〈ツレ伝ツアー追跡レポ③岡山編〉忘れらんねえよ、ガガガ先輩と共にライヴ・ハウス愛を爆発させる
〈ツレ伝ツアー追跡レポ~Road to 赤坂BLITZ~12月13日(土) 岡山PEPPER LAND〉
忘れらんねえよの〈ツレ伝ツアー〉追跡レポート3回目となるのは12月13日(土)岡山でのライヴ。高速バスに乗り前日の21時過ぎに新宿を出発、早朝6時半頃に岡山駅に到着。日本全国に寒波が到来しているものの、岡山は快晴でとても気持ちの良い天気。駅前で周囲をグルっと見渡すとデパートや大型家電量販店が立ち並んでいる。夜のライヴまでだいぶ時間があるのだが、駅のマクドナルドに持参したPCを持ちこみ午後まで仕事。終わり次第「小豆島ラーメンHISHIO」でラーメンを食べ、徒歩で岡山城へ。城の前に到着すると、スケートリンクのような広場でたくさんの人が卓球をおこなっている光景が。岡山では空前の卓球ブームなのだろうか?
本日のツレは前日の広島 NAMIKI JUNCTIONでのライヴに引き続き、青春パンク・バンド、ガガガSP。会場となる岡山PEPPER LANDは岡山駅からバスで15分程だが、周辺を見ながら徒歩で30分程度かけて到着。PEPPER LANDは収容人数200人程のライヴ・ハウスで、決して大きくはない。2つの人気バンドが出演するということで会場に入ると早くもギッシリ。観客は20代前半の男女が多いようだ。まずはガガガSPが登場。「今日来てくれたあんたらを面白がらせて帰ります!」と観客の上に身を乗り出しつつペットボトルの水を口に含んではフロアに吹きかけ、叫ぶように歌い出す。ライヴが始まると観客がグッとステージ前に詰めかけた。「昨日の広島とかぶり曲一曲もなし」だという。途中、コザック前田(Vo)が2階のステージに登り上から観客を煽る。ふと見るとPA横から忘れらんねえよの柴田隆浩(Vo.G)がマスク越しからもわかる笑顔でその光景を眺めていた。後半、上半身裸の山本聡(G)がストラトキャスターを抱えて観客に突撃、クラウド・サーフする観客も入り乱れて大変な盛り上がりを見せた。「普段はこうやってエネルギーを使うことってないと思うんですよ。拳を上げて人の上を転がって、言ってみたらキ○○イざたですよ。でもそんなライヴ・ハウスが俺の学生時代からの救いだった。」とアツいMCを観客に投げかけて激しいライヴを終えた。
続いて忘れらんねえよがステージへ。「ガガガ先輩のライヴ、ヤバかったな! 今日出てもらったガガガ先輩にありがとうを言おうか!」と観客と共にガガガSPに感謝。岡山市市長の名前でコール&レスポンスをおこなってから「盛り上がる準備は出来てるか~!?」と柴田が叫ぶと拳を振り上げて応える観客たち。「僕らチェンジザワールド」でライヴがスタート。オープニングから先程のガガガSPのライヴに負けず劣らずの爆発ぶりだ。「CからはじまるABC」では「oi!oi!」と叫びながら体中でビートを浴びて楽しむ観客たち。さすが甲本ヒロトのお膝元、岡山のファンはパンク・スピリットに溢れている。続いて「中年かまってちゃん」ではあまりの盛り上がりの突っ走り過ぎたのか、珍しく歌詞を間違えて「ああ~、間違えたぁ~!!」と両手を挙げる柴田に逆に盛り上がるフロア。ハプニングをものともせず酒田耕慈(Dr)の叩きだす重たいバスドラに本日のサポート・ベーシストのアベマコト(挫・人間)の太いビートが絡んでますます曲がドライヴしていく。
「あらためまして、Dragon Ashです! ツレ伝ツアーに改めてようこそ!」と柴田。怒られても知らないぞ! 中盤「体内ラブ」ではカラフルな照明の演出とミラーボールが回り、ディスコティックな曲の魅力を引き立てて盛り上がった。「今日のライヴとはまったく関係ない話をするけど、キュウソネコカミがチャットモンチーと対バンすることになったらしい!」と告げると打ちのめされたかのようにステージにひざまづく柴田。「がんばれー!」というファンの声に気を取り直して「バンドワゴン」へ。久しぶりの演奏ということで新鮮だ。
「忘れらんねえよ」をフロアに降りて熱唱すると観客にリフトされ2階に上がり「ガガガSPだけにレディ・ガガです!」と金髪スタイルになって降りてくる柴田。ほとんど意味は無いがとにかく会場は盛り上がるから良いのだ。「北極星」を終えると、「ドラムス酒田、ベースアベちゃん、そしてワタクシ、ボーカル・ギター橋本絵莉子です!」とチャットモンチー「シャングリラ」を1コーラス。そのままの勢いで突入した「ばかばっか」では恒例のエグザイル対決。勝利チームには昨日の広島で買ってきたというもみじまんじゅうがプレゼントされた。
「さっきコザックさんも言ってたけど、俺もライヴ・ハウスが好きなんですよ。みんな寒い中こんな暴れちゃって、外出たら超寒いでしょう? でもそんなの関係ねえって暴れてくれたりさ。でもそれだけじゃなくて心の中で聴いてくれたりしても全然かまわないんだ。自由に聴いてほしいから。今日のライヴに来てくれるあんたらは最高にセンスが良いです! そんなみんなに捧げます。」とラストは「バンドワゴン」。近くにいた観客が思わず「わあ、やった!」と呟いた。この曲はツレ伝ツアーでどんどん成長している、今の忘れらんねえよにとって一番大切な曲ではないだろうか。
アンコールのステージに上がった柴田は缶ビールを片手に登場。酒田のバスドラと観客の手拍子に煽られてゴクリと一気に飲み込め…ない! 何度も息継ぎをしてようやく飲み干すと、「今日は本当にありがとう! 寒い中帰らないといけないだろうから、最後に温まって帰って下さい。」と「夜間飛行」のアツい熱唱で幕を下ろし、ステージ上からガガガSPと共に観客と記念撮影した。
2014年の〈ツレ伝ツアー〉はこの日で終了、年内の忘れらんねえよのライヴはイベント出演となる。2015年〈ツレ伝ツアー〉は名古屋、大阪を経ていよいよファイナルとなる1月25日(日)赤坂 BLITZへ。来年もツレ伝ツアーの充実ぶり、是非その目で確かめに行って欲しい! (次回の追跡レポに続く)。
取材・文・写真:岡本貴之
・〈ツレ伝ツアー追跡レポ~Road to 赤坂BLITZ~予告編 11月17日(月) 北浦和KYARA〉
http://ototoy.jp/news/80537
・〈ツレ伝ツアー追跡レポ①~Road to 赤坂BLITZ~埼玉編完全版11月17日(月) 北浦和KYARA〉
http://ototoy.jp/news/80556
・〈ツレ伝ツアー追跡レポ②~Road to 赤坂BLITZ~新潟編11月19日(水) 新潟 CLUB RIVERST〉
http://ototoy.jp/news/80580
・〈追跡レポ番外編①〉~「下北沢にて’14」編11月30日(日) 下北沢CLUB251〉
http://ototoy.jp/news/80634
・〈追跡レポ番外編②〉~「水曜日のカンパネラ全国ツアー」編12月7日(日) 長野・松本ALEX
http://ototoy.jp/news/80698
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