【Interview】内定獲得をサポート『+Agent』就活のプロに出会える
新卒の就職活動にも人材紹介会社所属の就職エージェントを使う時代に変わってきているのをご存知だろうか?
年々様変わりする学生の就職活動事情。企業の採用情報の解禁も、2016年卒より翌年3月へと3ヶ月間繰り下げられた。会社説明会から内定までのプロセスが短期決戦型になり、就活生のストレスは計り知れない。
+Agent(プラス・エージェント)は、そんな就活の動きを読み取り、効果的な就職活動をサポートするスマホサイトだ。
ファランクスの社長室 兼 新規事業準備室の、中山 明久(なかやま・あきひさ)氏に話を聞いた。
■新卒の就職活動にも人材紹介会社を
Q.ずばり、「+Agent」とはどのようなサービスですか?
「就職活動をしている学生さんが、就職のプロである就職エージェント(新卒を対象とする人材紹介会社所属のスタッフ)に出会い、相談し、就職活動をサポートするスマホサイトです。
新卒を対象とする人材紹介会社をデータベース化し、得意な業界・内定実績、カバーする地域等の条件からまとめて検索できます。
ユーザーは気になった人材紹介会社にサイトから直接申し込み登録をすることができます。人材紹介会社から情報掲載費を弊社がいただくビジネスモデルなので、ユーザーの登録、利用は無料です。」
■短い就職活動期間のプレッシャーも軽減
Q、そもそも、どのような経緯でこのサービスを始める事になったのでしょうか?
「就職活動期間が短くなった今、内定を得られないまま現在も就職活動している学生が14万人いると言われる厳しい状況です。
就活生の心理的プレッシャーが大きくなるだけでなく、学業と就職活動の両立も現実的な課題になってくることが予想されます。
そうした就活生の時間的・精神的負担や不安を軽減するアプローチの一つとして、就職のプロである就職エージェントに、学生が相談できる状況をつくりたいと考えたのがサービス着手のきっかけです。
このコンセプトを、人材紹介会社の担当者に伝えたところ、『今までになかったサービスなので期待したい』という声をいただき、現在も参加企業は増えてきています。」
■企業側にもメリット多数 新卒人材紹介の動き
Q、新卒採用にも、就職エージェントが人材紹介する時代になったのだなと時代の変化を感じました。このような動きは一般的になりつつあるのでしょうか?
「企業にとっては、会社説明会を開いて、そこからステップごとに採用学生をしぼりこむというプロセスが時間・費用面で大きな負担です。
できれば効率よく優秀な学生を採用したい。そんな理由から、新卒の学生採用にも人材紹介会社を活用するケースが増えています。それに答える形で新卒を対象にする人材紹介会社も増加している状況があります。」
Q、このサービスを開発中、苦労した点はありますか?
「正直、一人では何もできないということです。サービス開始に向け、ないものを形にする。サービス実現に向けて、開発、デザイン担当メンバーがやはり一番苦労したと思います。その苦労に比べたら、私の苦労はたいしたことありません。」
■内定獲得をサポート
Q、このサービスを利用された学生の反応はいかがでしたか?
「直接ヒアリングした学生ユーザーからの期待は大きいです。
このほど、すべての機能が利用可能になり、実際に人材紹介会社への申し込登録ができるようになりましたので、一人でも多くの学生さんに活用していただき、希望の就職先の内定獲得のお手伝いをできればと思っています。」
Q、このサービスを利用された企業の反応はいかがでしたか?
「人材紹介会社への申し込登録はスタートしたばかりですが、本格スタート前より参加企業様からは多くの期待の声をいただいています。
そうした反応や寄せられる声を活用し『就活生に、より役に立てる』サービスへとどんどん進化させていきます。」
Q、後の他の企業との提携など、将来の予定や企画を教えてください。
「学生が就職活動をする上で、必要不可欠なサービスとなるよう、就職活動のサポートだけではなく、将来的には、就職活動を終えても、その後のキャリア形成もサポートできるようなものにしていきたいと考えています。」
日本ではまだ珍しい、新卒を対象とする人材紹介会社。しかし、海外の例を見れば、ハーバードなど名門私立大学8校の学生のみを紹介するエージェントもあり、細分化が進んでいる。日本でも、『就職活動はプロに任せる』という考え方が一般的になる日も近いのかもしれない。
(Writer: Saera Jin)
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。