突如“角”が生えた青年のサスペンス『ホーンズ 容疑者と告白の角』 ホラー好きが注目すべき理由とは[ホラー通信]

『ホーンズ』サブ2

5月9日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開となる映画『ホーンズ 容疑者と告白の角』
『ハリー・ポッター』で一躍有名となったダニエル・ラドクリフが主演する今作は、“人に真実を語らせる角(ツノ)”をめぐるファンタジーサスペンスだ。

恋人殺しの汚名を着せられ悩み苦しむ青年・イグに、ある日突如大きな角が生えてくる。異常な事態はそれだけでなく、なぜかその日から、彼の前では誰もが自分の欲望や秘密を白状してしまうのだった。戸惑いを隠せないイグだったが、彼はその“告白の角”を使い、恋人殺しの真犯人を探し始める……というストーリー。

『ホーンズ』メイン

あらすじだけでも充分に面白そうではあるが、ホラー好きが絶対に注目すべき理由が二つある。

まず、監督はアレクサンドル・アジャ。2000年代のホラーファンならこの名前だけで「ワーオ!」となってしまうアジャ監督。凶暴なピラニアがバクバクと人間を食い破る『ピラニア3D』や、奇形化した人間が人間を襲う『ヒルズ・ハブ・アイズ』、誰もが絶賛する衝撃のスプラッターホラー『ハイテンション』など、とにかく“怖くて、残酷で、面白い”映画をたくさん撮っているのである。今作でも、アジャらしい描写があるとかないとか……? 期待しよう!

もう一点は、今作の原作となる小説『ホーンズ』を書いたジョー・ヒルだ。なんと彼は、ホラー好きなら誰もが一度はお世話になっている(?)であろう小説家スティーブン・キング先生のご子息だという。しかも、彼はこの事実を隠して執筆活動を行い、彼自身の実力で高い評価を受けてきた小説家なのだ。か、かっこいいぜ……。日本では2012年に発売された原作『ホーンズ』はエンタメ性の高いホラー小説として高く評価されている。

というわけで、5月の公開が楽しみな映画『ホーンズ 容疑者と告白の角』。ラドクリフ主演だからってタイトルは『ハリー・ポッターと告白の角』じゃないぞ。
公開が待ちきれないあなたは、5月までのあいだのんびりとアジャの過去の傑作ホラーをおさらいするもよし、ジョー・ヒルの過去の著作をチェックするもよし。うーん、待ち遠しいねぇ。

『ホーンズ 容疑者と告白の角』
5月9日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷他全国公開
レート:R15+
配給:ショウゲート
提供:日活、松竹、ショウゲート

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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