スマホのビデオ通話機能で視覚障害者の「目」をサポートするアプリ

Be My Eyes

あなたが視覚障害を持っているとする。目の前に似たような形状の缶詰があるとき、どちらがトマトの缶詰なのかあるいはココナッツミルク缶なのかを判断するのは難しい。

あるいは、目当ての缶詰が手元にあるのはいいとして、果たして賞味期限はいつまでなのかを知るのは困難だ。

デンマークのスタートアップが開発したのは、視覚に障害をもたない人が視覚障害者の「目」となるアプリ「Be My Eyes」。誰かの「目」を借りたい障害者と、「目」を貸したい人を結びつけるものだ。

・双方をマッチング

使い方は至ってシンプルだ。視覚障害がある人がアプリでヘルプを依頼すると、あらかじめ登録している人の中から「目」を貸す人がマッチングされる。

両者はスマートフォンのビデオ通話でつながり、障害者は知りたいものにカメラを向けて映像を映し、依頼を受けた人は「左側がトマトの缶詰」「賞味期限は○○まで」などと見た情報を伝える。たったこれだけのことだが、視覚障害者にとっては大きな助けとなる。

・登録者数は右肩上がり

このアプリは完全に非営利で、「目」を提供する登録者はボランティアだ。にもかかわらず、リリースされて以来、ボランティアの数はうなぎのぼりなのだという。

なので、もしマッチングされた人が都合でビデオ電話に出られなくても別のボランティアに依頼が回り、視覚障害者は誰かの助けが得られるようだ。

ITが生活の質や利便性向上に貢献するモデル例ともいえるこのアプリ、現在のところiOS版のみだが、Android版とWindows Phone版のリリースも予定しているという。

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Techable

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