“男性版宝塚” イケメン演劇集団「劇団スタジオライフ」が創立30周年 

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“男性版宝塚” イケメン演劇集団「劇団スタジオライフ」が創立30周年 

 11月13日、来年2015年に創立30周年を迎える「劇団スタジオライフ」が、制作発表を兼ねて、ファン400名とメディアを招待したイベント『The Rise of The Curtain ~Studio Life 30th Anniversary ACT1~』を開催しました。

 1985年に創立の同劇団は、40名の男優と、女性演出家の倉田淳さんだけで構成されています。少女から老女まで女性役もすべて男優が演じ分けるという、虚構性が高いスタイルゆえ、”耽美派”や”男性版宝塚”と呼ばれることもあるのだとか。

 同劇団では、12月から1年間を、30周年を記念した特別なラインナップで上演。演目は『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』、音楽劇『夏の夜の夢』、『WHITE』、『アドルフに告ぐ』、そして最後に、熱狂的な作品ファンが多い『PHANTOM  語られざりし物語』のタイトルが読み上げられると、会場からも大きな歓声が巻き起こりました。

 直近の公演『GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~』は、ロンドン・ウエストエンドで大絶賛された舞台で、今回が本邦初公演となります。原作は、『クリスマス・キャロル』や『オリヴァー・ツイスト』で有名なイギリスの文豪、チャールズ・ディケンズの『大いなる遺産』で、主人公ピップの回想で語られ、ディケンズの自叙伝的小説となっています。

 公演では主人公の子供時代(ヤングピップ)を、舞台『トーマの心臓』で影のある優等生・ユリスモールを演じた松本慎也さんと、盗癖がある生徒・レドヴィを演じた関戸博一さんがダブルキャストで演じるのも見逃せません。演出の倉田さんは「ピップは成長と共に心情が変化していく役柄だが、そこをこの2人ならよく演じてくれると思った。同期の2人は入団10年となるが、役柄にふさわしい感覚・読解力がつき、演じるなら今がちょうどいい時。これからの劇団をしょって立ってもらおうと思いキャスティングした(笑)。原作者・ディケンズの作品は『重い』という印象を持たれがちだが、新しいディケンズに会える舞台にしたい」(制作発表会見より)と、中堅2人への期待と、原作の魅力についても触れました。

 スタジオライフ独特の作品世界にどっぷり浸かるためにも、ぜひ観劇前の予習も兼ねて、本書『大いなる遺産』を手に取ってみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
劇団スタジオライフ公式サイト
http://www.studio-life.com/

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