オスカー受賞に自信? 『アメリカン・スナイパー』NYプレミアでイーストウッドが不敵な笑み
『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞監督賞に輝いたクリント・イーストウッド。その最新作であり、米軍史上最強と称された伝説の狙撃手クリス・カイルの真実のドラマを描いた『アメリカン・スナイパー』が、2015年2月21日(土)より日本公開となります。
イーストウッド監督は、アカデミー前哨戦と言われるナショナル・ボード・オブ・レビュー監督賞を受賞。さらに、アメリカ映画協会(AFI)が選ぶ2014年のベスト映画トップ10にも選出されるなど、本年度アカデミー賞最有力候補の呼び声が高い本作。現地時間12月15日(月)に開催されたニューヨーク・プレミアのレッドカーペットには、イーストウッド監督を始め、主人公クリス・カイルを演じただけでなくプロデューサーとしての手腕を発揮したブラッドリー・クーパー、その妻タヤ役を演じたシエナ・ミラーが登場。全世界から集まった報道陣らに迎えられ、会場に詰めかけたファンからは大きな歓声が上がりました。
イーストウッド監督は、アカデミー賞への意気込みを聞かれると、「あまり考えないようにしているよ」と謙虚な姿勢で穏やかに答えながらも、3度目の監督賞受賞へ自信満々の笑みを浮かべていました。「ただ映画作りをしていることが楽しいし、私くらいの歳になると仕事を続けられることだけで光栄だ」と、84歳を迎えてもなおより強くなる映画作りへの想いを語り、映画ファンにとってはさらなる活躍にも期待が高まるコメントを残しました。
一方、主演のブラッドリー・クーパーは、巨匠イーストウッドとの初タッグについて、「素晴らしい! 一生に一度の夢が叶った気分だよ! 僕は監督の作品を何本も観ている。そのうえで監督と今回コラボレーションし、クリス・カイルのストーリーを伝えることができたことを光栄に思うよ」と大興奮。18キロの増量を経て役作りした伝説の狙撃手については、「すごいカリスマ性をもっている力強い人で、彼の達成したことや、自分を犠牲にして自国にささげたものを偉大に思う」と、2013年に不慮の事故で惜しくもこの世を去った本作の主人公クリス・カイルに敬意を示しました。
過去にも『父親たちの星条旗』や『硫黄島からの手紙』で、いずれも戦争の厳しさやそれに翻弄される人物の視点を描いてきたイーストウッド監督。今作では、ブラッドリー・クーパーがカイルの同僚であったネイビー・シールズとともに過酷なトレーニングを敢行し、厳密な食事制限を経ながら肉体を作り上げ、体当たりで撮影に臨みました。「クリス・カイルの両親とも話をして、信頼を得て、演じる上での責任も感じた」とブラッドリー・クーパーがコメントするように、今作でも戦争を真正面から見つめてリアルに描いた映像作品が期待されます。
『アメリカン・スナイパー』NYプレミア開催概要
現地時間:12月15日(月)18:00頃~/日本時間:12月16日(火)8:00頃~
会場:ジャズ・アット・リンカーン・センター フレデリック・P・ ローズ・ホール(NY)
出席者:クリント・イーストウッド(監督)、ブラッドリー・クーパー(クリス・カイル)、シエナ・ミラー(カイルの妻タヤ)
映画『アメリカン・スナイパー』公式サイト:
http://www.americansniper.jp
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