『第87回アカデミー賞』候補作が発表 日本公開を控える注目映画5作品をまとめてチェックしよう!
現地時間の1月15日、『第87回アカデミー賞』のノミネート作品が発表となりました。作品賞にノミネートされたのは、『アメリカン・スナイパー』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『6才のボクが、大人になるまで。』『グランド・ブダペスト・ホテル』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『Selma(原題)』『博士と彼女のセオリー』『セッション』の8作品。
この中から今回は、これから日本公開されることが決定している5作品をまとめて紹介。ぜひ、みなさんの“観たい映画リスト”に追加してくださいね!
アメリカン・スナイパー
クリント・イーストウッド監督が、ブラッドリー・クーパーを主演に迎えて描く、伝説のスナイパーの真実とその半生の物語。作品賞に加えて、主演男優賞(ブラッドリー・クーパー)など計6部門にノミネートされています。
原作は13週に渡りニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位を獲得したクリス・カイルの自伝。彼が米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊し、イラク戦争でどのような戦いを繰り広げたのか、そして彼の活躍を家族はどのように見守ったのかが鮮明に記されています。
筆者は一足早く映画を鑑賞済み。日本人からすると、自伝の内容は“マッチョなアメリカ野郎が語る戦争自慢話”という印象を抱く方も多いかもしれませんが、スクリーンでは見事な映画的カタルシスを感じる作品に仕上がっていました。戦争映画を敬遠しがちな人でも、ある男とその家族の物語として楽しむことができます。イーストウッド恐るべし。
日本公開は2月21日(土)より。なお、ガジェット通信では、本作の脚本を務めたジェイソン・ホールにインタビューを予定しているので、そちらもご期待ください!
『アメリカン・スナイパー』公式サイト:
http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/[リンク]
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
『バベル』などシリアスな人間ドラマで高い評価を得ているメキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が描くブラックコメディ。かつて“バードマン”というヒーローを演じて時の人となった俳優が、再起をかけてブロードウェイの舞台に挑戦する姿を描きます。
面白いのは、主演にティム・バートン版『バットマン』のマイケル・キートンを迎えていること。非常にややこしいですが、かつてスーパーヒーローを演じた男が、かつてスーパーヒーローを演じた男の役を演じているのです。昔の栄光を取り戻したい彼が心の中のバードマンと向き合うことで、次第に精神的に追い詰められていき……。
作品賞に加え、主演男優賞(マイケル・キートン)、助演女優賞(エマ・ストーン)など、最多の計9部門にノミネート。2015年4月に日本公開を予定しています。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』公式サイト:
http://www.foxmovies-jp.com/birdman/[リンク]
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
第2次世界大戦時にドイツ軍が誇った世界最強の暗号“エニグマ”に挑んだ実在の天才数学者アラン・チューリングを、ベネディクト・カンバーバッチが熱演。作品賞、主演男優賞(ベネディクト・カンバーバッチ)、助演女優賞(キーラ・ナイトレイ)など計8部門にノミネート。テレビシリーズ『SHERLOCK(シャーロック)』で日本でも大ブレイクを果たしたカンバーバッチですが、オスカーノミネートは自身初となります。
チェスの英国チャンピオンなど各分野から天才を寄せ集めた精鋭チームの中、傲慢かつ不器用が故にひとり孤立するチューリング。ジョーン(キーラ・ナイトレイ)という理解者を得たことで次第に変化する孤独な天才の心と、エニグマ解読に至るまでの極秘作戦の全貌が明かされます。3月13日(金)より日本公開。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』公式サイト:
http://imitationgame.gaga.ne.jp/[リンク]
博士と彼女のセオリー
『レ・ミゼラブル』で自由主義者の青年マリウスを演じたエディ・レッドメインを主演に迎え、“車椅子の天才物理学者”スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いたヒューマン・ラブストーリー。作品賞に加え、主演男優賞(エディ・レッドメイン)、主演女優賞(フェリシティ・ジョーンズ)など計5部門にノミネートを果たしています。
ジェーン・ホーキング著『Travelling to Infinity:My Life with Stephen(原題)』をベースに、現代宇宙論に多大なる影響を与えたホーキング博士の数々の功績……ではなく、あまり知られることのなかった、ひとりの勇気ある女性との実話にスポットを当てた本作。徐々に筋肉が衰えるALS(筋委縮性側索硬化症)に侵されるという難役へ挑戦したエディ・レッドメインの熱演に、多方面から高い評価の声が聞かれています。日本公開は、3月13日(金)より。
『博士と彼女のセオリー』公式サイト:
http://hakase.link/[リンク]
セッション
鬼教師のもとで葛藤するジャズドラマー志望の若者の奮闘を描いた物語。弱冠29歳で長編監督デビューとなったデイミアン・チェゼルが、実際に名門音楽学校で挫折した経験を基にしたオリジナル脚本の作品です。
世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の鬼教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは激しい罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていき……。
ジャズを題材にした映画ですが、映画評論家の町山智弘さんは「ボクシング映画を観ているようだ」と評しています。徹底的にシゴいてイジメ抜く様は、ネイビー・シールズ顔負け。ドラムのスティックににじむ赤は、役者本人の血だそうです。
作品賞のほか、鬼教師を怪演したJ・K・シモンズの助演男優賞など計5部門にノミネート。日本では、4月17日(金)より公開です。
ギャガ『セッション』紹介サイト:
http://www.gaga.co.jp/cinemas/detail/765/comingsoon[リンク]
以上! どれも楽しみな作品ばかりがノミネートされています。ちなみにガジェット通信では、ネットの投票で2014年日本公開のベスト映画を決定する『ネットアカデミー賞』の開催を予定しています。詳細はまた後日お知らせしますので、こちらもお楽しみに!
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