長期休暇で狂った体内時計を戻すには

長期休暇で狂った体内時計を戻すには

生活習慣の乱れから体内時計が狂ってしまう

長期休暇の後は、生活習慣の乱れから少なからず体内時計が狂ってしまいます。

基本的に、ヒトの体内時計は24時間より数十分長いため、私たちは夜更かしは得意で、早起きは苦手という習性が元々あるわけです(※「ヒトの体内時計=25時間」というのは昔の通説で、今では24時間より若干長い程度と言われています。それも人によってかなり幅があるそうですが、25時間に到達した人は一人もいなかった、という研究発表がされています)。

1日15~30分くらいを目処に数日かけて計画的に早起き

体内時計の狂いを修復するには「朝でリセット」が基本です。「日頃の起床時間」にポイントを置いて、少しずつその時間に向けて早起きし、戻していきましょう。無理して1日で一気にズレを解消しようとすると体に負担が掛かります。1日15分から30分くらいを目処に、できる範囲で差を縮めていくのが良いでしょう。

体内時計の狂いが2~3時間程度であれば、この「朝でリセット」を基本に、休み明けに向けて数日かけて計画的に早く起きるようにす ることが最良なやり方です。海外旅行などでの時差ボケも解消できます。

寝つきが悪く朝起きられないという人にも効果的

また、日頃から寝つきが悪く朝起きられないという人にも「朝でリセット」は効果的。この場合、起床したらカーテンを開けて、しっかりと屋外の光を目から浴びることが重要です。それは、眼球の後ろに視交叉上核(しこうさじょうかく)という体内時計をコントロールする部位があり、強い光で刺激することでリセットする必要があるからです。強い光でリセットされたら、約16時間後にメラトニン(眠気を起こすホルモン)の分泌が始まります。

それ以上の時間の狂い、昼夜逆転、しかも、その状態が長期にわたる場合は、睡眠障害の疑いもありますので、お近くの睡眠治療認定医に相談しましょう。お近くの睡眠治療認定は日本睡眠学会のサイトで検索できます。

(荒井 信彦/快眠探求家)

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. 長期休暇で狂った体内時計を戻すには
JIJICO

JIJICO

最新の気になる時事問題を独自の視点で徹底解説するWEBメディア「JIJICO」。各分野の専門家が、時事問題について解説したり、暮らしに役立つお役立ち情報を発信していきます。

ウェブサイト: https://mbp-japan.com/jijico/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。