中学入試に「英語」導入加速、受験に備える学習方法
英語を入試に取り入れる私立中学が増加
今、英語を入試に取り入れる私立中学が増えています。2015年入試で英語を導入するのは、帰国生限定を除いても首都圏だけで少なくとも32校に上るそうです。今後、導入が加速することが予想されます。
では、どのような学習方法で中学受験の英語に備えれば良いのでしょうか。
現在の英語力のレベルを正確に把握し、単語は音読で暗記
まず、受験勉強で求められるのは効率です。受験を決めたら、目標校の過去問を必ず入手しましょう。そして、現在の英語力で何点取れるかを把握します。可能であれば、複数回分やってみましょう。結果から、例えば「語彙力には問題ないようだけど文法力が足りない」「長文が苦手」など得意・不得意の部分が明確になります。これを踏まえ学習計画を立てましょう。弱点をしらみつぶしにしていきます。
黙読で単語を暗記しようとしている学生をよく見かけますが、少し非効率です。単語の暗記の際は音読するようにしましょう。自身で発話し、それを自身で聴くことにより忘れにくさが大幅に改善されます。また、単語だけではなく、文法なども例文をそのまま暗記し、音読するのも効果的です。早く覚えるには「音読」は鉄則です。
長文は「知らない単語が含まれているのは当たり前」
また、長文を苦手とする子どもも多いです。日本語訳がはっきりと存在する問題集などを用いて、長文をたくさん読み込むようにしましょう。このとき、長文には必ず知らない単語が含まれていることを前提に読み進めましょう。
そして、知らない単語に遭遇しても、焦らず読み進める癖をつけましょう。なぜなら、続きを読めば「さっきの単語は、こういう意味かな」と推測できる場合が非常に多いのです。この癖があるのとないのとでは、結果が大きく変わってきます。「知らない単語が含まれているのは当たり前」「とにかく最後まで読み切る」が長文読解力の鍵です。
英語日記で積極的に英語を使い、「毎日」勉強することが重要
英語は継続することで力が蓄積されていきます。他の科目との兼ね合いもありますが、少しでも良いので「毎日」勉強することが重要です。勉強だけでは飽きてしまう場合もあるので、英語日記などを書いてみるのもオススメです。例えば、新しい文法や単語を覚えたら、それらを使って英語日記を書くと、学習した単語や文法を忘れにくくなります。
また、「実際に英語を使う」という言語が持つ本来の属性を体験的に理解することもできます。学習した単語や文法をどうしても日記に盛り込めない場合は、例文を作ってみるなどでも十分です。作成した日記や例文は、保護者や先生が添削してあげると良いでしょう。
最後に、子どもが学習そのものを楽しむことも大切です。受験勉強だけではなく、ときには英会話レッスンなどで英語を実践し、そもそもの英語学習の意義を理解させることも忘れてはいけません。
(村松 祐輔/英会話講師)
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