞろいの林檎たち』や『金曜日の妻たちへ』、『渡る世間は鬼ばかり』など、数々のテレビ番組の撮影に使われてきたそうだ。
『風雲!たけし城』のロケが行われていたのは1986(昭和61)年5月から1989(平成元)年の4月までの放送期間中で、現在その跡地はドラマのセットを組み立てて使われるのが主。特番ではあの『SASUKE』のロケが行われているとのこと。
なにはともあれロケ地に行ってみることに
よろしくお願いします
車にて移動。風雲たけし城のロケ地は「西側上段」と呼ばれているところで、この西側上段を含めた周囲のスペースで約2万坪あるという。とにかく広い、でかい。
到着
西側上段に到着。それがそれがである。
西側上段は
広いな
大きいな
車を降りて見渡すと、だだっ広い敷地にちょっと感動。していると、村上さんから「あそこがメインのたけし城があった場所ですよ」とのお言葉。
感動がじわじわやってきます。いいです、このかんじ。
これがあった場所です(C)TBS
2週間かけて建てていたセットの風雲たけし城
やってきました、たけし城のあった場所。
あれ、メガネくん真顔だな。普通の顔だな。
どうやらメガネくん、故郷の沖縄にいた幼少時代にたけし城は観ていなかったという。ちょっとわくわくしている筆者クドーを、なんならちょっと冷めた目で見てくるメガネくん。たまに顔をだす「ダークメガネくん」である。
それではこちらが総工費に1億円かけたというたけし城のあった跡地です。
ここ
そうだと思います。「何もないところで『ここ』はないだろクドー」ってハナシですが、ここなんです。分かります、ただの空き地で「ここ」って言われてもってコトですが、ここだったのです。しばらく、このテイストでいきます。
続いて名物ゲームのひとつ「竜神池」のセットが組まれていた場所はこのあたり。
このあたり
これです(C)TBS
続いてはザ・ビーチ・ボーイズの『サーフィンUSA』のBGMが記憶に残るゲーム「まわってビーチボーイズ&ギャルズ」が行われていた場所はこの奥。
この奥
そして大好きでした「ジブラルタル海峡」はこちらだったようです。
これは(C)TBS
このあたりだったようです
村上さんから「当時のセットというか状態で残っているのはあのトンネルだけなんです」とのお話。ゲームではなく、ステージ突破の挑戦者がくぐりぬけて次へという演出の一環に使われていたもの。確か、こんなかんじでした。
確か
こんなかんじでした
ちょっと感動です
少しばかり嬉しくなっていると、またもや、冷めた目でこっちを観てくるダークメガネくん。しばらく言葉も発していない。不思議なオネエ言葉メガネです。
当時のたけし軍団もろもろのお話を聞いてみる
キニナルにあった「たけし軍団が訪れたかもしれない飲食店」については、恐らくこの辺には無いとの回答。いまでこそ周りに住宅が多くなったが、当時はほとんど何もなかったそうだ。飲食店も無く「あったとしてもかなり遠くのはずなのでロケの合間にちょっと、というわけにはいかないはず」とのこと。それに「ロケにはお弁当が出ていたのでそれを食べていたと思います」と村上さん。
確かに、以前お仕事をした芸人の方から「たけし軍団はつつましい一面がある。特に出されたロケのお弁当は必ずいただく。食べたいものがあるとかこれが食べたくないとかは無く、出されたものは質素でも高級でも同じく感謝していただく人たちなんだよ」と聞いたことがある。
「そのあたりは知らないです」と村上さん
番組終了後はいくつかのセットが残されていて、企業様向けの運動会に貸出しするというお話もあったそうだが、管理やメンテナンスの部分で問題になりやむなくナシの方向に。残されたゲームアトラクションはすべて放送終了の5年後にはなくなったという。
たけし城のセットが組まれていたころの写真
ドラマの場合はこういうかんじに
TBSのバラエティでは、放送を終了している『リンカーン』で大きな焼きそばやお好み焼きを作る企画で使われていたという西側上段。TBSのみならず、各局が使用するとのこと。ここを使ったことがないテレビ局はないんじゃないか、と村上さん。
現在は外国でも人気をほこる『風雲!たけし城』(C)TBS
なつかしかったです。
取材を終えて
取材日は某CMの撮影が行われていた緑山スタジオ・シティの西側上段。
緑山スタジオ「ここはキャンバス」とパンフレットに書いてありました。
このキャンバスからこれからも新しい映像が生まれていくとのことです。
メガネくん、帰りは言うこと聞いてスタッフ専用の直行バスに乗りました。
―終わり―
製品情報
DVD『風雲!たけし城』
【其ノ壱】ZMSH-5011
【其ノ弐】ZMSH-5012 各9800円(税別)
制作著作・発売元:TBS
販売元:株式会社KADOKAWA メディアファクトリー
(C)TBS
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